表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

妖精界編「妖精の世界、駆け抜けます!」

「あー!あのバカ妹!何いきなり、サラマン:ダー領に行ってるの!」

「そりゃ大事な友達殺されりゃ怒って飛び出すのはわかるけど!」

「二人とも落ち着いて!それより早くノルンちゃんを追いかけなきゃ!」

「それがノルン様の、乗っていった馬はうちで一番の速さでして・・・もうかなりの距離行かれたかと」

「「「だから言うの遅いわ!!」」」

「すいません」

とにかくアクアの言う通りなんとかして連れ戻さなきゃ!

でもかなり離れてたらまずい。どうしよう。

こっちに何か・・・ん?

「お前たち早くノルンを追いかけろ!私もすぐに・・・」

「待って!僕が行くよ」

クララさんが驚く。

「だがあの子が乗っていったのは・・・」

「最速なんだっけ?うちの最速とどっちが速いかなぁ?」

「なるほど魔王具が情報を送ったのね?」

そう。これで4つ目の魔王具を呼び出せる。

僕は走り外まで行く。

よしここならいいな。

僕は手を上に掲げ、唱える。

「魔王具!我が求めに答えよ!疾風より速く駆け抜けて・・・来い!!魔王具No.15!『無敵無双無敗の真紅の魔馬(セキトーバ)』!」

『ヒィィィン!!』

力強い鳴き声ような音ともに現れた真紅の馬の頭蓋骨を付けたバイクが現れた。

セキトーバ、これは僕の世界の三國志に登場する伝説の馬、赤兎馬が魔獣へと進化したのがこいつらしい。

生前から1日で千里を走る馬、魔獣になってからもその早さはかなりの速さで魔王具でもトップクラスだ。これなら!

僕はセキトーバにまたがる。

僕の後を追ってきたアクアが声をかけてくる。

「なるほどセキトーバね。確かにこの子なら。あっ、でも・・・」

「悪いけど今は時間が惜しい。僕は先にノルンを捜す。ついでに一気にサラマンダー領に行く」

「わかりました、これを」

クララさんは僕に地図を渡す。

「これは他の三国への地図です。・・・ノルンことよろしくお願いします」

僕は頷き、セキトーバのエンジンをかける。

「あっ!待って!その子はかなり速すぎて・・・!」

「へ?」

『ブルルルルル!!』

エンジンがかかった瞬間、セキトーバから馬の声にも似たエンジン音がなり、動き出す。

そして・・・。

『ヒィィィィィィィィィィィン!!』

あっという間にその場から消えた。

「あっという間に向こうに着いちゃうからノルンちゃんを捜すには・・・って行っちゃった。捜すにはもう少し遅い子じゃないとって伝えるつもりだったのに(それに止まれるかな?あれ?)」


静かな森から響き渡る鳴き声。

『ヒィィィン!ブルる!ヒィィィン』

そして悲鳴に似た鳴き声。

「ぎゃああああ!!は、速すぎるヨォォォォ!」

というか僕の悲鳴です!

ヤバいヤバいヤバい!

早すぎる!これじゃ全然ノルンを捜せないよ!

ていうかこの速さでよく壁とかにぶつかんないな。

『ブルル』

ん?って言ってるそばから壁!?

止まって!

「とまれぇぇぇぇぇぇ!!」

『ブルアアアアアア!』

急ブレーキをかけ、セキトーバは止まった。

僕はその反動で前に飛ばされてます。

「ああああああ」

バーーンっと僕は前の壁に全力で衝突した。

・・・か、カッコ悪い僕。

ていうか何で生きてるの僕。

壁にめり込んだ顔を抜く。

「ぷはぁ。はあはあ死ぬかと思った!こんなコメディ漫画みたいなことで死ぬかと思った」

・・・でも打ち身で済んでる。これも魔王具のおかげなのかな。

それよりこの壁、なんでこんなところに壁なんか、僕は壁から少し離れ、壁全体を見る。

・・・っ!これは外壁!?

ノームの国同じ外壁がここに。まさか戻ってきた?

