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月が太陽を絆すまで  作者: ウパ戌


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続・詰問の時間

 後日、というか次の日。ファミレスで俺たちは三人で集まっていた。


「一応彗から聞いたんだけど、マジで?」


 鈴が見たこともないような真顔でそう言った。


「まじ」


 俺が答える前に彗が答えた。


「あー、信じられないかもしれないが本当だ」

「そっかあ。二人とも変わってると思ってたけどここまでとは……」


 信じられないものを見るような顔で俺の方を見てくる。


「そんな、なあ?」

「なあ」


 彗に同意を求めるも鈴からの視線は変わらない。


「でもなんで朝日は同意したの?」

「なんでか?」

「うん。だって朝日が付き合うメリットってかわいい彗が彼女になることだけじゃん」

「それは十分でかいと思うけど……。まあ、いろいろあるんだよ」

「へえー」


 鈴はジト目で何か言いたげにしている。まあ本当にいろいろあるんだよ。そんな大した理由じゃないけど。横に座っている彗を見ると、呑気にストローでジュースを飲んでいる。


「彗はそれでいいの?」

「ん。むしろお願いするたちば」


 ストローから口を離して言う。


「んー、けどさあ。なんかロマンチックじゃない!」


 鈴は立ち上がってそう言った。


「やっぱり花の高校生としては好きな人が出来て、好きな人と付き合う。そのドラマが大事だと思うの!」

「ん。あさひのことはすき」

「それはライクでしょ! 私が言ってるのはラブの方!」


 彗は再びストローでジュースを飲む。


「だから付き合うにしても好き同士でするべきだと思うの!」

「言いたいことは分からんでもない」

「というかそれが普通だから!」

「む」

「まあ二人が決めたことなら否定はできないんだけどさっ」


 鈴はすねるように座って、ポテトをつまんだ。


「んー、でも納得いかなーい」

「それもしかたない」


 彗は鈴の言い分に納得しているというより、想定しているという感じで同意している。


「そんなことよりも夏休みの予定を立てようぜ」

「えー。んー。でもー」

「ん。私たちのことは今まで通りに接してほしい。遠慮せずに朝日ともなかよくしてもいい」

「それはそのつもりだし、別に恋愛的に朝日にどうということはないんだけどさ。健吾いるし」


 なんかそれはその通りなんだけど、それはそれで少し傷つく。


「まあでも時間の問題か……」


 鈴は誰に言うでもなくそう言うと、顔をガバッとあげた。


「よし! 一旦納得しておいてあげる。ということで、夏休みの予定を立てよう!」

「ん」

「どこ行くんだっけ?」

「えっとねー。とりあえず夏祭りは確定でしょ? たしかあと少しで土保(つほ)神社で夏祭りがあったはず! あとは海にプールでしょー。手持ち花火もしたいよねー」

「やることいっぱい」

「だね」

「高校生の夏休みだもん! 楽しまないと。付き合ってもらうよ!」


 鈴はいつもの様子でそう言い切った。


「じゃあ月と健吾の予定も聞かないとね」

「うん!」

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