六.対決する七月十一日(月曜日)(4)
「……やられたね。僕の負けだよ」どうやっているのかはわからないが、腰から下だけで、佐倉貴がつぶやく。「悔しいな。僕のほうが力量でも勝っていたはずだったのに」
「……お前が欲しいものを与えてやれば隙が出来ると思ったんだ」
この声も、千華に聞こえる音にはならない。多目的室に呼びつけた千華を無視して放っていることは、亮への悪印象をもたらすだろう。
それでも、佐倉貴の最期にきちんと話をしてやろうと思った。亮も、俺の気持ちをくみ取ってくれたのか、千華を放ったままになっていることについて何も反応していない。
「そうか……」
佐倉貴の声は穏やかだった。
俺が切望してやまなかった「自分の名前」。存在しているという証。対になる佐倉貴も、人間から認識されることを強く望んでいるだろうと考えた。
「先に『サクラタカシクン』とだけ書いたメールを用意していたんだ。千華にはここに来るよう約束をしておいた。お前に携帯電話を見せつけたあと、いつでもメールを送信できる状態にして、開いたままポケットに滑り込ませていたんだ」
「さすがだね……」
佐倉貴は平坦な声で言う。他人から認識されることを心の底から願っていた佐倉貴にとっては「人間から名前を呼ばれること」すなわち、存在を他者から証明してもらうことは、これ以上なく甘美な体験だっただろう。
「なあ、別の形で会っていたら、俺たちは友達になれただろうか?」
佐倉貴は答えなかった。
佐倉貴はその慎重さゆえに万全に準備した状態で俺を襲ったと言っていた。しかし、他にも俺を襲える場面は、いくらでもあったはずなのだ。
不意を打てば、佐倉貴の正体に気付いていない俺なぞ、簡単に一口で喰いちぎることができたはずだ。それでもそれをしなかったのは、俺とのかかわりを、心のどこかで望んでいたからではないか。
たとえその相手が人間ではない、名前の無い怪物であっても、学校の生徒という姿を通して、または俺を襲うという行為を通して、孤独から逃れたかったのではないか。
俺には亮がいた。亮が関わる家族、友人、彼女、たくさんの人がいた。だけど、佐倉貴には誰もいなかったのだ。まわりに何人もの人間が見えているのに、その誰もが自分の存在を知らないという孤独感。
想像するだけで恐ろしい。佐倉貴は、一体そのなかでどれだけの時間を耐えてきたのか。
佐倉貴は、残った下半身の右足をちょっと上げる。
「残りも、召し上がれ。もう、楽にしてくれ」
「……ああ、そうさせてもらう。俺は、善良だからな」
「ありがとう」
両手をぱん、と叩き「いただきます」と声に出した。黒い塊はすぐに、無慈悲に、でも丁寧に、佐倉貴の下半身を食べた。
何の味もしない、粉の塊のようなぱさぱさした食感だった。口の中に残る印象もない。それでも、ぐっと呑みこんだ時には、涙が流れたような気がした。
両手を合わせて「ごちそうさま」と発すると、黒い塊は亮の体に戻り、俺の視点も元通り亮の両目に戻る。
目尻を指でなぞると、濡れているのがわかった。
俺はさっきまで佐倉貴のいた場所を見つめてつぶやいた。
「佐倉貴……お前の名前を食べても、俺には名前が無いままだったよ」
佐倉貴が俺を食べたとしても、同じ結果ではなかっただろうか。俺と佐倉貴は根本的に違うものだ。俺の存在は佐倉貴のものではないし、佐倉貴という名前は俺の物ではない。それはお互いにわかっていたはずなんだ。違うものだと確信しているものを取りこんでも、自分のものになるはずなんかないじゃないか。
それなら、もっと違う結末があっても良かったはずなのに。
目を閉じて気持ちを切り替えようとした、そのとき。
「もー、返事くらいしてよ。生徒会になにか用だったの? 亮く……」
