another view「事後処理」
練と美柑は、すぐに病院へと緊急搬送された。
美柑は、練の治癒魔法により命を救われていた。
それよりも、練が重傷だった。
頭皮を切っていたのか頭から血を流していた上に、本人の申告で頭を打っていることが分かったのですぐに検査入院。
幸いにも、異常なしとのことで、翌日には退院したものの、二人とも数日間は安静必須だった。
漆原先生は、後で聞いた話だと、いろいろと大変だったそうだ。
まず、指定個体が出たことの同定。
そして、先生の責任ではないとはいえ、入学したての一年生に指定個体と戦わせた責任を問われたらしい。
最も、あの状況で、先生の行動が間違っていたかと言われるとそうではないと判断され、お咎めはなかったそうだ。
安静期間の数日間、実習は見学となった。
その間に、学校では噂は広まった。
新入生歓迎大会でキスしたあのペアが指定個体と戦ったらしいと。
その噂は、尾ひれがついていくうちに、またキスしたとか言った噂も引っ付いたが、これに関しては事実なので否定はできなかった。
美柑は、顔を真っ赤にしつつその噂を耐えるしかなかった。
一方の練は、佐城先輩から呼び出され何が起きたのかを話した。
先輩は大変だったなと練をねぎらった。
その際、新入生歓迎大会でも感じたあることについて相談もした。
先輩は、確定ではない、と前置きしつつもいくつかの助言を受けた。
今後その助言が生かされる日は来るのか、わからなかったが、練は一つの可能性として美柑に後日報告するか、と考えていた。