いや、でもノームの国とは壁の色が違う。

あっちは焦げ茶色な色だったけどこっちはオレンジがかった赤。炎の色みたいだ。

・・・まさかここはサラマンダー領!?

嘘ぉ?まさかこの数分でかなり距離があるって話の場所に来た?

いやまさかね。

僕は辺りを調べる

おっ!門があった。ここがどこ聞いて来よう。

僕はまたすぐ乗る可能性があるためセキトーバをそのままにし、門に向かう。

すると、門が開かれていった。

お?なんだ?勝手にあいた。

そこから誰かが出てくる。

出てきた者はこっちに気付き言う。

「おい!そこのお前!動くな!」

この声、女の人?ってなんか武器っぽいの構えてる!?

「え?ちょっと待ってください!僕は道を訪ねたくて」

「っ!あれはドワーフ!?マハラギ・ワワル!」

出てきた人は呪文を唱えた。

僕の周りを火の輪が囲む。

熱っ!本物の火!?まだノームの領土ならここでは火は使えないはず。

ということはやっぱりここってサラマンダーの国!?セキトーバ!君速すぎ!!なに数分で3日はかかる国境越えてんの!?ワープ並みだよ。

ってそんな状況じゃないか。

「すいません!確かに僕はドワーフですが敵対するつもりはありません!人捜しとあとそちらの国の領主様に話があり、来ました!」

「何?・・・用件はなんだ!?」

あっ!話通じるみたいだ。

「今回、ノームの国に送られた宣戦布告の手紙の真意のついて!」

「・・・なん、だと?」

驚いたような彼女の声が聞こえ、僕を囲んでいた炎が消えた。

そのまま僕はここに来た目的のひとつを話す。

「・・・今日 ノームの国にそちらの国ならびにウンディーネ、シルフの国から宣戦布告の手紙が届けられました。ですがもしその理由が最近続発してる謎の他属性による殺傷事件のことならば誤解が・・・」

「待て!その話ここではまずい。ついてこい」

「え?はい」


僕は彼女に連れられたまま歩き、ついには城にまで来て、今は玉座の間の前までいる。

おぉ?いきなり会わせてくれるんだ?

その方が話が早くて助かる。

彼女は玉座の間の扉で止まり、開ける。

しかし開けたとそこには玉座はあれど誰もいなかった。

もしかして留守?

すると僕を案内してくれた彼女はスタスタと歩き、そのまま玉座に座った。

ってまさか

彼女は玉座に座ったまま言った。

「私がこの国の領主 イリエ・ノア・サラマンドラ。お前、名は?」

「僕は、灯。只野灯です。実はドワーフの姿をしていますが、僕は人間です。妖精ではありません」

それを聞き、イリエさんは驚き言う。

「人間!?ということは異世界人か!?」

「はい。僕の目的は今、こちらと僕が前いた世界で襲ってきた謎のモンスター軍のことを調べるため、アースドランという世界から送られました」

「アースドラン・・・魔王ゴルドがいる世界か。あの世界も奴等に・・・それで?こちらに来た目的、例の手紙についてもう一度詳しく聞かせてくれ」

そう言われ僕は、僕がここに来た理由、ノルンのこと、手紙のこと、バクウさんのこと、戦争のことを話した。

しかし彼女はそれ聞くにつれ、怒りの色が顔から見受けられた。

「・・・ふざけるな!私はクララにそんな手紙送ってない!むしろクララから、いや他の二人からも宣戦布告の手紙はこちらにも送られた!それでこんなに苛立っている」

・・・っ!やっぱり

「ということはバクウさんのこともやってないんですね?」

「あぁ、もちろんだ!バクウとは幼少の頃から、仲良くしてもらっていた。まさか殺されたとは・・・」

「・・・僕はバクウさんの仇をとりたい。だから教えてください。もし、あなた方以外で炎使える種族がいたら・・・」

その質問にイリエさんは立ち上がる。

「ちょっと待っててくれ。いやもしよかったら手伝ってくれ。一刻を争うんでな」

「あ、はい。もちろん」


僕は彼女についていき、また図書室に着いた。

「ここには過去の種族の書物がいくつかある。確かに昔私たち以外にも火を扱う種族がいたと父上から聞いた覚えがある?もしかしたらここなら」

「なるほど!それで犯人が分かると、よし!」

あっ!でもちょっと待って。

「すいません。もうひとつの問題が」

「ノルンのことか?大丈夫だ。もう我が兵にノームが来たら、伝えるよう言ってある。ここに向かっているんだろう?だったら問題ない」

ほっ、良かった。ならさっさと調べて、犯人捕まえてやる!んで戦争する前に止めてやる!


