妖精界編「ゴブリンのボス、倒します!」
「大変だぁん!脱走だん!」
「めっちゃ暴れてるぞん!」
ゴブリン達が騒ぐ。
いくぜ!ゴブちゃん!
「ハザード・・・インパクト!」
ゴブリン達がぶっ飛ぶ。
剣を前に突き出すだけでこの威力かよ。
セキトーバといい、ハザードカリバーといい改めてすげぇな魔王具。
「突っ込めん!相手はたった一人だん」
あっ。それ負けフラグだぜ?
「俺だったら、そんな言葉こんな場面じゃあ言わないぜ!?」
さらに剣撃で相手をふっ飛ばす。
よし!かなり数減らせた。
「みんな!あの馬車に乗れ!」
「「「はい!」」」
みんな馬車に乗り込む。
すると、元からいた馬をどかして、
「ミルフィー!」
とノルンがなにかを呼ぶ。
するときれいな白馬が現れる。
あれが妖精界最速の聖馬か!
「へー。きれいな馬だな!」
「きれいだけじゃないよ?」
・・・だな?
「んじゃ、手綱頼むぞ!俺は」
「逃がすな!逃がしたらオーク様達に殺される!」
「いや悪いが逃げるぜ?ハザードスラッシュ!」
ゴブリンはまた吹き飛ぶ!
「今だ!」
「はっ!!」
聖馬ミルフィーが走りだす!
「はやくみんなのところへ!あんな野郎共の
好きには」
「「「絶対にさせない!」」」
四国の間に位置する場所、そこにはお互いを見つめる四つの国。
私、クララ・アイザ・ノームも今、他の三国とにらみ合っている。
でもこの戦争に憎しみ処か、戦う必要がない。私達は囮だからだ。
皆にも言ってある。
・・・なんでこんなに安心するんだろう?
異世界の人間が私達のためにこんなにしてくれるんだろう。
「よう。クララ」
っ!誰かに呼ばれた。この声は!
「イリエ!久しぶりだね?」
不思議と私は目尻涙を浮かべていた。
「あぁ。2年ぶりだもんな。良かった元気そうで」
彼女も同じように目を潤ませていた。
「なんや?二人だけで同窓会やなんてつれないわ」
「そうですよ?私達四人、久しぶりなのは同じです」
私の顔は自然と満面の笑みになる。
「ミリア!ルル!」
シルフとウンディーネの領主である二人も来てくれた。
「・・・聞いたで?バクウのこと」
・・・。
「私達も色々お世話になった方です。だから彼を殺した者は絶対に許せません」
「当たり前だ。ここにいる四人。いやここにいる奴ら全員同じ気持ちだ!」
「・・・っ。うん、ありがとう!皆!」
良かった。皆もとに戻れて。
「・・・しかしなぁ。誰や?こんな作戦発案したん?」
「うちに今来てる異世界の人だよ」
「っ!大丈夫なんか!?なんで異世界人なんか信じてんねん!?」
「そもそも2年前の発端は異世界から来た奴らの仕業なのですよ?」
・・・そう。わかってる。彼らは奴らと同じ異世界の人。本来信じられないのが普通。
なのに。
「あいつなら大丈夫だろ!」
イリエが言う。
「あいつ、この戦争止めるためにわざわざ来て、でもあいつはなっから私らが犯人なんて一ミリも思ってなかった」
「ほぉー」
「でも確かアイザ・ノームからサラマンダー・ノアまで最低でも3日はかかるのに手紙貰ってから行ったら明らか間に合わなかったはずです。どうやって」
「・・・そういやあいつ初めて来たとき壁にめり込んでたような。その音にビックリして私が飛び出て見つけたんだからな」
「「「え?」」」
「ぷっ!あははははは!なんやそれ!?カッコ悪っ」
「うふふふふ」
「でもそのせいかな?それ見たときか、わかんないけどなんか敵じゃないって思った」
「あははは。・・・ふぅ。あんたの勘は恐ろしいほど当たるからな」
「えぇ。でもそんなに二人によく言われてる彼。会ってみたいですね?」
「おう!そうや。これが無事終わったら会わせんかい。お前らが一目惚れした男を?」
ミリアは意地悪な顔で言う。
「「な!?」」
「あらあらそうなの?」
「ち、ちがうよ!私はそんなんじゃ」
「そうだ!ふざけんな!私は私より強い男にしか靡かん!」
「あははははっ!焦りすぎや二人とも。バレバレやでぇ?・・・しっかしもしその男がおらんかったら私ら今殺しあってんかもしれんのやな」
「・・・えぇ。そうね」
彼が居なかったらこんなこと話せなかった。
「ふん!まぁ感謝はしなきゃな!だが私を惚れさせるならもっと強くならなきゃな!」
「グルフフフフ。なら俺が骨の髄まで骨抜きしてやるよ!」
ッ!誰?
