止まり木
《1》
女神ルミナスは300年ぶりに下界とダイレクトなコンタクトが採れ、ハッチャけていた。
愛娘であるケレスに建国祝いを贈ったら、やり過ぎだと切れられ、以降、下界へ顕現することを禁じられた。
破ったらケレスの父親であるヘパイス神を呼び、ロゼットの地に住まわせると言うのだ。 ブ男の癖に浮気性なヘパイス神と同じ地で共存など身の毛がよだつ。その為、愛娘ケレスからの申しつけに渋々従っていた。
それが、自分の与えた回復スキルが死体を治癒し、しかもその死体は生きていた。
神の摂理に反する異常事態に、すわっ問題の魂を回収。
この時、女神ルミナスは思い付いた。
愛娘ケレスから下界への顕現は禁じられている。 だが祝福や寵愛などを授ける神の生業は禁じることは出来ない。 それにケレスの末裔の魂も気になる。 何とかしたい。
だが、自分と同じ未来を視る力を持つケレスには、下手なコトが出来ない。 姿を見せると愛娘ケレスに知られるので、声のみのコンタクトを使い、ちょっぴりケレスの王国を助けてあげよう。やはりロゼの民を虐げるような者たちを許せないもの。 それにジーンの兄であるセシルの容姿は、女神ルミナスのどストライクだった。
人であるのが、勿体ない位の美貌のセシル。
2千年ほど前の時代なら、セシルと交わり、彼に神格を与えていただろう。 その彼がジーンの没した世界では、悉く短命な上、それらが全て非業の死だった。
こうなったらジーンは生きて貰うしかないでしょう。
ってことで、ジーンを生き返らせ、セシルを愛で、遣り過ぎない程度に加減し、下界では事故死すら許さないレベルに強化した。
女神スキルである癒しの光が発動している間にセシルを天界へと連れて来たから出来た御業である。
そこで醜い男たちから受けた醜い痕跡を消し去り、セシルは前も後ろもバージンにリニューアル。
ニューセシルの誕生である。
興に乗ってセシルの肉体を改造していると、余りの絶品具合に堪らなくなった女神ルミナスはセシルと交わった。
女神と交わった人間が、これから普通で居られるわけもなく────。
『何とかなるであろう。あれは強い男だ。精神・肉体共に。あそこも最強だったしの。』
セシルの記憶に残せないことを残念に思う女神ルミナスだった。
そんなセシルのついでに、ジーンも肉体浄化を行った。
ジーンにあれやこれやと言ったが、女神ルミナスに生き返らせれた魂は、必然的に女神の使いのとなり、天使と呼ばれる存在となる。 その恩恵として不老となり天使となった年齢の姿の侭、下界で過ごすことになる。
ジーンが、その真実を知る日がこないことを女神ルミナスは、そっと願った。
《2》
女神ルミナスから『お前はすでに死んでいる』宣告をされ、凶悪な女神スキルを押し付けられ、兄さまから誕生日の説明を受け、バスタブで爆睡していた所をローランド先生に抱えられ、一先ずは、診療室のシンプルな2つベットで兄さまと私は眠った。
寝起きに、女神ルミナスから『肉体浄化した時に、前後を処女に戻して置いたわ。勿論セシルもね。』と一方的に告げられた。
勿論それは嬉しいことだけど、『サービスで記憶も消して置いたわ。』とかメッセージを残して行きそうで怖い。 何故だろうか。何となく女神ルミナスって危なっかしく思えちゃう。 女神サマに対して不遜な気がしちゃうけども。
隣りのベットを見るとブルーベージュ色の掛布がキチンと畳まれ、既に兄さまは診察室の外で活動中のよう。
それ程広くない診察室。
シンプルな2つのベットは直角に置かれ、入り口の木製のドアからすぐ右に薬局へ向かう続き部屋への白い枠だけの入り口があり、モスグリーンのカーテンで仕切られている。