アカシ君がノルンちゃんを捜しに行き、しばらくたつ。

私、アクアは、彼が無事彼女をつれ戻ると信じ、書庫で調べものを続ける。

「・・・ダメ、全然見つからない。あるのは伝説級のモンスターのおとぎ話、異世界の過去の書・・・それも奴等の情報も今回の犯人の目星もない」

はぁ、これじゃあ私、ただのお荷物じゃない。

アカシ君、どうしてるかな・・・ってネガティブになるな!私!魔王の娘がこれじゃダメだ!

よしもっと調べてみよう!・・・そういえば、私が持ってきたお父様の本。

もしかしたら!

「魔王の日記帳」

お父様がこれに異世界のあらゆることを書いたって言って渡してくれた。

この間もこれのおかげで、バクウさんの攻略に繋がった。

私は日記帳を開く。

ま、まるでなんかのゲームの攻略本みたいね。

えーっと火の属性・・・妖精の世界の・・・。

っ!これは!?


・・・ダメだ。

僕、アカシは1日と半分の時間使い、ここの書庫のすべて調べた。

でも何もなかった。

もしかしたら、イリエさんのお父さんも、そのまた父親に聞いたとかじゃないのかな。

なら書物がなくてもおかしくないか。

ヤバい・・・時間がない。

あと2日半、ノルンの方はイリエさんがどうにか説得してくれるそうだから安心だけどそれにしても、ノルンどこに要るんだ?

イリエさんの話だとノルンが乗った馬はこの世界でも最速を誇る馬だったらしく、セキトーバほどではないが、1日ぐらいで着く計算だった。なのにまだ来ない。イリエさんも心配して、兵たちに調べにいってもらってる。

・・・ダメだ!もうここには情報がない!それに向こうでアクアも調べてもらってるし、これ以上ここにいても、時間が無駄にすぎるだけだ。

一旦外に出て、頭切り替えるか。

バタン!

急に扉が開いて驚く。

扉を開けたのは息を切らせばがらたイリエさんだった。

「大変だ!アカシ殿!ノルンが何者かに攫われた!」

ッ!

「え!?どういうことですか!?」

「今、捜索部隊が戻ってきたんだが、ここからかなり離れたところにこれが・・・」

と言って渡されたのが、彼女が頭に付けてた髪飾りだった。

「これが、落ちていて周囲には争った形跡あった。何者かはわからないが攫われた、もしくは襲われたと考えるべきだろう?だがいったい誰が・・・」

僕が・・・先に捜しににいっていればこんなことには・・・。

「・・・アカシ殿。もしや君は自分のせいだと思ってるわけではあるまいな?」

「僕がもたもたやってるから・・・もっと早く彼女捜していたら!」

「・・・ならば助けに行こう。もちろん我々も加勢する」

「・・・はい!あ、でも」

まだ誰がさらったのかわかってないのにどうやって。

ジリリリリン!

ッ!なんだ!?この音!?

ん?僕から?えっと・・・。

「それは念話だ。心の中で受話器を取る感じをイメージしろ」

えーっとガチャ?

「もしもし?」

『あーよかった!アカシ君!私です、アクアです』

「アクア!?大変なんだ!ノルンが誰かに攫われて!」

『えーっ!・・・まさかあの種族が・・・』

「もしかして何か分かったの?」

『はい。お父様から渡された書物に載っていたんです』

ゴルドさんの?

『お父様の書物では、火を使うとは書いてありませんが、あらゆる道具を使って悪さをする種族がいたことがわかったんです。名前をゴブリン』

ゴブリン?あのゲームなんかでよく雑魚キャラとして出てくる奴?