すると近くの森からドスンドスンと大きな足音が聞こえてきた。
「グルハハハハハハ!俺様は魔妖精獣のオーク!貴様らの真の主だ!」
ッ!何あれ!オーク?アクア様が言っていたあの!
「あれがオークかっ!」
「なんて醜い」
「誰が主や!この豚男!私らは妖精!自由がもっとうや!」
皆がそれぞれ言う。
「自由?どの口がほざく?風の妖精王ちゃん?」
今度は突然後ろから声がし、振り向く。
すると蛇のモンスターがいた。あっちがオークということは、こいつは。
「俺はベノム。頭脳と毒でお前らを絶対絶命あじあわせたい!」
と言いながらシュルルと舌を出すベノム。
やっぱりこいつがベノム。オークの相棒か。
いつの間に!
「なんでお前達は私達を襲う!?」
ベノムが不気味に笑う。
「そりゃ定番!復讐・略奪・殺戮!そして世界征服!昔、お前らを取り仕切っていた妖精王は俺たちの先祖を恐れ、洞窟に封印した。俺たちはその子孫である貴様らにこの4つをあじあわせたい!あとはペロペロ!」
ぞわわわわ!
・・・こっちはこっちでキモい!
「そんなことさせない!」
やっと皆揃ったんだ。
「四大妖精の力見せてあげる」
「生意気なメスだな。調教してやる」
とべノム。
「いたぶりつくす」
とオークが言う。
「ゴブリン部隊!突撃だ!」
「ッ!全軍こちらも応戦せよ!」
四大妖精対オーク、ベノム軍の戦いが始まった。
「行きます。スーム・デーレ・シムク!」
ルルが水系魔法を唱える。
魔法陣が出現し、そこから鎖が現れ、べノムの動きを抑える。
「おおう!?」
「今度は私や!ドルル・ネイル・クローネル!」
今度はミリアが風属性魔法の刃を出現させ、切りつける。
「ギャァァァァァァァァ!」
「べ、べノム!」
「お前の相手はこっちだ!マハラ・ヒノワ・ダンキシ!」
イリエが炎の球を出現させ、オークに向けて放つ。
「ふん!そんな丸わかりの技、いくら鈍重な俺でもよけられるぜ・・・おう?」
と言いつつもオークは動けなかった。
なぜなら。
「ドドス・ジー・ジジワーレ!」
私の土系魔法で奴の足元の土を割り、埋まらせたからね。
「悪いけど、そう簡単じゃないよ。私たちを倒すには」
「しまった・・・ぐふっ」
火球が当たる。
そのままオークは倒れこむ。
やった。これで本当に終わる。でも・・・
「簡単・・・すぎないか?」
「私らの兵がこんな奴らにやられたんか?」
「・・・バクウさんがこんな奴らにやられるわけありません」
「だよね」
違和感がありすぎる。
「グルフフフ。なかなか痛かったぞ」
「ギルルルル。だけど俺たちを倒すには」
「「役不足だな!」」
っ!やっぱり!?
