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月が太陽を絆すまで  作者: ウパ戌


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23/54

体育祭の種目決めと練習

 月曜日のロングホームルーム。先生と体育祭実行委員を中心にみんなの出場競技を決定していた。


「はい、次二人三脚したい人はいますかー」


 体育祭実行委員であるクラスメイト――中村だったと思う。が黒板の横に立って競技の名前をその規定人数と共に書いていく。


「全員、この二人三脚と借り物競争、あと騎馬戦の三つの種目のうちどれかに出るようにしてもらいます。基本早い者勝ちで、被ったらじゃんけんで余ったら空いてるところに入ってもらいます」


 なるほど。その中だと何が一番楽しいだろうか。二人三脚なら健吾とやるのも楽しそうだ。騎馬戦も楽しそうだし、迷い所だ。

 俺はスマホを机の中で開いて健吾にメッセージを送る。


『どれ参加する?』

『まだ決めてない。朝日は何かやりたいやつとかあるか?』

『二人三脚か騎馬戦かな』

『んー、騎馬戦は枠が少ないし人気だと思うし二人三脚にするか?』

『それが無難か……』

 

「じゃあ改めて投票をします。二人三脚に参加するひとー」


 俺は健吾と目を合わせた後、手を上げた。やはりみんな騎馬戦が良かったのかあまり手は挙がらなかった。数枠のあきを抱えながら騎馬戦、借り物競争への投票に移った。

 結果、彗と月は借り物競争に決定し、鈴は騎馬戦へ参加することになった。

 そして体育の時間、俺たちは校庭に出て練習をすることになった。


「よっしゃやるぞ!」


 足を紐で繋がれた健吾が俺の肩に腕を回しながらそう言った。


「とりあえずゆっくり歩くところからやるか」

「いや、出来るだけ早く走ってみようぜ」

「転んだらあれじゃないか?」

「大丈夫だって。それとも俺の足についてこれないか?」

「お? じゃあやってやろうじゃんか」

「よっしゃ! そうこなくっちゃ!」


 俺たちは走る準備をする。


「せーので行くぞ」

「おう!」

「せーの!」


 1、2、1、2と口に出しながら俺たちは走る。詰まることもなく良い感じに走れている。ただ、ゴールを決めていなかった。俺たちはただ無心にトラックを走り続けるが、やはり運動部にはついて行けず、俺が先に声をかけて止まった。結局校庭を一周半も走る羽目になった。


「朝日、そんな体力で平気か?」


 健吾が勝ち誇ったような顔でこっちを見てくる。


「いや、本番はこんなに長くないだろ」

「まあそうだけどな! 休んだらもう一周ぐらい行くか!」

「どんだけ体力あるんだよ」

「毎日走り込みしてるからな。朝日も走ったらいいんじゃないか? 後は俺と同じサッカー部に入るとか」

「走るのは賛成だけどサッカー部には入らないよ」


 俺の返答に残念そうに健吾は肩をすくめた。


「ま、球技大会もどっかであるし、その時を楽しみにしてるよ」

「その時は一緒に頑張ろうか」

「サッカー部枠外で強いやつがいるなら優勝は確実だな」

「そんなにプレッシャーをかけないでくれよ」

「いや、期待だ」

「とりあえず今は二人三脚頑張ろうか」

「おう!」


 俺はまた紐を結び直して、健吾の肩に腕を回した。健吾も俺の肩に腕を回した。


「せーの!」

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