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終幕 解決の法則(壱)

 〜まだまだ次から次へと新たな事実が回収されていく。この未解決事件はそう安々と解決出来るような安易ではない。それは人間も似たようなものだ。まだ見ぬ痕跡を見つけるためその第一歩を踏みしめる〜


鬼瓦「いやぁ長閑なとこだ。怪しい者でもいたらすぐ分かるなぁ!伊福」

刑部「あぁそうだな!」

 そして物陰に潜んでいた者を祓櫛が捕らえた。詳しく聞くため鬼瓦たちが乗ってきた車の中に入れた。

刑部「さぁ吐いてもらうぜぇ!テメェは一体なんなんだ」

?「はっ、そんなこと言って簡単に言う馬鹿がどこにいるってんだ」

祓櫛「もう観念するんだな、車の中に閉じ込められて意地張ったってしゃあねぇぞ」

?「意地は張ってない!ただ、、、」

刑部「ただなんだ?」

?「知らん!そんなことより早く縄を解け!!」

鬼瓦「素性も目的も知らぬ者を解放するほど俺たちも馬鹿じゃないんでね」

祓櫛「まずお前の名を知らねぇとな」

?「俺は散橋師偉(ちりばし もろい)っていう。言っとくがお前らが思ってるような奴じゃないからな」

刑部「そんなことは俺たちが決めることだ!おめぇはさっきからなに言ってんだぁ」

散橋「俺は逆にあんたらにとっちゃいい情報を持ってるかもしれないんだぞ?」

祓櫛「ほぉ?ならそれを全部包み隠さず言ってもらおうかぁ?もし違ったらどうなるか分かってんだろうなぁ」

散橋「今のうちだからな?その態度も」

鬼瓦「いいだろぉ、どんな話か言ってみてくれ」

散橋「俺は元々あるとこに用があってそこに行ってた。その帰りに、俺は心の底からすごく驚いたことがあった」

刑部「それはなんなんだ?」

散橋「あの行方不明になってる5人いるだろ?そのうちの赤なんとかくんって子も確か行方不明なんだろ?」

鬼瓦「あぁそうだ、赤舘千賀さんだ」

散橋「そうそう!その子普通に女の子と歩いてたぞ?」

鬼瓦・刑部・祓櫛「なんだと…!?」

祓櫛「テメェ…!この期に及んで嘘を付きやがるのか!」

散橋「ホントだ!間違いない。俺が見た場所を咄嗟にカーナビで見たら京都府大山崎町盟探太刀村って出てたんだから」

鬼瓦「まさか!ちょっと待て!そこに師偉はなんの用があったんだ?」

散橋「普通に大山崎町へ用事があったんだ。用事が終わったからちょっくらドライブしてから帰るかぁってことで、そっちの方向に行ったんだ」

鬼瓦「なるほどな、じゃあ女の子っていうのは2人のどっちかってことか!」

散橋「いやその2人じゃなかった。全く知らない子だったなぁ」

刑部「威嚇あんま鵜呑みにしないほうがいいかもなぁ。だったらなんで後を付けるような真似をしたんだぁ?あと俺らの車がなんで俺らと分かったんだ?」

散橋「俺大山崎町から乗ってきた車で、ウインカー出して入れてもらって隣の線で一緒に走行してた車だよ」

刑部「あの車かぁ!まぁ分かった。とりあえずこいつどうする?」

鬼瓦「仕方ない、こいつにも同行させるしかないなぁ」

祓櫛「やめとけよぉ!今会った奴と重要な所に行くのに連れて行くやつがあるかぁ!威嚇やめとけって!」

鬼瓦「じゃあ俺たちが帰ってくるまで神楽はそいつの監視してもらっていいんだな?」

祓櫛「えあいや、それは〜」

鬼瓦「苦渋の決断だ、仕方ない」

刑部「お前は重要な所を目撃したんだ。村の連中に警戒されてもおかしくねぇ。だから俺たちと行動を共にしろ!分かったな?」

散橋「あぁ、分かったよ。これで別行動して消されちゃあ堪んねぇからな」

鬼瓦「じゃあ縄を解いてやれ神楽。よしそれじゃあ行くぞ」

刑部「いよいよかぁ、まぁなんかあったときはこいつを人質にしてその場を立ち去ればいいだけだからなぁ笑良いところで獲物を得られたぜぇ笑」

祓櫛「あぁそうだな笑便利だよなぁ伊福笑」

散橋「おいおい!一体なんの話なんだよぉ!そんなヤベェとこに今から行くのかぁ!?嘘だろぉ…はぁ…納得するんじゃなかったしあんなこと言うんじゃなかった」