『ゴブリン事態はただのイタズラ好きであまり力を持っていないんですが、ただそれより問題なのがヤツらを率いてた大将がものすごい力を持ったモンスターなんです』

「なんなのそのモンスターって?」

『オークとべノムという二匹のモンスターよ。オークはただの力自慢でこちらは問題ないわ。ただもう一匹べノムの方が問題、こいつは力こそないけど非常にコズルく、頭がいい。今回の事件もおそらくこいつらが絡んでる』

さすが魔王の娘。最高の仲間です。

「なるほど!わかった。すぐそこに向かうからそいつらの生息地教えて」

『幸いなことにそこから遠くないわ。一日もあれば着く。念話で場所の地図を送るね』

頭にイメージが浮かんだ。

「OK!場所は分かった。これからノルンを助けにいってくる」

『・・・気を付けてね』

よし。アクアのおかげでいい方向に向いた。

「アカシ殿。我々も」

「・・・いえ。あなた方は、今から戦争の準備をしてください」

「何!?」

「ただし、準備後、すぐに斥候を放ってください」

「・・・なるほど我々四国を囮に使う寸法か?」

さすが一国の主。すぐに僕の思惑がばれた。

「そういうことです。お願いできますか?」

「一人で大丈夫なのか?」

僕は頷く。

イリエさんは、やれやれといいて感じに分かったと言った。

「全軍、直ちに準備に取り組め」

「アクアも聞いたね?」

『うん。クララさんももう動いてるわ』

「よし、それじゃ行きますか」


すぐさま、僕はセキトーバに乗り、目的の場所の森を目指す。

そしてもう着いた。一日の場所も数分だなホント。

えっと地図の場所まであとちょっと、ここからは徒歩だな。

森の中を歩き、僕はある洞穴を見つけた。

そこには二匹のゴブリンらしき者がいた。

あそこだな。よし。


「おーい!大変だぁん」

「どうしたんだん?」

「あっちでドワーフの女倒れてるん」

「なーにーん」

「は、早く行くんだなん」

門番の二匹はどっか行ってしまった。

リトル・デ・スマイルでゴブリンに変身した僕の嘘に騙されて。

「よし今にうちだん」

しかしこいつらの種族っていちいち語尾にんをつけないといけないみたいだな。変身したら勝手にこうなったし。

僕は洞窟の中をくまなく探す。

やっぱり囚われてるとしたら、地下だよな。

すると僕は地下への階段を見つける。

ここかな?僕は階段を下りる。

えっと、下りた先は牢屋ではなかった。

なんだ?この部屋は・・・。

「グルフフフフ。ヤツら、戦争の準備を始めたぞ!兄弟」

誰かの声が聞こえた。

「キルルル。だが焦るなよ?兄弟。俺たちのステージはこれからだぜい」

僕は柱の影からそっと覗く。

居たのは、ブタの顔をした大男と巨大な蛇のモンスターだった。

あれがオークとべノム。完全悪役な面だな。

ヤツらは話を続ける。

「それにしても二年前変なヤツらが来てから、俺たち運が向いてきたよな」

「ああ、昔我々の先祖が大妖精王にぼこぼこにされこのくらい穴倉に閉じ込められた。それでもつつましく暮らしていた我々の封印をあいつらが解いてくれたおかげでこうやって出てこれた」

大妖精王?それにヤツらなんてはた迷惑な奴よみがえらせてるんだよ。

「それから俺たちの復讐の時間が始まった」

「幸いにも大妖精王はもういない。バカな4大妖精なんて俺らがいたぶりつくしてやるぜ」

「しかしここまでうまくいくとは思わなかった」

「チクチクヤツらに別種族の攻撃を加えていき、最後にはヤツらの大事な何かを殺す。そして次はそれぞれの国に他国の宣戦布告の手紙を送るお前の作戦、最高だな。お前の作戦」

