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[さすが猫キチ…ブレない]
「郁さん!お久しぶりです」
[こっちは天然]
俺様黒猫は、そーっと二人から少し距離を取った。
「お久しぶり、チャト、フムフム」
チャトはしゃがんだ郁の膝周りに
グイグイと頭を擦り付けていた。
[おい、馴れ馴れしく触れるんじゃねー]
一歩ずつゆっくり郁に近づく俺様黒猫。
[こいつは俺のしもべだぞ]
【あら、本人はそう思ってないんじゃないかしら?】
[既にマーキング済みだ。]
【ふーん、ま、私にはフムフムがいるけど
別に郁さんに、マーキングしたらダメって法はないわよ】
2匹は
鼻と鼻を押しつけあった。
「うわ~猫挨拶?!」
「写真撮らないと」
[俺のだからな]
【だったら、さっさとモノにしちゃいなさいよ。ヘタレ】
2匹は互いにグルグル周り出す。
俺様黒猫とチャトの耳が反り返る。
背中の毛が逆立つ。
「こらぁ~戯れ合うのもいいけど、
診療所行くわよ」
さっきからフムフムが
郁の袖を引っ張っているのだ。
[…休戦だ]
【いいわ、私もフムフムが大事だから】
2匹は何事もなかったのように、
尻尾を立てて診療所へ向かう。
「あ、待ってよ~」
郁とフムフムも後に続いた。
「どうぞ」
フムフムの部屋は片付いていた。
洗濯物は相変わらずキッチンに干されていたが、
それも少量だった。
流し周りには、カップやお皿が伏せられている。
…今度は料理にチャレンジかい??
寝室側には、ソファがソファで機能しており
テーブルの上には花が飾られている。
先日はなかったロッキングチェアが、
窓辺に置かれ、
膝掛けがかけられている。
…落ち着いた乙女の部屋って感じになってる。
目の前に出された 小花柄のカップには
ハーブティだろうか、
カモミールの香り…そしてミントの香りも漂う。
「いただきます…」
…うーん、ちょっぴりミントが強いかな。
「ど、どうでしょうお味」
「胃もたれする人にどうかと思って…」
…胃もたれ限定なの?