千華の声が固まる。俺はなかば諦めて千華を見た。
千華は多目的室の、倒れている黒砂幸が見える位置まで入ってきていた。視線は黒砂幸を見ている。
千華の立場でこの状態から導き出せる回答は当然「亮が黒砂幸に何かした結果、黒砂幸は倒れている」というものだ。
亮がこれまでで一番辛そうな感情の波を立てた。
「亮くん……そこにいるの、黒砂さん? ……えと、……亮くん、が?」
千華は困惑した表情で、黒砂幸と俺を交互に見る。
俺はもっと困り果てていた。佐倉貴との対決に千華を利用したはいいが、千華へのフォローの策は何も用意できていなかったのだ。俺はただ、心の中で亮に謝り続けた。
「えっと、千華、これは……」
脳を全力稼働させて言い訳を考えながら、亮の声色で千華に話しかける。
千華は、もう一度黒砂幸を見たあと、俺の目をじっと見て、きょとんとした顔で言った。
「……なんだか、亮くんじゃ、ないみたい……」
「え」千華の言葉に、俺は何か言おうと必死で考える。「あの、千華、俺は、えと」
「亮くんは、いつも自分のことを『僕』っていうの。『俺』じゃなくて」
「あっ、う」
ぐぅの音もでない。初歩的なミスだった。千華の目がきっと鋭くなる。俺を足先から頭のてっぺんまで見て、もう一度俺の瞳を覗き込むように見た。
「うん……違う。あなた、だれ?」
俺は、ただ口をぱくぱくさせるしかできなかった。
俺は、ついに千華に、自分が亮ではないということを話した。
信じてもらえるような内容ではない。俺なら信じない。どう考えても頭がどっかへいっちゃってる人の発言だ。亮の信頼はガタ落ちするだろう。
しかし、この場を切り抜けられそうな嘘は、どれだけ頭を働かせても出てきやしなかった。それなら、嘘をつかず、正直に話すほうが、まだ幾分マシだろうと考えた。
亮は辛そうだったが、そうするしかないとわかってくれたようだった。俺が千華に話をしている間、亮はずっと、低く泣くような、雨粒みたいな反応を送っていた。
倒れていた黒砂幸を保健室に運び、学校を出た俺たちは、河川敷の芝生に腰を下ろし、話をはじめた。
俺が亮の中に発生したこと。俺の能力。亮を開放してやりたいと思っていたこと。佐倉貴の存在。黒砂幸、古林典子、ドクロシャツたちや桐川業太のこと。そして今日までの出来事と、俺との関わり。そして、千華をこの三週間ほどの間、ずっとずっとだまし続けていたこと。
すべてを話すのには二時間ほどかかった。話を終えたころには、太陽はすっかり沈み、川向こうには夜景が広がっていた。どこかから夕食の臭いが漂ってきている。
「……っていう、こと、だったんだ」
俺が話を終えて、千華はしばらく、遠くをじっと見つめていた。
今まで屋上で一緒に弁当を食べていたときより、少しだけ遠くに千華は座っていた。二人の距離が離れてしまったかのように。
ダメだ。どう考えたって、信じられるような話ではない。俺が千華の立場だったら、間違いなくこのイタい奴とはお別れする。自分の中に別の人格がいて、そいつがこんなひどいことをだなんて、中学生、いや小学生ですら言いっこない。それをまことしやかに、二時間もかけて話をするなんて、常軌を逸している。
亮が意気消沈している。
すまん、亮、本当にすまん。ただただ謝るしかない。あとで殴ってくれていい。自分の体を手に入れるのはいつかわからんが、お前に殴られるために俺は体を探すよ。
千華は遠くを見たまま、右手の人指し指を顎に当てて、んー、と唸る。それから俺を見て「えっと……」と口ごもった声を出した。
俺の額からは冷や汗が止まらない。自分でわかる。ものすごく緊張している。
黒砂幸の待つ生徒会室に行くときより、佐倉貴と対決したときより、ずっとずっと重く辛いプレッシャーだ。