鬼瓦「ジョークってのを知ってるか?笑それだよ笑いちいち気にすんな笑」

散橋「冗談じゃない!笑こんな笑えねぇブラックジョークあるかよぉ!命がいくらあっても足りねぇなぁ」

祓櫛「あと少しで目的地に着くぞ!」

鬼瓦「お!見えてきたぞあそこじゃないのか?」

刑部「おぉ!あれかぁ!趣と時代を感じる建物が見えてきたなぁ」

散橋「俺歴史とか全然無縁だったが、案外直接見たらいいもんだなぁ!」

祓櫛「ちゃんと見とけよぉ?これがおめぇの冥土の土産だぁ笑」

散橋「変なこと言うなよぉ笑全く〜あんたら3人やらしいぞぉ!」

鬼瓦「歴史を感じるなぁ、先人たちが受け継ぎ守り続けてきたからこその景色でもあり遺産なんだろうなぁ」

刑部「感慨深いねぇ、じゃあ第一村人探してきてらっしゃい!笑」

散橋「ウゥ〜ヒャハイッ!ウ〜ウイェーイ!ウゥ〜ヒャハイッ!ウ〜ウイェーイ!ウ〜ウ〜ウ〜ウ〜」

祓櫛「日本の人口およそ1億人分の菅浦!果たして無事に第一村人発見なるか!」

鬼瓦「お前たちなにしてんだ笑遊びに来たんじゃないって何回も言ってんだろぉ笑それに所さんの笑ってコラえての真似か?笑よく似てるけど笑」

祓櫛「んな水差すようなこと言うなよぉ笑これもこいつと仲を深めるためだ!笑」

刑部「全くだぁ!威嚇だって笑ってるじゃねぇかぁ笑誰だってあれしたくなるだろぉ」

散橋「そうですよぉ笑こんなに思いっきりふざけられるの何年ぶりだろうな〜笑」

鬼瓦「わあったわあった笑悪かった笑まぁだがこれで満足だろ?改めて探すぞぉ」

刑部「けっ!相変わらず昔からなに1つ変わっちゃいねぇなぁ」

祓櫛「だがいるかぁ?全然いねぇなぁ」

散橋「あ!あそこに車止めてなにかしてる男の人がいますよ!」

鬼瓦「おぉいた!てことで師偉頼んだ」

散橋「え?」

刑部「なにがえ?だよ、早くあの男の人に聞き込みしてこいよぉ」

散橋「いやいやいや笑笑なに言ってるんすか笑なんで俺ぇ?!」

祓櫛「おめぇがこの中では若えじゃないか笑」

散橋「たったそれだけで〜?!嫌ですよぉ」

刑部「いいから行ってこい!ったくいちいちグジグジ言うなぁ」

散橋「全くぅ人使い荒いんだからぁ」

鬼瓦「ほら早く行かないとどっか行ってしまうかもしれん!」

散橋「分かってますよぉ!!もう」

刑部「なんだかんだ行くんじゃねぇかぁ」

散橋「あのぉすみません、今話を伺っても大丈夫ですかぁ?」

村人壱「ん?そちはなんな」

散橋「あ、僕はあの3人の人たちと一緒にここへ来たんですけどここの村長がどこにおられるのかなぁって思ってお父さんに聞いたんです」

村人壱「あぁほうかほうか、村長ならあの赤い屋根の家にいやる!」

散橋「そうですかぁ!ありがとうございます!」

村人壱「えーほんえーほん!」

祓櫛「どうだった?あの人なんて言ってた?」

散橋「あそこに赤い屋根の家があるんですけどそこにいるそうです!」

鬼瓦「ありがとうな!よし早速行くかぁ」

刑部「いよいよ長とご対面かぁ緊張するなぁ」

祓櫛「ん?まず女藤さんの家を探すんじゃないのか?」

刑部「なに言ってんだ神楽ぁ、分かってねぇなぁまず村長に挨拶してからそのまま聞いたほうが早えだろぉ!」

祓櫛「なぁるほどな!そういうことかぁ」

散橋「早く行きましょうよぉそんなことしてないでぇ日が暮れますよぉ」

刑部「うるせぇなぁ行きゃいいんだろぉ行きゃあ!俺らのノリをなんだと思ってんだぁ」

散橋「いやそんなの知りませんよぉ」

鬼瓦「早くしろ!ホントに怒るぞ」

祓櫛「悪かった悪かった!大人しくするから」

 そして歩いて5分ほどが経過したころ、菅浦集落の村長宅に到着した。

キュンキュン(丸いベルを鳴らす)

刑部「今どきこんなベル使ってんだなぁ、俺らがガキのころあったよなぁ笑」

祓櫛「あったあった!懐かしいなぁ!そう思うと田舎って感じがするな!」

?「はぁい!ちょっと待っとくんない!」

ガラガラ(ガラス張りの扉を開ける)

