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月が太陽を絆すまで  作者: ウパ戌


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夏祭りの予定

『夏休みの予定を立てます!』


 その日の夜、鈴を発起人としてそんなメッセージが送られてきた。


『まずは来週の夏祭り! これは絶対行きたい! みんな予定は大丈夫?』


 その言葉と共に祭りのURLが送られてきた。一日目はバイトがあるから最初からは難しそうだが、二日目ならバイトもないし行けそうだ。


『俺は二日目なら行けるよ』

『私はどちらでも大丈夫です』と月。

『俺も大丈夫だ。部活もそんな遅くまでないし』と健吾。

『ん。いける』

『じゃあ決定で! あとは海とかいろいろ行きたいところあるけど、それはまた今度決めよ!』


 そのメッセージと同時に猫の喜んでいるスタンプが送られてくる。俺はそれに犬のスタンプを送って、携帯を充電器に差して画面を暗くした。けれどすぐに通知が来て画面が明るくなる。グループからかなと思ったが、個別のメッセージだった。


『あさひ、浴衣はすき?』

『まあ人並みには』

『ん。分かった』

『見れるのはうれしいけど、無理して着る必要はないぞ』

『ん。無理しないから大丈夫』

『なら良かった』

『ん』


 というかこの彗との関係をあの二人にも言っておくべきだろうか。けれど自分から言うのもなんだか変な感じだ。元々相談とかしていたのなら別だけれど。そんなことを考えているとまた画面が新しいメッセージを知らせてきた。


『あの、少しいいでしょうか』


 月からだった。


『いいよ。どうした?』

『えっと、今回も赤堀さんと鈴ちゃんをサポートした方がよろしいのでしょうか』

『あー。どうだろ』

『何かあるのですか?』

『いや、健吾は部活でそんな余裕がないみたいなことを言ってたからさ』

『そうなんですね』

『だから今回は普通に祭りを楽しもう』

『ですね。私、友達とお祭りに行くの憧れだったんです』


 やはり前に少しだけ聞いた通り中学の頃とか何か過去にあったのだろうか。


『そっか。じゃあより楽しまないとね』

『はい。それとお祭りって浴衣を着ていくものなんですかね』

『どうだろ。結構好みじゃないか? 後は家にあるかどうかとか、買うのもレンタルするのも高いし』

『なるほど』

『まあそこは鈴と彗と相談してみたらどうだ?』

『確かにそうですね。ありがとうございます』

『うん。じゃあまた当日に』

『はい』


 俺が月とメッセージを交わしている間に裏でグループで鈴が当日の集合場所と集合時間を送っていたらしく、メッセージが溜まっていた。送られていた時間は無理のない時間で、みんなそれに同意していた。俺も問題なかったのでスタンプでそれに反応しておいた。


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