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45話


 20XX年3月29日



 春眠暁を覚えず……


 で、ぐーたらできたら良かったんだけど、私って寝起きが良いんだよね。

 よっぽど疲れているとか体調不良でもない限り、目覚ましが鳴ったら直ぐに起きれちゃうので、二度寝とかしたことないんですよね。


 友達から二度寝は気持ち良いとか聞いたことがあるので、私も一度は二度寝を経験してみたいんだけど、どうやら体質的に無理そうなので残念です。



 それはさておき、ワールドジュニアのアジア・オセアニア予選で準優勝したので、日本に帰国してから何件か挨拶回りに連れて行かれました。

 ちょうど春休みに入っていたから、連れまわすにも都合が良かったのでしょう。


 テニス協会に報告に行ったり、松戸市長や千葉県知事を表敬訪問したりしていました。

 でも、偉い人と会うのは無駄に緊張するから、できるだけ会いたくないのが本音だったりもするんだよねw


 まあ、これもU-14とはいえ、日本代表のお仕事の一部だと思えば、やってやれないこともないのですが。


 それと、知事さんは学生時代にテニスをしていたらしくて、インターハイ経験者で全日本ジュニアやITFジュニアにも出場したことがあるそうです。

 知事さんは、結構凄かった!


 だから、テニスの話で盛り上がれたので、あまり緊張しないで済んだのは助かりました。

「まだ13才なのにITFジュニアで優勝したのは、お世辞じゃなくて素直に凄い」とか、知事さんに褒められちゃいました。


 知事さんは自分がテニス経験者だからこそ、海外で優勝する難しさを理解しているのでしょう。

 もっとも、優勝を経験しているのは、ITFジュニアでも一番グレードの低いJ30大会だけなんだけどねw


 それでも、テニス経験者から褒められるのは、未経験者から褒められるのとは、また違った嬉しさがこみ上げてきます。






 20XX年3月31日



 私の弟は天才かもしれない。(姉馬鹿)


 なんでいきなり、こんなアホなことを言い出したのかというと、弟の龍馬は昨年の12月にスクスクポン大会で初優勝してから、それ以降ずっとスクスクポン大会で連勝街道を驀進中なんだよね。

 もしかしたら、我が家から近場のスクスクポン大会にしか参加していなから、これまでに対戦した相手が弱かったという可能性もあるんだけどw


 つまり、井の中の蛙というヤツ?


 だから、まだ本当に強い相手とは対戦していなくて、今まではたまたまドロー運に恵まれていたという、可能性もなきにしもあらずなのかもしれない。

 しかしそれでも、二年生の龍馬が三年生や四年生の子を相手にして、勝ちまくっているのは事実なのだから、龍馬に一定以上の実力があるのは明白だと思います。


 だから、龍馬がこのまま順調に成長して行けば、そこそこ以上に活躍できる選手になれそうな気がするので、お姉ちゃんとしては龍馬に期待しているからね!

 それに、万が一私がテニスで大成できなかった場合は、龍馬のマネージャーとして雇ってもらえるように、龍馬にはマネージャーが必要になるぐらいの、そんな有名な選手になって欲しいと願っています。(ゲス顔)


 打算的?


 家族の愛情は打算じゃないんだよ!

 家族愛とは、たぶんアガペーと同じか似ているんじゃないかな?


 つまり、龍馬は出世したらお姉ちゃんを養ってじゃなくて、雇ってね!

 ……今のうちから、お姉ちゃんラブに洗脳しておかなければ♪(ゲス顔)


 というか、もう既に龍馬は、シスコンでマザコンだったかもしれないw

 そうじゃなかったら、前世の記憶を持つ転生者とかいうヤツ?


 でも、あの考えなしのアホな行動で転生者はないなw






 20XX年4月2日



 春休みということで、龍馬と一緒におじいちゃんに連れられて、内房の木更津に潮干狩りに行ってきました。

 春休みとはいっても平日だったので、そこまで混んでいなかったのは助かりました。


 すぐ側にある東京湾アクアラインを横目に見ながら、干潟で貝をホジホジ探すのは傍から見れば、なかなかシュールな光景だったと思う。

 遠くの沖には、対岸の京浜工業地帯の煙突も見えるし、羽田空港にも近いことから、ひっきりなしに飛行機が頭の上を通過するので、自然を満喫するのとはちょっと違う感じの潮干狩りでしたw


 昭和30年40年代の高度経済成長の時代だったら、この干潟で獲れた貝を食べたいとは思えなかったんだろうなぁ。

 その頃の東京湾って、生活排水と工業廃水を浄化しないで海に垂れ流しのままで、今よりももっとヘドロの海だったんでしょ?


 それと、潮干狩りで獲れる貝は、ほとんどがアサリだったので、もう少し色々な種類の貝が獲れたら、もっと楽しかったのにとか思いました。

 でも、潮干狩りの貝って、漁師さんが別の場所で獲ってきた貝を、人工的に干潟にばら撒いているんだっけ?


 だから、潮干狩りは有料なんだよね?

 もしかしたら、無料で潮干狩りができる場所もあるのかもしれないけど、無料は少数派の気がしますね。


 私がシジミは獲れないのか? と、おじいちゃんに聞いてみたところ、どうやらシジミは海じゃなくて淡水や汽水湖で獲れるらしいです。

 なるほど、全然知らなかったよ。


 龍馬がカニを何匹か捕まえていたけど、小さくて出汁にしかならなさそうなカニだったので、最後には逃がしてあげることにしました。

 小さなカニをすり潰して食べる、なんとか汁とかいうのもあるみたいだけど、今回はパスということで。


 それと、黄砂の影響なのか春霞で、富士山がぼんやりとしか見えなかったのも残念だったよ。

 最後に近くの日帰り温泉で汗を流してから、明るいうちにお家へと帰りました。


 というか、同じ千葉県なのに松戸から木更津は遠かったです。

 アクアラインがあるから、絶対に川崎や横浜の方が近いよね?


 それと明日は、アサリづくしの夕食になりそうwww

 今日はまだ砂抜きだよん。



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