?「一体なんやえ?」

鬼瓦「私たちこういう者です」

?「セカンド探偵事務所の」

鬼瓦「私鬼瓦と申します」

刑部「私は刑部と申します」

祓櫛「僕は大麻鉾奉神宮の宮司をしております祓櫛と申します」

散橋「僕は散橋師偉と言います」

?「ワシは菅浦村長臥木喜(かもく よし)と申します」

鬼瓦「臥木さんですね!この度は宜しくお願い致します」

臥木「今日はなんしにきやはったん?」

刑部「大学生5人が行方不明になった事件ご存知ですよね?」

臥木「あぁ!知ってま」

刑部「その1人女藤翔真さんのご両親がこちら菅浦へお住みになられているとご友人のご家族から伺いましたので参った次第です」

臥木「あぁほうけほうけ、確かに女藤くんの親御さんはここに住んでますよぉ」

鬼瓦「どこにお住みになられていますか?」

臥木「ほんなら今から電話かけぇて、今行ってもえぇか聞いてみるわ!」

鬼瓦「有難う御座います!」

祓櫛「優しそうなおじいさんだなぁ!」

刑部「気を抜くなよぉ?まだ判断するには早えぞぉ!念には念をだ」

散橋「そうかなぁ〜優しそうだし今だって聞いてくれてるじゃないですかぁ」

刑部「馬鹿野郎!もしかしたら仲間に連絡して、いると言って俺たちを現場に行かせ包囲して煮るなり焼くなりするかもだろぉ」

鬼瓦「シー!!!声が大きいぞ」

刑部「おぉ、悪りぃ悪りぃ。さすがに気を遣えてなかった」

?「十千と一緒にせんといてほしいわぁ」

鬼瓦・刑部・祓櫛・散橋「ッ!?!?」

 後方から老婆らしき声が聞こえてきた。老婆が発した十千とは、、、

刑部・祓櫛小声「びっく、したぁ」

散橋小声「あぁ心臓に悪りぃ〜」

鬼瓦「これはこれはうちの者が失礼な物言いをしてしまい申し訳ございません。この通りお詫び致します」

?「あんさんらここら辺ではようお見かけせえへん顔やねぇ」

刑部「はい、私たち大阪の方から来ました」

?「あらぁ〜大阪からぁ?え〜らい遠いとこからよう来なさったなぁ〜!疲れたでしょお〜さあさっ!上がってくださぁい暑いでしょうからぁ」

鬼瓦「失礼ですがどなたでございますか?」

?「申し遅れましたぁ、あたしはここの主人喜の嫁臥木雅(かもく みやび)と申しますぅ」

刑部「そうでしたかぁ〜!喜さんの奥さんでございますか!先程は無礼を働いてしまって申し訳ありません!」

雅「いえいえ〜気にしてませんからぁ大丈夫です〜笑」

臥木「おぉ雅!もんてきたかぁ」

雅「今帰ってきたばかりです〜喜さん今どっかに電話してはったん?」

臥木「今女藤さんに電話しとった」

雅「女藤さんかぁ!じゃあなんで直接調べないでここに来はったん?」

鬼瓦「まずは集落の村長にご挨拶をと思いまして港にいた方に聞いて来たんです!」

雅「なるほどねぇ!今どきそんな人いないから久しぶりやわぁ笑」

臥木「そやそや!滅多におらんなぁ」

刑部「こういうことは常識ですから笑ですが急に来て変に思われないかと話していたところなんです笑」

雅「変なんて思うわけあらしまへん笑よっぽど変な村やないとねぇ」

臥木「そやそやぁ特に十千はなぁ」

祓櫛「すみません、先程から会話に出てきてるとち?とはなんですか?」