「・・・たしかに切ったはずなんやけどな」
「俺の再生力はこの世界トップクラスだぜ」
オークは軽い火傷程度か。
「かなり高火力でやったんだがな」
それがあの程度のダメージ。かなりやばい。
「ギルルルル。さぁもっと遊ぼうぜ。お嬢ちゃん」
「言われなくても!今度灰になるレベルでやってやるよ!オード・マギカ・イン・フェ・・・」
バタンと倒れこむイリエ。
「なんや?どうし・・・あ、あれ?体が」
「これは・・・毒です・・・みんあ」
バタバタンと二人も倒れた。
「い、いつの間に・・・」
「さっき言ってやったのにもう忘れたのか?俺は頭脳と毒で攻める。このべノム様を近くに置いた時点でお前らは積んでたのさ」
「ちなみに俺はこいつの毒は聞かないポイズンキャンセラーを生まれつきもってる。つまり俺が破壊」
「俺がじわじわ弱らせる」
「それが俺たち最強兄弟の真骨頂だ」
もううまくくちもうごかせない
「・・・なにかっこつけてやがる。要は一人じゃ全然ってことじゃないか、こんな毒お前らにハンデとしてちょうどいいぜ」
ダメだよ・・・イリエ。このからだじゃあいつらにかてない。
そんなことあのこもわかってるはずなのに・・・っまさか。
「あのばか・・・じぶんひとりがこうげきをうけるつもりや」
「そんなこと・・・させません」
「やっと・・・みんなといっしょになれたのに」
ぜったいひとりもしなせない。
「・・・うざっ。・・・そうだ兄弟あの毒、試してもいいか?」
とべノムが言う。
「グルふ。お前も趣味が悪いな。だがもちろんいいぜ♪」
「キヒ!べノムネクロイダー!」
べノムはからだからあらたなどくをだす。
こんどはなんおどくだ?
「きゃっ」
ルルのさけびごえがきこえる。
ふりむくとみりあがるるにけんをむけていた。
「この毒は幻覚の毒。あたり周辺がすべて敵に見える。さぁフェアリー・バトルロイヤルの始まりだ!残ったやつには兄弟との一方的な対決が待ってるぜ」
オークとべノムがあざ笑う。
私も毒の影響をもろに受け、みんながオークとべノムに見えてしまう。
この毒を出してるせいか、さっきの毒の効力は弱まってるみたいだけど、このままじゃみんなに殺されるか、最悪こっちが・・・いやだそんなの!
「あぁん?抗っても無駄だぜ。なんで動かなくなるのが予想できんのにわざわざ話す必要がある?聞いたところでどうしようもない。見ろ」
すると周りのべノム達が襲いかかる。なんで!?みんなどうしたの。
「その幻覚は、時折お前らを攻撃する。そして俺らも黙ってみてるつもりはない。さぁ本物がどれかわからずに攻撃し、相打ちになるか、そのまま俺らにいたぶられ死ぬか・・・好きな方を勝手に選べ!」
「この二つ以外に選択肢などない。俺らはどれでもいいぞ。どっちも楽しみだ」
・・・終わりだ。こいつらの策略。非道すぎる。こんな奴らにみんなが・・・バクウが。
このままみんなで同士討ちするよりはヤツラの好きにさせてやるか。
私はあきらめた。これで何度目だろう。私はいったい希望に何度も裏切られているんだろう
・・・そういえばノルン無事かな。
アクア様、アカシ君無事に助け出せたかな。
彼らなら大丈夫だよね。・・・あれ?希望無い?ホントに?なんでアカシ君を思い浮かべた途端、ふつふつと希望が湧いてくるんだろう。
「おしまいや。なんやこれからやったのに」
「・・・でもこれで。希望のない世界から解放される」
アカシ君に会ってない二人はさっきの私同様絶望していた。だけど
「選択肢が2つしかない?お前らが勝手につけた選択肢だろ。だったらプラスもう一個つけとけ」
彼と会ったイリエは希望を捨てていなかった。
「お前らが希望に押しつぶされてふっとぶってことをな」
「なにを訳の分からないことを兄弟」
「おう。まずはサラマンダーのミンチでござい」
べノムに言われ、オークが武器の金棒を振り上げる。
「しねぇぇぇぇぇ・・・」
「勝利の剣よ!その勝利をこの地にも、もたらせ!ハザード・・・クラッシャァァァァ!」
と掛け声共に地に振動が走り、毒は爆風に吹き飛ばされた。
そして振り下ろされたはずの金棒は粉々に砕け散り、目の前にいたのは、大剣を軽々と持つ私たちの知る彼とは思えないほど豹変した異世界の男の子、アカシ君がそこにいた。
「ふぅ。なんとか間に合ったぜ!さぁてこっから先、俺の勇者としての初舞台だぜ!今から大暴れすっから覚悟の準備、しておけよ!?」
・・・。
周りには毒で弱ってる妖精とゴブリンたち。
って今の毒煙、味方のゴブリンには影響でんのかよ!ゴブリン達は同士討ちしてるぞ!
