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新たなステータスとスキルと、これから

意識を逸らしたかった。

それが理由だ。


【白いサソリの紋章者】はいずれ必ず僕に辿り着くだろう。

僕は途端に怖くなって別のことを考えたかった。


「そういえばギルドカードを確認してなかったな」


わざとらしく独り言を呟く。

そして、ギルドカードを取り出して表示された項目を見た。


「どうなってるの……これ」



_________________


名前 シオン


レベル2


ちから・・・・1600

まりょく・・・2800

ぼうぎょ・・・1700

まぼう・・・3000

ちえ・・・・3200

はやさ・・・・3500


________________


スキル 『従属』・・・ランクF

効果・・・・対象を一定時間、完全従属状態にする(効果時間中、対象はスキル使用者から離れない)


効果解放レベル(最大°#÷8:)

レベル1・・・・【従属対象への絶対命令権を得る】

レベル2・・・・【従属中、対象を願望欲情状態にする】

レベル3・・・・【対象の願望欲を満たすことで対象に従属レベルを付与する】

レベル4・・・・【対象の従属レベルが上がるようになり、レベルが上がる度に様々な効果を得る】

レベル5・・・・【別のスキル同士を結合させて新たなスキルを作り出す】

レベル6・・・・???


レベル7・・・・???


____________________



【従属レベル】

ミナ・・・(レベル1)

クミル・・・(レベル2)

アイヴィ・・・(レベル2)

ファリス・・・(レベル2)

ユーフェン・・・(レベル2)

ランジェリカ・・・(レベル2)

イヴ・ガルハート・・・(レベル4)

セシル・アクアリュウム・・・(レベル3)


______________________


【獲得スキル】

・『死兵デッド・ソルジャー

・『炎歪フレイム・ディストーション

・『耐寒コールド・プロテクト

・『影跳かげとび

・『偽装カモフラージュ

・『拡散ディフュージョン

・『魔転インバージョン

・『狙撃スナイプ

・『猫足キャット・ヒール

・『速指スフィンガー


__________________________



一体、どうなっちゃたの?

あれだけ高かったステータスが下がってる!?

いや、ちょっと待てよ……。


"レベル2"で(MAX)の文字が消えてる。

僕もレベルが上がるようになったんだ。

これに関しては、ようやく人並みになったということか。

でも、やけにレベルに対して数値が高い気がする。


あとは従属のスキル欄。

"スキルを結合"?

これはまた難しそうな能力だ。

あと、なぜかレベル5で打ち止めと言われていたのにレベル6と7が表示されたぞ。

まさか、まだまだ上がるのか。


そして肝心の獲得スキル。


イヴの『死兵デッド・ソルジャー』!?

これで僕も怪獣(?)を呼び出せるようになったのか!


そして最後の『速指スフィンガー』っていうのが恐らくランジェリカさんのスキルなんだな。


効果は、


"指に乗せた物体を高速で撃ち出す"


というものだ。


これは確かに使い所がわからん。

ランジェリカさんのお父さんの言葉、「いつか役に立つ時がくる」というのを信じるしかないだろう。


……もしかすると、"ライゼスター最終決戦理論''でなんとかなったりするのか?


とにかくステータスの数値が極端に下がったのは気になるけど、スキルを見るに夢が広がる。

期待に胸を膨らませつつ、僕は町を歩いた。



_______________




ギルドへの道のり、周囲を歩く住民たちの反応が気になった。


以前では見て見ぬふりや、ちょっとの会釈で終わっていたけど。

今はわざわざ立ち止まって道を開けてお辞儀はする。


うーむ……慣れないな。


でも、これも平和になってきた証拠なのかな。



一転してギルド前に辿り着くと、そこは物々しい雰囲気だった。

この町の自警団が整列する。

その前には黒いフード、ローブの女性、セシル・アクアリュウム。

隣には長い黒髪で学生のような青色を基調とした制服のような服装の女性、ランジェリカ・リリーさん。

一歩後ろにぴっちりしたローブを着たサラさんがいる。


「主人様、おはようございます」


言ってセシルが丁寧に頭を下げる。

すると整列した全員がそれに続いた。

もちろんランジェリカさん、サラさんもだ。


「ど、どうも……」


困惑しながら僕も何度か頭を下げた。

リーダーとしてはありえない行為なのだろうけど。


うーむ……これまた慣れないな。


そんな僕に構わずセシルが口を開く。


「では主人様、会議を」


「う、うん」


そうだ。

これからのことを話し合わないといけない。

【白いサソリの紋章者】のことは後回し。

この件は僕のことだからね。


まずは目の前の困ってる人を助けるために動ごかないと。


なんとしてもランジェリカさんを幸せにするんだ。

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