一応通路に見えるように白杉の簡易なデスクが置かれ、奥の壁は棚になって居て、包帯やガーゼの入った箱を引き出しの様に並べている。
そして棚のある壁から垂直な場所に格子の入った窓が横一列に並び、室内全体を明るく陽光で照らして居た。
その窓から平行に兄さまが寝ていたシンプルなベットが横向きで置かれ、私の眠っていたベットは、それから垂直に左の壁際へと置かれていた。
玄関ホールから右隣りに在ったサロンや案内された脱衣所、バスルームの広さや高級感に比べて、玄関ホールや診察室はアンバランスな程、簡素な造りで必要最低限なモノしか置かれていない。
まあ、患者は客じゃないと言えばそうなのだけど、ローランド先生は身分で分けるような人じゃないと感じてしまっている。
私は頭を捻りながら診察室のドアから出て、話声の聞こえている昨日訪れたサロンのドアを開いた。
このマホガニーのドアも廊下側はシンプルでサロンの室内から見ると様々な彫りの技巧が施された素晴らしいモノだった。
いつか理由をローランド先生に訊ねれる時が来たら良いなあ。
サロンには暖炉の火が焚かれ室内は暖かい。
長椅子や楕円形のテーブル、の周囲には一人掛け用のソファーが置かれていた。主人席にローランド先生が、長椅子には兄さま、その対面には見知らぬ老人が従者を傍に立たせて、天使を描いた青地の紅茶が入った薄いカップに口を付けていた。
「おはよう、ジーン。よく眠れた?セシルの隣に座ってね。」
ローランド先生は、にこやかな表情で右の手ひらで兄さまの方向を指し示した。 見知らぬ老人に緊張しながら、私はちょこちょこと兄さまの側まで行き、長椅子へと座った。
そこでサロンのドアが開いて赤茶髪の人がカートを押して歩を進め、ティーカップなどを配り置き、ポットからは紅茶を注ぎ、私にはホットミルクが注がれた。
これって背を伸ばせってことかしら?
「それで上層部やバローズ子爵家の関係者とも話し、バローズ子爵位は君たちの叔父君にあたるセオドア・バローズが一時的に継ぐことになる。将来はセシル、そなたが継ぐことに成るだろう。」
「叔父上?」
見知らぬ老人の言葉に兄さまは驚き、綺麗な青い目を大きく見開き、息を飲んだ。
オジサン?叔父さん?
叔父さんて誰だっけ?
母方とは縁が切れていると兄さまは話していたし。
「ああ、君たちが驚くのも無理もない。バローズ子爵邸ではセオドアの名や弟と言う言葉は禁句となっていたようだからな。 セオドア・バローズは、シオドア・バローズ子爵の双子の弟だ。だから君たちにとっては叔父にあたる。 本来ならこの場で挨拶をしたがったのだが、一応、シオドア・バローズ詰りセシルたちの実父が結審され、刑罰を下されてから改めて挨拶をさせよう。今セオドアは私の配下でも在るし、こちら側の事情を優先させて貰った。」
「父上に双子の弟が、、、!?」
兄さまと私は互いに顔を見合わせて複雑な表情をした。
双子の弟と聞かされて、嫌な気分になって仕舞った。恐らく兄さまも不快さを抱いたのだろう。
「まあ、君たちの懸念も良く判る。が、安心しなさい。全く人間性は兄だったシオドアとは違い別物だ。 それに、」
そう言葉を切って、ヴィと名乗った老人は、張のある声で話し始めた。
兄のシオドアと弟のセオドアは、一卵双生児で容姿は酷似していた。
しかし成長して行くにつれ、陰気な兄シオドアと陽気な弟セオドアと異なるタイプに育っていた。明るく社交的な弟は、友人も多く人気もあり、いつの間にか親族達は、弟が跡を継ぐ方がバローズ家の利点になるのでは?と口にし始めた。