妖精はお互いできるだけ動かず攻撃をいなしながら、なんとか生きてる子が多い。
これが妖精達とゴブリン達のちがいかね?
「・・・なんだ?てめぇ?よくも俺様の金棒めちゃくちゃにしてくれたな」
「あ?なんだ?てめぇ?ってさっき言ったじゃねぇか?俺は勇者だ!それ以上も以下もないぜ?名前は・・・覚えなくていいや」
覚えてほしくもない。
俺の後ろでアクアがみんなの回復を始めている。
「皆!大丈夫!?」
「アクア様」
「へへ、久しぶりじゃん?」
「こんな格好でお恥ずかしい」
「この借り、必ず返すで?」
アクアは魔法を使い、体の中の毒を吐き出させる。
あれなら、大丈夫そうだな。んじゃ俺は
「こっちに専念しますかね!」
俺はオーク達に剣を向ける!
それ見たオークは鼻で笑い言う。
「はん!そんな細い腕で勝てると思うのか?バカか?」
続いて、ベノムが言う。
「バカでなけりゃこの状況見てここに来るやつはいないだろう?兄弟」
「たかがドワーフが、何が勇者だ!場違いだって教えてやる」
場違い?へー。
「俺の何処が場違いかな?」
オーク達が攻撃をしかける。
だが奴らの目の前にすでに俺はいない。
「「なにっ!」」
「おせーよ!豚へびコンビ!」
後ろに回り、剣撃を放つ。
「くっ!気をつけろ!ベノムこいつは、やるぞ」
「あぁ。だがベノムネクロイダー!」
ベノムが幻覚の毒を放つ。
・・・。
「さぁ!じわじわなぶり殺しにして・・・」
「吹き飛ばせ!ハザードインパクト!」
俺は突きの剣撃で毒の抜け道を作る。
「そんな毒、浴びる前に吹き飛ばせばいい!」
毒の霧から抜け出し、ベノムを斬る。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ(チャンス!!復活したら背後から超猛毒ガスを避けられない距離で浴びせてやる)」
・・・。
俺は斬ったベノムの半身を踏みつける。
「ギャン!」
「お前・・・本当に頭脳担当か?ただの馬鹿にしかみえねぇ・・・」
(チャーンス♪)
その背後でオークが2本目の金棒で襲いかかる。
「しねぇぇぇぇぇぇ!」
「・・・奇襲するなら、声出すのはNGだと思うぞ?」
俺は冷静にオークの首に剣を突き立てる。
「な・・・な!」
(こ、こいつ強い!?)
「こうなったら奥の手段!」
ベノムが残った半身で攻撃を加え、踏まれた頭の方の半身を逃がす。
「オーク!火だ!あの技いくぞ!」
「おう!」
ベノムが大きく息を吸い込み、新たな毒ガスを吐き出す!
今度はなんの毒だ。関係ねぇ。また吹き飛ばせばいい!
ん?この臭い・・・。
「それはただの可燃性のガスだ!」
「そして俺が・・・フレアブレス!」
次にオークが火を吐き出す。可燃ガスと火!?
「しまった!」
ドカーーン!
っと爆発した!
「アカシ君!?」
とアクアが叫ぶ。
俺を爆風と炎が襲う!
・・・。
そうか。これで燃やしたんだな?
