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月が太陽を絆すまで  作者: ウパ戌


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3/4

違和感と買い出しの始まり

 家に帰って、飯や風呂などを済まして部屋に戻った時、スマホが震えた。どうやらグループが動いているようだ。


『明日十二時半、駅の東口に集合でいい? 特に健吾』

『おう!』

『俺も大丈夫』

『わたしもいいよー』

『私も大丈夫です』

『じゃあ、それで決定で! みんな遅刻しないように!』

『すず、ちこくしないようにね』

『一番遅刻しそうな彗に言われたくない!』

『ふふく』


 俺はベッドに寝そべって別でトーク画面を開く。


『なぁ』

『どうした?』

『健吾は月夜野さんをどう思う?』

『本当にどうした!? 気になってるのか?』

『いや、そんなんじゃない』

『じゃあどうしたよ』

『具体的にどうってことはないんだが、突然こっちのグループにくるっていうのが信じられなくて』

『嫌ってわけではないのか』

『っていうより違和感?』

『まぁ、鈴に押し切られたんじゃないか? あの強引さは朝日も知ってるだろ。もちろん鈴の良い所なんだけど』

『けどなんかなぁ。しっくりこないというか』

『そんなもんだろ。俺たちですら会って一ヵ月とちょっとしか経ってないんだ』

『そういわれたらそうなんだけど』

『一緒に校外学習に行くんだから、月夜野さんのことはこれから分かるだろ』

『まぁ、それもそうか。話聞いてくれてありがとな』

『おう!』


 携帯を充電ケーブルに差し、仰向けになる。健吾の言うことはもっともだ。けれど違和感があるのも事実だ。んー、俺が考えすぎているのは間違いないだろう。新しい環境で新しく友達を作ろうとするのは自然なのだけれど、これが月夜野さんの第一印象と比べて齟齬があるように思う。まあ、あの人がどんな人なのかをこんな短時間で推し量ろうという方が早計か。あーでもモヤモヤする。俺は不貞寝をするように目を閉じた。


 

 次の日、俺は比較的新しいシャツに袖を通して家を出た。天気は雲一つない快晴であった。日差しが強く、所謂お出かけ日和というやつだ。月夜野さんがいるのは気分は乗らないが、あいつらと遊べるのは楽しみという複雑な気持ちのまま俺は歩き出した。

 待ち合わせの場所にはすでに月夜野さんがいた。俺は遠巻きに彼女を視認すると時間を潰すためにコンビニの中に入った。再び外に出る時分には彗と鈴もそこにいた。俺もそこに合流した。


「うっす」

「ういーす」

「ういうい」

「……ぅ」


 月夜野さんは挨拶どころか目を逸らされた。まぁいいよ。

 遅れて健吾が合流する。部活帰りなのかジャージ姿だった。


「じゃあ行こ!」

「ごー」

「まずはファミレスからね! もうおなかペコペコー」

「賛成だ。俺ももう腹減って仕方ないわ」

「わたしもー」

「俺も結構腹減ったな」

「早く行こ!」


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