だが弟のセオドアは頑なにその話を否定した。
自分は成人を迎えたら商人となり、色々な国を巡る予定だと話し、兄シオドアの領主としての有能さを説いて回った。 計画性、冷徹な決断力などを弟のセオドアに語られ16歳の成人を迎えた頃には、兄のシオドアが次期子爵家当主で或ることに否定的な声は消えていた。
2人の父親は、昔気質で順番通り兄のシオドアに当主の座を譲れることに安堵していた。
それに弟のセオドアは、内々で男爵家の三女と14歳で婚約していた。 彼女は商人となるセオドアと婚姻して平民に成ることを厭わなかった。
そして兄弟が成人した日、内々で婚約していた男爵令嬢とセオドアの婚約が正式に発表され、半年後に婚姻し、南の隣国へ渡ることを来場者たちへと知らせた。
誰もが此れでバローズ子爵家が揺れることはないだろうと本家に当たる伯爵たちも安堵した。
しかし、それから三日後、兄シオドアの誘いで新たに橋を架ける予定の渓谷へ向かい、弟セオドアは足場が崩れ、川に転落してしまった。
こうなってしまうことを何処かで予感していた弟は、憎しみの籠った兄の目を見ながら、素直に落ちていくことにした。
兄の嫉妬心を煽らない為、弟はスキルが発現したことを秘密にしていたのだ。
幼い頃こそ兄の攻撃性は露見し父から叱られることも多かったが、7歳になる頃には、内向的で大人しく生真面目な子供の仮面を兄は見事に被っていた。
自分からは直接手を下さず、間接的に弟を痛めつける。
弟なりの自衛手段で友人をなるべく作り、兄からの危険なシグナルを感じると、弟は友人宅を泊まり歩くようになって居た。
そんな兄が完璧に弟を叩き潰せないのは、孰れ己が継ぐ子爵家の看板を貶めることが出来ないこと、そして弟が甚振られている様子を自分の目で確かめたいと言う欲が強かった為だ。
成人式前に兄は、弟への殺意を隠そうともしていなかった。
その殺意の暴発の理由を知るのは、兄が弟の婚約者に自分との婚約を迫っていたことを兄から逃げ出した王都で知った。
成人式の婚約の許可を得る為、当主である父の元へ行けば、そこに兄が居た。いずれ直ぐばれると思い婚約したい旨と彼女の名を告げた。父からは、良縁だと了承された。 沈黙を貫く兄の様子が気に成ったが、どの道、もう隣国へ渡る手続きは済んでいた。
まさか兄迄、彼女を慕っているとは思わなかったのだ。
せめて兄が人としてのバランス感覚を持つ男性なら、弟は自ら身を引いただろう。 しかし何かがトリガーになって兄が彼女を憎む様に成ったら。 兄は彼女を壊すまで肉体と精神を痛めつけてしまうだろう。 幾人かの壊れてしまった知人を思い出し、弟は首を振った。
身体強化のスキルを持つ弟は、川の水面から水中に入るまではスキルを使用しなかった。
兄と賭け。
弟が死ねば、兄の勝ち。
弟が生き残れば、兄の負け。
弟は、兄に対抗する為に色々学び、それが川から救い出して呉れたヴィンセント王弟殿下に仕える道へと繋がった。
「そう言う経緯があるから、セシルやジーンが一瞬恐れたような状況にはならない。ある意味、君たちの父君は特別なタイプだと思う。 恐らくだがセシルを憎んだのは、何かのきっかけで弟のセオドアに似ている所を認識したのだろう。 君にとっては甚だ迷惑だったろうがな。 」
「彼シオドアの場合は、自分に酷似した容姿である弟セオドア、次に息子であるセシルの存在を消し去りたかったのじゃないかな。 第三者の立場から言わせて貰えば、彼の心は病んでいたのだろうね。」
そうだろうなあ。