「グルハハハハハハ!よく燃えるぜ!」
「ドワーフの丸焼き完成!なんちゃって!ギハハハハハハハ!」
「おい」
「「っは?」」
この火でバクウさんを殺したんだ。
俺はなんとか爆発から逃れ、奴らの横についていた。
「てめえ!いつの間に」
「お前らのこの魔法でノームの門番植物を殺したのか?」
俺はオーク達に聞いた。
「あぁ?・・・あーあの、めんどくさい植物か?無駄に抵抗しやがって・・・燃やしてやってすっきりしたぜ!」
「あぁ!植物なんでよく燃えたよな?あれは綺麗だったな~?なんだ?まさかあんなバカな植物のための復讐か?だったらお前もバカだな?ギハハハハハハハ」
「グルハハハハハハ!傑作だ!たかが草ごときで」
・・・。
「だまれよ」
剣撃でオーク達を吹き飛ばし、さらに言う。
「お前らには、お前達には、もう・・・慈悲もやらん!あの世で、自分の罪と敗北を悔やめ!」
俺は歩きながら近付き、そのまま素通りする。
「「?、??」」
そして通りすぎて止まり、言う。
「ハザード・・・フィニッシュ!」
すると奴等は何回もの斬撃をうけたかのような傷跡が開き、吹き飛ぶ。
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」」
「計10回か。まだこの剣を扱いきれてないな」
「「「「やったー!」」」」
オオウッ!びっくりした!
回復が終わり、元気なった皆が歓喜の声をあげた!
「お?皆、もう毒は平気なのか?」
「おう!アクアのお陰であっという間に完治だぜ!」
「それにしてもすごかったね?まさかあいつらこんなあっさり!」
俺の近くに来て、喜ぶイリエとクララ。
「「・・・」」
その後ろでは初対面の二人がポカーンとしていた。
「あの二人、この現状に驚きすぎて、声もでないみたい」
と言いながらアクアも近くに来た。
「あー。そんなに驚かせちまうとは思わなかったけど」
「さすがに爆発技は私もヒヤッとしたよ?」
「実は俺も。死ぬかと思った。熱いし、爆発のせいで酸素なくなってたし。でもバクウさんのこと考えたら、怒りで平気なってた」
「・・・へ、へー」
クララが何かを思い出し聞く。
「ハッ!そうだ!アカシ君!ノルンは!?」
「おー!大丈夫だ!一緒にいた調査隊の子達と一緒に馬車で安全な所にいるぜ」
それを聞き、イリエが喜び言う。
「調査隊の皆も無事だったのか!」
「あぁ。軽い怪我してる子はいたけど皆、無事だぜ?」
とりあえずこれでこの世界も平和に、
「ふざけんな」
っ!なに!?
声に驚き、後ろに振り向く。
すると肉厚のせいで致命的なダメージまでいかなかったオークがまだ立ち上がった。
っち。しつこいな。
ん?しかも十頭分してもまだ再生してるぞ。
あの蛇野郎!
「俺は不死身だぜぇ!」
切り分けてもそんなこと言えんのか、こいつ。
「・・・った」
ん?オークのやつなんか言ったか?
「腹へったぁぁぁぁぁぁ!」
っ!な、なんて声量だよ!鼓膜破れるかと思ったぜ!なんだ?腹?
「っ!アカシ君!そいつから離れて!」
っ!?
アクアに言われ、俺はかなりの距離をとる。
「どうした!?アクア!奴に何が起きてる!」
アクアは冷や汗をかきながら、言う。
「この世界のオークは怒りによって力を発揮する。その際、かなりの空腹を伴うの。そしてそうなった瞬間、敵味方構わず全てを食らいつくす。現にほら見て」
と言われ、オークを見て、俺は驚愕した。
オークは兄弟とまでいっていた、ベノムを食っていた。
「オーク!よせ!やめ・・・あぁぁぁぁぁ!」
うっぷ!なんてこった!?
しかも食った瞬間、やつの体は一回り大きくなった!?
ヤバい!