とくに命の危険があるわけでもないのに、である。佐倉貴すら倒した、名前を喰う怪物がいま、他人の彼女から「イタい人」として盛大にフラれようとしているという事態に、これ以上なく怯えきっている。
千華がひとつ頷いた。
「うん、決めました」
うわあああああでた敬語だよ出ましたよもう無理だ無理無理無理だごめん亮ほんとにごめん亮ごめんなさい亮もうだめだこれはフラれた完全にフラれただめだったよ亮ふがいない俺を許してくれフラれたのは俺のせいでお前のせいじゃないから気にしなくていいっていっても駄目ですよね亮さん本当にごめんなさい――
「あなたを信じます」
「へぁっ!?」
千華の言葉に、思わず普段より2オクターブ高い間抜けな声を出した。いまの音は本当に亮の声帯から出たのか。
千華は同情でも、あきらめの表情でもなく、とても真摯に、こちらを見ていた。亮ではなくて、俺を見ていた。
「うー、あー……」
事態が呑みこめなくて、俺の口からはひき続き、間抜けな音が漏れる。
「な、なんで?」
思わず聞き返してしまう。我ながらもっと頭を働かせるべきだと思うのだが、うまくいかない。
「えっと……一生懸命だったから、きっと本当のことなんだろうと思って」
「こんな、突拍子もない話を? だって、ありえないでしょ、こんなの」
「少なくとも、私は、ですけど、最近の亮くんはどこか、いつもと違うなって思ってたから、お話を聞いて、ああ、そうだったんだーってちょっと安心しました」
千華はおかしそうに笑う。
「亮くんがなんだか遠くに行ってしまったみたいで、ちょっとさみしくて……でも、そうじゃないんだ、違う人になってたんだー、ってわかって、すっきりしました」
思わず体から力が抜けて、乾いた笑いが漏れた。亮も嬉しそうな、安堵したような感情の波を立てている。
「すごいな……こんな突拍子もない話、信じてもらえないと思ってた。亮がフラれて当然だと覚悟してたけど」
俺の言葉に亮が反発する。千華はちょっと吹きだして、それから夜空を見あげた。
「うーん……でも、もし亮くんの体に別の人なんかいなくて、ただ亮くんが演じているだけなのだとしても、私の返事はいっしょかなー……」
「どういうこと?」
千華はちょっと恥ずかしそうに頬を染めた。
「えっと……亮くんには、内緒にしておいてくださいね。……私、亮くんのことをずっとずっと信じるーって、決めてるからです」
「あ……」
まっすぐすぎるノロケに俺のほうが恥ずかしくなった。千華には説明していなかったが、当然このやりとりは亮にも聞こえている。亮の感動にうちふるえた波が内側から襲ってきてアテられそうだ。
「いっしょ、っていうのは、どういうこと?」
俺が訊くと、千華はすっと立ち上がり数歩前へと歩く。千華のツインテールの優しい揺れを、遠くの街灯のかすかな光が柔らかく照らしている。
「その……最初に、亮くんからその、おつきあいして下さい、って言われたときに私、びっくりしちゃって」
千華は恥ずかしいのか、俺に背を向けたまま話している。
「言われたことは嬉しかったけど、亮くんのことはそのころ、クラスメートっていうだけでぜんぜん知らなかったし……だからどうしていいかわからなくて、すこし待ってくださいって返事をして。それから、悩んで、眠れなくて……お母さんに、相談したんです」
脳裏に、以前亮の記憶から検索した千華の母の姿が映る。
「お母さんはお父さんとどうしておつきあいして、結婚することになったの、って聞いたら、お母さんは笑って『お父さんに好きと言われて、戸惑ったままOKしたけど、最初はどうしていいかわからなかった。ケンカしたり、悲しいこともたくさんあったけど、あるとき、相手がどうなっても、自分だけは相手を信じてあげよう、そう思うようになって、それを今もつづけているのよ』って答えてくれました」