確かに病んでるって表現が、あの男にはピッタリだ。
あの男の側に居なかったと言うことは、叔父さまの婚約者だった方は無事に逃げ伸びれたのね。
良かったあ。
「さて、シオドアの処置は上層部に任せて、二人の今後の話に移ろう。 住む場所は用意出来てるからね。」
「私が知らぬ間に。ローよ。お前は、随分と用意が良いのだな。」
「いえね、ヴィさん。セシルのスキルは回復なのですよ。 初めての弟子になるかと思うと正直嬉しくて。だから一件右隣にある空き家を紹介しようと思ってね。」
「ああ、ローランド先生は不動産屋を遣っていらして、ブラウニー医院がある此の一区画の屋敷を取り扱って居るのです。セシルさんもローランド先生なら安心でしょう。」
「はい、トニーさん。」
如何やら赤茶髪の彼は、トニーさんと言うらしい。
私たちの住む場所が決まったことで、今後のスケジュールを何故かヴィさんも交えて話し合った。
現在、午前10時過ぎなので、15時までに王城の会議場へと兄さまが入場。
碌でもない父は逃亡防止の為(あくまで表向きの理由)、貴族牢へ軟禁中。 だって兄さまが奴隷に成らずに自由の身を謳歌しているなんて知ったら、何を仕出かすか不明だし、それに摑まって居ない奴隷商一派の調査に邪魔ってのが、貴族牢で幽閉されている理由だとか。
明日、兄さまは父と対決の予定らしいけど、大丈夫かしら。 「平気だよ。」って、兄さまは微笑んでくれるけども。 ヴィさんが、兄さまを独りきりにする訳がないと言い切ってくれて、少し安心した。
一先ず兄さまたちが、明日に向けて全力投球。
10歳の私は、安定の役立たずなのは、変わらない。ぐすん。
昼ご飯は、ブラウニー医院前を走るホーステッド通りを右4件先にある角地のパン屋さんで買って来た。 顔大の丸い黒パンと店で作っている豆のスープなのだ。
黒パンは、かなり固いのでナイフでギシギシと裂いて、スープに浸して食べる。味は、うん、お腹に溜まる味。 どうも脳内でパン=小麦の味ってのが完成されているので、馴れるまではチョイ大変。 蕎麦粉っぽい匂いだから、その内に慣れるハズ。 小麦のパンもお高いけど販売されていた。 でっかい奴をパン屋さんで切って貰って買うのだ。白パンは一切れ銅貨2枚。 黒パンは一切れ小銅貨20枚~30枚。 〔※小銅貨100枚=銅貨1枚〕
引っ越しが済んだら娘のケイトさんが、昼食を作りに来てくれるとバインバインなお胸をドンと叩いて「任せて」ってニッカリ笑ってくれた。
パン屋さんの店名は、〔ロニー〕。
パン屋さんの店名を言うとローランド先生が妙に照れるので、ジッと青い瞳を凝視していると照れる理由を教えてくれた。
何とパン屋〔ロニー〕は、ローランド先生のお母さまとお父さまが、ローランド先生が生まれてから開いたそうで、ローランド先生の愛称から取ったらしい。
街中で「ロニー」って呼ばれるのが苦手になったので、両親が亡くなって世話をしてくれたヴィさんは、愛称を「ロー」って呼び変えてくれたそうだ。 それ以降、親しくなった人には「ロー」って呼んでもらっているそうな。 そこそこ此の地域の人たちには人気のパン屋になっているので、皆に呼ばれると照れるものかも知れない。 チラチラと見える八重歯が、やっぱり可愛らしく見えるローランド先生でした。
そのパン屋さんは、今はローランド先生のお母さまの妹さん夫婦と娘さん夫婦が、営んでいるのだとか。
下の娘さんケイトさんが、バインバインな男前のナイスバディ。現在18歳で絶賛彼氏募集中。
私だっていつかはバインバインのお胸になってみせるぞ、おー!