「みんな逃げろ!できるだけ遠くへ!」
「「「「「はい!」」」」」
王達の指示で妖精の軍は撤退する。
俺は撤退する皆を援護しながら、下がる。
敵のゴブリン達は凶変したオークに驚き、逃げる。だがずんずん大きくなるオークに逃げきれず、逃げ遅れた奴はどんどんくわれていった。
「た、たすけ・・・」
「オーク様やめてん!」
・・・あーもー!しょうがねぇな!とゴブリンも助ける。
「・・・なぜん?」
「あぁ?っなこと聞いてる暇あったらさっさと逃げろ!じゃないともっと食われるぜ!あの暴君に」
「す、すまないん!」
・・・しかし今のでかなりのゴブリン食ってたから、かなり巨大化しはじめてる。
これじゃあ逃げても、いつかは城までいっちまう。
「そうはさせない!ハザードカリバー!」
俺は、ハザードカリバーでオークの腹を斬りつける。
ボヨン!
へ?
もういっちょ!
ボヨン!
・・・。
「し、脂肪が厚くて、剣がとどかない!」
あっ!しかも多分ベノムを食べたせいか?斬った所が再生してる!
「ま、マジか?」
ど、どうすりゃいいだ。
「$@§◇●@′◇」
オークも暴走してるのか、ついに言葉も発っせてない。
さすがに勝利の剣も通らなきゃ意味がない!
「アカシ君!」
っ!アクア!?
「なにしてんだ!?逃げろ!」
「うん!これ終わったらすぐにね!」
ん!?何?俺今超焦ってるんだけど!
「アカシ君!キリキザンデス使って!厚い脂肪も再生もあの武器なら」
・・・。
「あー!そうか!あいつなら!ありがとう、アクア!」
「うん!じゃあ頑張って!」
アクアは俺に勝利のヒントを言って、再び逃げる。
よっしゃ!んじゃ行きますか!
ハザードカリバーを戻し、新たな魔王具を呼び出す。
「僕の求めに応じろ!切り刻め!魔王具No.88『死神の断罪鋏』・・・デス!」
僕はバクウさんと戦う時つかったおお鋏
やってやるデース!
「§$@◆●▲▽▼」
「何いってるか・・・わからないデスよ!」
僕はキリキザンデスを出しましたデス!
でもこれをそのまま使う訳じゃないデス。
僕はさらに唱える。
「死神の断罪鋏よ!お前の封印を今、解き放つ!刈り取デス!!モードチェンジ『死神の冥土双鎌』!お前の魂!刈り取って、冥土に送ってやるデス!」
鋏は外れ、二本の鎌になった。
これがキリキザンデスの真の姿。
この鎌は、能力が高すぎた為に、死神達によって、鋏となり、封印された。
元々の能力は様々な禍々しい魂を刈り取る2本の鎌。
その能力の為、物理的干渉は出来ず、魂のみ狙う。
つまり
「お前の肉も再生力も何も意味ないと言うことデス!」
ただひとつ難点があるなら、この鎌は、相手の罪を言霊としてのせなければならないこと!
「お前が行った罪!ひとーっつ!2年前からお前達は罪なき妖精達を意味無く、手にかけたデス!」
その間、もちろん敵さんが律儀に待つわけもなく攻撃を仕掛けてくる・・・デスよね。
僕は避けながら続ける。
「おっと。ふたーっつ!2年前よりさらに前、お前達はその時も罪なきものたちを殺したんだそうデスね?」
「〇×≧∞℃●◇◆」
だから何言ってんのかわからないデスって!
「みぃーっつ!・・・面倒だから一気に言うデス!その他誘拐、暴行、殺人!お前の罪は数えきれないデス!」
いい加減な感じだがそれでも鎌に魔力が溜まった。これで終わりデス。
「冥土で死神達の歓迎を受けるデス!必殺!悪鬼狩り!デース」
魂を刈り取られ、オークはチリとなって消えた。
そしていつの間にか僕の手からキリキザンデスサイズは消え、僕の体は地べたに倒れていた。キリキザンデスサイズの使用、プラスさっきまでハザードカリバーの連発。体力のそこがつきた。
でも・・・これで本当にこの世界は平和に・・・僕はここで意識を失った。