千華はまた空を見あげ、俺もそれにつられて空を見た。夏の夜空は晴れ渡り、いくつかの星がまたたいているのが見える。
「お母さんも、お父さんを信じ続けるって自分で決めて、今もそうしています。だから私も、これから亮くんのことを好きになれるかどうかはわからないけれど、せっかく私に気持ちを向けてくれたんだから、お返しに私も亮くんのことを信じよう、って思ったんです」
千華はこっちに向き直り、はにかむように笑った。
「そのあとお母さんは『おつきあいすることになったら、家に連れて来なさい、お母さんが腕をふるってごちそうする』ってはりきっちゃって。だからさっそく次の日に家に招待したんです。『うちの娘をよろしくね』って、お母さん気が早くて」
千華は照れ臭そうに笑った。
「だから、もし亮くんが別の人になったりしていなくて、私に嘘をついているのだとしても」千華は一歩近づいてくる。「私は、亮くんを信じます。きっと何か、思うところがあって、そうしているんだと」
千華の表情は穏やかで、まっすぐな瞳でこちらを見ている。亮の記憶の中にある千華の母親の表情にそっくりだった。
亮は、本当にいい彼女を持った。
「……ありがとう、亮が聞いたら、きっととても喜ぶと思うよ」
実際は聞いてるのだが、このくらいは黙っていてもいいだろう。亮はあとで俺と千華に感謝するように。
「でも、さっき言った通り、俺は亮じゃない。……証明はなにもできないけれど」
「うん、なんだかわかる気がします。私も証明はできないけど、きっとあなたは亮くんではない気がして……あ、ありがとうございました。亮くんを、危ないことから守ってくれて」
「いや、トラブルを呼びこんだのは俺だから……こちらこそ、ずっと騙していて本当に悪かった」
「ふふ、今度からちゃんと教えてくださいね。でも、私と亮くんのことを考えてそうしてくれたんだから、それも、ありがとうございました。えっと……」
そこまで言って、千華はちょっと困った顔をする。
「えっと、すいません、あなたのこと、なんて呼んだらいいんですか?」
「あ……」俺は心に重たい何か、うしろめたさのようなものを感じた。「名前、無いんだ。自分がなんていう名前なのか、自覚がないんだ」
「そうなんですか? でも、それじゃお話するのに不便ですね……うん、じゃあ名前を決めましょう!」
千華はぱっと明るい笑顔でそう言った。俺の、亮の心臓がどきん、と大きくひとつ、鼓動する。
閉じている俺の口が緊張し、酸素をもとめて開きかけたとき。
「特技が名前を食べちゃうことなんだから……」
千華は何かをひらめいたのか、眉毛を持ちあげて、人差し指をぴん、と立てる。
俺は何か声を出そうとして、開いた口からひゅっと息だけ漏れた。
「よし! あなたの名前は」
俺の名前。
俺の欲しかったもの。
自分を表す文字、記号。
他人が俺を認識するために使うことば。
俺が他人に認識されるためのことば。
「ネームイーター! ネームイーターっていうのは、どうですか?」
その言葉に打たれた衝撃で、頭の中は真っ白になった。思考を働かせることができず、体も指先ひとつすら動かない。
ネームイーター。
頭の中を文字が駆け巡る。理解できないまま頷く動きだけすると、千華は嬉しそうに笑った。
直後に、自覚した。千華は、俺を「ネームイーター」だと認識したのだと。俺は自分のことを「ネームイーター」と呼んでいいのだと。それが俺の名前だと。
緊張の袋が割れて、爽やかな解放感と、誰でもない自分の名前への愛おしさが心を満たす。
そのときだった。
視界に光のヴェールがかかったように、目の前が白く輝いていき、俺は幸福に包まれたまま、すっと遠いところへ飛んでいくような感覚を覚え……