《3》
ブラウニー医院での昼食後、兄さまはローランド先生から薄墨色のウールの三つ揃えを借りた。
そしてパン屋を南に向かう通りに在る床屋で伸び散らかして居た猫毛の淡い金色の髪を整え、肩に掛る程度に切り揃えるとほっそりとした青玉の目をした貴公子さまが出来上がった。
180cm近い身長のせいか、整い過ぎた美麗な容姿のせいか、潤んだ目元と艶やかな桜色の薄い唇がどことなく色気を醸し出しているからか、絶対13歳に見えないから。
流石に30歳のローランド先生よりかは若く見えるけども、20代前半に見えちゃう。
そういえば女神ルミナスさまは、兄さまのフェロモンが増えたみたいなことを宣っていた。
と言うか、昨日捕えられていた砦にいた頃より、美貌が際立っている気がするのだけど。 これも女神ルミナスさまの祝福効果なのかしら。
嫋やかな感じがより美女度を上げているし。
スーツ着ていても絶対に男性からプロポーズされそう。
ううっ。
130cm未満の私に、兄さまの身長を分けて貰いたい。
「ほぉー。凄いね、セシル。益々綺麗になったなあ。」
「いえ、ありがとうございます、ローランド先生。きっとこの衣装のお陰です。」
「ハハハっ。そう言って貰えて何よりだ。もう少し高位の成人男性なら黒いスーツが定番なのだが、黒く染めるのは技術が必要だから高価でね。」
「でも私は、この薄墨色のグレーが好きですよ。兄さまの淡い金の髪色にも似あって居るし。」
「はい。オレもコレが好きです。 一応はバローズ子爵領の領主館にオレの衣服が或るのですよ。 見栄っ張りなのか何なのか、あいつはオレの衣服とか靴には気を使うんで。 別段何処へも外出させない癖に。」
「あぁ、でもバローズ子爵って、王都では人気が或るんだよ。色男だし紳士的だとかで。結構、高位貴族の方々にも人気があってね。そう言えばバローズ卿の再婚相手は侯爵家の御令嬢だったね。御子息を出産されてまだ1年経ってないだろう。確か。」
「出産前も出産後もあいつが居ない時には迫って来て面倒でした。 ホントどいつもこいつも直ぐにジーンの名を口にして。クソが。」
兄さまの後半のセリフは聴こえなかったけど、苛立たし気に眉間に皴を寄せたので、不愉快なことを思い出したのだろうと思う。
母が亡くなってから、ホントは私と同居したかったのだと、兄さまは打ち明けてくれた。
でも自分が動くと面倒な奴らまでジーンの側に行くことに成るのが嫌だったのだと、兄さまは詫びるけど、私の方こそ「御免なさい。」って言いたい。
「まあ、家の問題は大人に任せなさい。君たちは頼りになる叔父がいるのだから。 実は彼が此の医院の薬師であり、極限られた方の専属薬師でもあるんだよ。 ブラウニー医院で使っている薬は、君たちの叔父上が作っているものだ。 こんな話を近所の御馴染みさんたちが聞いたら驚くだろうな。ククッ」
ちょっと自慢気な楽しい声でローランド先生は、叔父さんの話をして、クツクツと喉の奥で笑った。
なんだか仲が良さそう。
それにしてもローランド先生の所には、父から弟の叔父さんが逃げて来て、次は、その息子が逃げて来る。
不思議なご縁だ。
兄さまは、ローランド先生の前では寛いでいる様子だし、私もそんな2人の前に居る時間が、暖かく感じて、ホゥーと息が吐ける。
街路樹の葉がかなり落ちて、澄んだ青空が見えてる。
11月中旬、本格的な冬が訪れる前の小休止を感じる穏やかな午後。
私は「頑張って。」と背中を押して、ブラウニー医院の玄関の扉から王城へと戦いの前哨戦に向かう、兄さまをローランド先生と共に送り出した。