「キルルルル。俺が作戦、アンタが攻め。俺たち最強兄弟!このまま俺たちがこの世界をいただく。奴らはそうさな。奴隷にでもしてやるか」

あいつらッ!許せない!・・・落ち着け。ヤツらを倒す前にノルンを見つけなきゃ、どこに・・・。

「ん?誰かいるのか?」

ギクッ

僕はおずおずと後ろを向く。べノムがいた。

「なんだぁ。ゴブリンの一匹か。何しに来た?」

「いえん。先ほどン、外の方で娘を発見したのでご報告をん」

「何?またヤツらの間者か?いくら送っても帰ってこないのによ」

「・・・ええ。その通りで。そう言えばとらえた妖精はどこに?」

「ん?なんだ?忘れたのか?あいつらは今日の晩餐に兄弟と遊んでもらうのさ」

「・・・なんだと?」

「ア?なんか言ったか?」

僕は表情を笑顔に戻す。

「いえ。なんも、で?場所は」

「おい、お前」

すると横がオークが顔を出す。うっ気持ち悪い顔。

「な、なんでしょう?」

「おまえ、名前は?」

「え?あ、はいん。キクンともうしますん」

僕は適当に考えた名前を言う。

「アン?」

「ほほう」

え?なに?変すぎた?

「奴隷妖精のゴブリンにちゃんとした名前が・・・あるわけないだろう?」

うそ。こいつら名前もなかったの。奴隷妖精ってひどい扱いだったんだな。

「それによう、さっきからお前からいい匂いがする」

「おう、さすが兄弟。鼻がいいなぁ。さてお前誰だ?」

さすがにそこまで言われちゃ隠しとおせないか。なら作戦Bだ。

「・・・助けてください!」

「「はぁ」」

僕は涙を流しながら続ける。

「僕、実は生まれた時からゴブリンにそっくりな姿でいろんな人からこの姿のせいでいじめられて、もう僕には、ここしかいく宛が・・・」

「お前、それを信じるとでも?」

いいえ。思ってませんよ?こんな嘘。

「おい!こいつ食うか?」

「いや、見た目ゴブリンで不味そうだ?殺そう」

「だな」

・・・。

リトル・デ・スマイルをチェンジする。

今度はウンディーネに変身した。

「僕、女の子なのに皆にいじめを受けて、ここでもおんなじなんですね」

ウンディーネは女性しかいない種族らしく、それに変身すると僕もなるらしい。これなら。

「・・・」

ダ、ダメ?やっぱり僕が女装って無理あった?

「う、美しい!」

オークがそう言った。

え?

「お前さん、その見た目でいじめられてんじゃないのか?嫉妬ってやつ」

ベノムが言う。

あ、あれ?意外と行けるか?

良かった。ならこのまま。

「オーク様ん!ベノム様ん!さっき報告のあったところに行ったらん、このドワーフの女が」

なぬ?ドワーフ?

「イッタッ!あまり引っ張らないでください」

ッ!アクア!?何でここに!?

「ほう」

「これまた美人!今度は俺好みだ」

今度はベノムの方がお気に召したらしい。

「忙しくなる前にいただくか?兄弟」

とオーク。

「いや待て。邪魔者が入りそうだ」

とベノムが言う。

すると、さらに続いてゴブリンが一匹入ってきた。

「オーク様!ベノム様!奴らもう準備ができたようですん」

「ちっ。おあずけか」

「しかし、これから先は俺たちの天下。お前らこいつらを牢屋につれてけ。楽しみは後にとっておこう」

ベノムはベロ出しながら言う。

うぇ。

「・・・優しくしてくださいね?」

僕は、そう言った。自分で言ってることとはいえ気持ち悪い。

奴らうひょーっとはしゃぎながら部屋を出た。


そのあとすぐ首に鎖をつけられる。

「おいん!お前さんたちんさっさと来いん!」

僕らは鎖をつけられながら引っ張られる。

そのまま牢屋につれて来られた。

よしこのまま奴らが出ていくのをまって。

すると、急に目眩が起こった。

ヤバい。これを計算に入れてなかった。

セキトーバ、リトル・デ・スマイルの多様。

体力がヤバくなってる。少し、休まないとまずい。

「あの?あなた大丈夫?」

すると、アクアが声をかけてきた。

そうだ!一つ言わなきゃいけないことがあった。

「君、どうしてここにき」

「大丈夫。これから私の相棒が助けに来るから」

・・・へ?アクアさん?もしや僕がアカシだってわかってない?