意識が、ホワイトアウトした――
真っ白な世界の中に、佇んでいた。
柔らかく光る、暖かな、心地よい世界。
しばらくその場でぼーっとしていて、ただじっと立っていてもしょうがないので、右も左もわからないが、とりあえず前に歩いてみることにした。
しばらく歩くと、そこには、穏やかな顔の古林典子が、こちらを見て立っていた。
俺は古林典子に笑顔で答えた。
古林典子の口が、笑った。
白い白い、暖かい世界の中で、俺たちは二人で、笑いあった。
ここから先は、ネームイーターが大輪田亮の体から消えた瞬間、亮くんの目の前にいた私の口から話そう。
あの河川敷で、ずっとずっと欲しがっていた自分の名前を得た瞬間、ネームイーターは亮くんの体から去った。
亮くんは、約三週間ぶりに、自分の体の支配を取り戻した。
亮くんは少しのあいだ茫然としていたが、やがて私を見ると穏やかに、でも少しだけ寂しそうな顔で「ただいま、千華」と声に出した。
それから先は、嵐のように過ぎた。
亮くんは、一連の騒動の火消しにてんやわんやだった。「Nステ」新田君が、亮くんと黒砂さんの対決――正確には、それはネームイーターと佐倉貴の対決だったのだけど――を知ってしまったのだ。
新田君はその対決を亮くんの武勇伝として吹聴し、そこからうわさがうわさを呼んで、亮くんは女帝会長を恐れぬ『奇跡の男』として一躍時の人になった。数日の間亮くんは、周りの人の誤解を解くのに大変そうにしていた。
佐倉貴に操られていたとはいえ亮くんを妬み、不良を差し向けた新田くんを、亮くんは許した。ネームイーターが言うように、大切な友人であっても、ときに憎く思うことはある。「自分だって、新田に対してそう思うこともあるのだから、お互いさまだ」と亮くんは笑っていた。
黒砂さんは、自我を失ってしまうことはなかった。数日は古林さんを失ったショックを引きずっていたけど、今では元気に登校していて、生徒会長として活躍している。彼女は、ネームイーターに名前を食べられてしまったわけではなかったのだ。
ネームイーターは、黒幕が佐倉貴だと気付いたとき、黒砂さんをなんとか助けようと思い、黒砂さんの持つ「生徒会長」という肩書きだけを食べることにした。
できるかどうかもわからないのに、黒砂さんを守るためにそんなことに挑戦するなんて、善良を自称するネームイーターらしい行動だと思う。
結果その作戦は成功し、黒砂さんは自分を失ってしまうことはなかった。佐倉貴に操られていた期間の記憶がいくつか欠けていることと、自分が生徒会長であるという自覚がないことに対する戸惑いはあるみたいだけれど、生徒会長としてのプライドという重圧がなくなった黒砂さんは、今までよりリラックスして仕事に臨んでいるらしい。そういえば、この前廊下ですれ違った時、とても朗らかに笑っていた。きっと、それが黒砂さんの本来の姿なのだと思う。
そういえば、驚いたことがひとつあった。黒砂さんは、実は新田くんと人目を忍んでおつきあいをしていたようだ。
黒砂さんははじめ、校内の情報を集めるのに役に立つからと新田君と接していたらしいが、いつのまにか仲良くなってしまっていたのだそうだ。
新田君の亮くんへの妬みは、自分に彼女がいないことに対するものではなくて、亮くんが自分のラブラブぷりをあけっぴろげにしていることだったのだそうだ。
黒砂さんは「生徒会長としての威厳を保つイメージ戦略」で新田君とのおつきあいを隠していたみたいだけど、本当は単純に、みんなに関係を知られるのが恥ずかしかったからじゃないかな。
そんなこんなで、色々あったけれど、亮くんには平和な日々が戻ってきた。
そして、私と亮くんの関係は、あれから少しだけ、変化があった。




