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第13話:【逆転売】異世界のエリクサーをヤフオクに出してみたw 現代の迷惑系配信者が凸ってきたので物理で分からせるwww

「……はい、皆さんこんにちはー! ツヨシです! いやー、前回の次元越え配信、バズり散らかしましたね。そしたら何と、ついにネット回線が『完パケ』しちゃいました! 見てくださいこれ、俺の魔導板に……日本の大手オークションサイトの画面が映ってます! ついに現代日本とリアルタイムで繋がっちゃいましたーー!!」


ツヨシが掲げる【魔導ライブ・カメラ】の映像には、異世界の美しい風景と、それとは対照的な「ヤフオク!」の入札画面が合成されていた。

次元の壁を越えた同接数は、今や1億人を突破。異世界住人だけでなく、現代日本のネット民たちも「マジで異世界と繋がってる」という事実に狂喜乱舞していた。


「というわけで、本日の企画はこれ! 『【検証】異世界のガチなエリクサーを1円スタートで出品したら、いくらまで跳ね上がるのか?』!! 出品物はこれ、昨日最高神の宝箱からパク……譲り受けた『万病を治す黄金のエリクサー』です! さあ、ポチッとな!」




《日本のネット民:うわあああ、本当に出品された! しかもカテゴリが『その他>健康>奇跡』になってて草》



《王都の大富豪:ツヨシ殿、それは我が国が喉から手が出るほど欲している聖遺物……。100億Gで買い取ろう!》



《日本の富豪:100億Gがいくらか知らんが、俺は100億円出すぞ! ガンを治してくれ!》




「おっと、いきなり入札額が100億の大台を突破! 現代の富豪と異世界の王族が競り合うとか、最高の撮れ高ですねー! あ、スパチャもありがとうございます! 『日本の厚生労働省が激怒してる』ってコメント? 大丈夫、俺は今、日本法が及ばない『異世界』にいますから! 治験? 薬機法? 知らなーーい! 全ては『自己責任』と『エンタメ』で解決です!」


ツヨシがハイテンションにオークションの実況をしていると、突如として次元の歪みが激しく揺れ、異世界の草原に不自然な「ドア」が出現した。

そこから現れたのは、迷彩服に身を包み、最新式のドローンとスタンガン、そして「撮影中」と書かれた看板を手にした数人の男たち。現代日本の「迷惑系YouTuber」のグループだった。


「おらぁぁ! 異世界凸きたぞーー!! ツヨシとかいう詐欺師! 異世界なんて嘘っぱちだってことを、この俺たちが暴いてやるぜ!!」


リーダー格の男がドローンを飛ばし、ツヨシの顔面にスタンガンを突きつける。現代の科学兵器が、異世界のファンタジー空間に侵入した瞬間だった。


「あー、皆さん! 演出じゃないですよ、これガチの凸です! 現代日本から『迷惑系配信者』が、わざわざ次元を越えて来てくれました! 視聴者の皆さん、これ、どう料理してほしいですか?」




《日本のネット民:迷惑系消えろwww 異世界の魔法でボコってくれ!》



《魔法学園の女子:ツヨシ様、その方々、殺気が下品です! 浄化しちゃってください!》



《聖女:……ツヨシ様、あのような方々を相手にするのは時間の無駄ですが、撮れ高のためなら仕方ありませんね……》




「はい、アンケート結果キター! 『現代兵器 vs 異世界物理』、検証開始!!」


「ふざけるな、このペテン師が! 魔法なんてCGだろ! これを喰らえ、最新式高圧スタンガン――」


バチバチッ!!


男がスタンガンをツヨシの胸元に押し当てた。しかし、ツヨシは眉一つ動かさない。虹スパで強化され、最高神を半泣きにさせた彼のフィジカルにとって、数万ボルトの電気など、冬の日の静電気以下だった。


「……え、今の攻撃ですか? 痒いんですけど。あ、もしかしてこれ、マッサージ器? サービス精神旺盛ですねー!」


「な、何だと……!? 効いてない……!? お、お前、化け物か!?」


「化け物じゃなくて、配信主です。はい、続いてドローン。これ、視界の邪魔なんで『垢バン(物理)』しますね。どんっ!!」


ツヨシが指先で軽く空気を弾くと、衝撃波が発生。最新式のドローンが、まるでハエのように叩き落とされ、粉々に砕け散った。


「あがががが!? 俺の100万円したドローンがぁぁぁ!! お、おのれ! 日本に帰ったら警察に通報してやる! お前は強盗致傷で実刑だ!」


「日本法? あー、それね。じゃあ、君たちの『帰る場所』、ちょっと変更しときまーす」


ツヨシは魔導板を操作し、次元のドアの設定を書き換えた。


「はい、設定変更完了! 君たちの帰還先、日本じゃなくて『魔王城の地下牢(激辛ラーメン1000杯完食の刑)』にしておきました! 魔王様が今、丁度暇してるってコメント来てたんで、仲良くやってね!」


「ひ、ひえぇぇぇ!! 助けてくれぇぇぇ!!」


迷惑系YouTuberたちは、ツヨシの蹴り一発で次元の扉へと放り込まれ、そのまま異世界の深淵へと消えていった。




《日本のネット民:スカッとしたーー!! 迷惑系を魔王城に転送とか天才かよwww》



《魔王:……ツヨシよ、また面倒な客を送り込みおって。まあよい、我が激辛の深淵を教えてやろう》




「はい、迷惑系BAN完了! さて、ヤフオクの方は……おおっと!! 終了1分前で、入札額が『1兆円』を突破!! 現代のIT長者が全財産を投げ打ってきました! これ、日本円で受け取って、異世界の金塊に変えたら……この国の経済、終わりますね!」




《王都の門番A:ツヨシ殿、頼むからこの国の通貨価値を破壊しないでくれ……。パン一個が100万Gになる……》




「大丈夫、大丈夫! インフレは最高のスパイスですから! あ、炎上してる? 日本のSNSで『ツヨシ、経済の破壊者』ってトレンド1位? いいねー、炎上は収益のガソリンですよ! 燃えれば燃えるほど、俺の魔力マナになるんだから!」


ツヨシは燃え盛るコメント欄と、1兆円という天文学的な数字を背景に、最高のドヤ顔でカメラにピースした。


「というわけで第13話、実家帰還(逆転売)編、大成功でした! 現代日本も異世界も、俺のチャンネルの前ではただの『コンテンツ』です! 次回は……『【検証】もしも異世界のドラゴンを現代の自衛隊と戦わせたら、どっちが映えるのか?』をお送りします! チャンネル登録よろしくな!」


ツヨシの自撮り棒は、今や二つの世界の経済と法律を嘲笑い、次元という名の国境を、ただの「リンク」へと変え果てていた。


異世界転生しちゃったので、ネット配信者になってみた。

――ツヨシのチャンネルが、宇宙全土の経済をインフレさせる日は、そう遠くない

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