「あ、あの」

「私の相棒はちょっと頼りなけど」

ム?

「お人好しでバカで」

ムム。

「けどいざと言うときは頼りなる男の子だから。といっても私まだ彼と組んで短いからなんとも言いにくいんだけど」

ムー。なんか誉められてるのかわからない。

「・・・何でその相棒が来るのにここに来たんですか?あなたは」

「いやぁどうしても心配で、でも彼まだ来てなかったみたいで」

「そうですか。ノームの国はどうなってます?」

僕はこのまま、情報をもらう。

「さっきのゴブリンの言う通り、今にらみ合いの態勢よ。でも彼の作戦で斥候から情報を得たみんなにもう憎しみはないわ。後はあいつらを倒すだけ」

「彼をそこまで信じてるんだ?まだ来てなかったんでしょ?逃げたとか考えないの?」

彼女は意外そうな顔をした。

「そんなこと、一瞬も考えなかったなぁ。確かにこんな4つもの国が戦争するのに怖くなってもおかしくないか。でも絶対来る、彼はそう言う男だと思うから」

素直に顔が緩む。僕は今回何度も失敗してる。バクウさんのこと、ノルンのこと、その他色んなことを。だけど、それでも信じてくれてる。なら

「だったらその彼は精一杯がんばなきゃ駄目ですね」

「ん?」

しかし、ノルンがいる牢屋はどこだ?

すると、奥から声がした。

「あの?誰かいるんですか?」

この声!?

「ノルンちゃん!?」

「っ!アクアさんですか」

何度ノルンは数多い牢屋なのに一緒の牢屋に入れられていた。

良かった。見た感じ軽い切り傷とアザぐらいか。・・・あのやろう、それでも傷付けるとは許さん。

「ごめんなさい。私、どうしてもバクウを殺したやつが許せなくて、信じてるはずだったのに私、サラマンダー達を仇と思って・・・」

「大丈夫。全部あいつらが悪いの。アカシ君が絶対に来てあいつらやっつけるから」

そこまで信用されてますか!アクアさん。

「そうですよ?ノルン姫、助けは必ず来ます」

いきなり第三者の声がした。

「誰?」

すると向かいの牢屋から褐色肌の女の子が出てきた。あの肌の色、ノーム?

「私はアイザ・ノームの調査員の一人、キーナと言います」

そのあとすぐ三人の女の子が出てきた。

「この子達みんな、それぞれの国の調査員でみんな奴らに捕まってしまい、中には男の調査員もいたのですが」

「殺されたのか!?」

あいつら女にしか興味無さそうだったからな!

彼女らは静かに頷く。

「ここは四国のどちらの力もハタライテいないんで、私たちは魔法が使えず、されるがままで」

・・・もう本気で許せない。あいつら、ぶっ倒す!

「アクア。ここでの用事はすんだ。彼女達を連れてここを出る!」

「ん?アカシ君の声?何処!?」

「ごめん。さっきはからかって、でもお陰で」

僕はいつものように、手を上に掲げる。

「僕の呼び掛けに応えろ!勝利のために!すべてに勝利をもたらせ!魔王具No.7『掟破りの勝利の(ハザードカリバー)』!!」

ハザードカリバーを呼び出す俺。

それを見て驚き、赤面してるアクア。

「な、な、なな」

「アクアのお陰で、2つも同時に使った魔王具の体力、回復ができたぜ!それにアクアの本当の言葉聞けて良かった」

「なっ!ちょっと!?あなたがアカシ君だったの!?」

「ア、アカシサン、マサカソチラノシュミガ」

「ない!」

っとノルンの言葉に突っ込んでる場合ではないか。

「ちゃっちゃと行くぜ!ハザードスラッシュ!」

剣撃で牢屋を壊す。

「ここで・・・魔法が使えるなんてあなたはいったい」

「俺は異世界の勇者 アカシ!俺に敗北の文字はねぇぜ!!」

「・・・後で話があります。このバカな戦争が終わったら」

・・・おお怖っ!んじゃお説教は元の俺がたっぷり受けるってことで。

「それじゃ行きますか!みんなを助けに!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