雅「あぁ、ほんなら上がって下さい。あんま大きい声で言えんさかい」

 そして4人は居間に上がり、雅が入れたお茶を飲み臥木から話し始める。

 〜それは今までのことが全て繋がりそして驚くべき”真相”が判明する〜


臥木「その村のこと言うにゃあ、まずこの伝承を言わんことには始まらんわな」

鬼瓦「伝承ですか?」

刑部「詳しくお聞かせ下さい」

祓櫛「あぁドキドキしてきたなぁ!」

散橋「俺話を聞いてたけど全然俺が否定する場面なかったんですけど??」

刑部「師偉うるせぇぞ!あ、すみません。お願い致します」

臥木「さぁさ!寄ってらっしゃい聞いてらっしゃい!面白い話があるでぇ!なんでも名もなき民族がおって、そいつらが棲んでいた十千国(とちのくに)が滅んだそうなぁ!なんがぁ?名を持たんってことは、交流とかしてなかったんが?交流はそんなにしてへんらしいわぁ。じゃがぁ、箕を作ったりして生活してたみたいやなぁ。じゃがなんでかは分からんが姿形もなく消えてしまったらしい。んで俺らとしては、十千国は滅んでしまったんちゃうか?ってなったんや。なんで滅んでしまったのか分からんがやぁ笑それに、なんで十千国っていう名前が分かるんだがぁ?名を持たんなら国名すら分からんじゃろ〜!なに言ってんねん笑あの山を越えたところに十千山ってあるやろ?そっから取ったんや笑俺らが風聞を早く広めるためにやぁ笑俺も詳しいことは知らんけどなぁ?聞くところによると、なんや国や特定の人物たちから狙われていたとか、はたまた話す言葉がわしらのように話さんからそれを研究したい研究者たちに狙われていたり理由は様々みたいやでぇ。うぬらが付けた名前がかぁ〜笑笑確かにあそこに山があったら付けるわな笑それに狙われていた〜?それは一体どんなことをしたんだがぁ?狙われるってよっぽどじゃがな!んなもん知らんわぁ〜笑神の逆鱗にでも触れてしもうたんとちゃうか〜?笑んじゃ、ここら辺でお開きってもんや!俺は旅をしてるから、ここに長居は無用ってもんやぁ。ほな、さいならぁ〜!あっ!おいこら!!まだ話は終わってねぇぞぉ、金返せぇ!おい逃げるなぁ!と、まぁこん風なことでんなぁ笑長々とおおきに笑ありがとのぉ」

刑部「おいこれって…」

鬼瓦「あぁ、まんまあの伝承と同じだ。なんか関連性があるのか」

祓櫛「その伝承聞いたことあるなぁ」

散橋「確か全国の伝承って本にこんなやつありませんでした?」

鬼瓦・刑部・祓櫛「それだぁ!!」

臥木「おや知ってはったんか?」

雅「あなた、前に孫が来たときその本を言ってたやないですかぁ」

臥木「ほうやったかぁ?」

雅「悪珠奴人って人が作者の本ですよね?」

鬼瓦「えぇそうです」

刑部「ご存知だったんですね!」

雅「えぇ孫が帰ってきたときに、その本を言ってましたからぁ。初め聞いたとき、え〜らいまた変な伝承を孫が言ってるわぁ思て笑笑」

祓櫛「とちってどう書くんですか?」

臥木「漢数字の十に千と書いて十千国です」

鬼瓦「それは昔大阪が河内や摂津や和泉と云われていたときに実在した国なのですか?」

雅「いえそれは京都にあるんです。それに十千国という名前は国やけど、私らが知ってる国ではないんです」

刑部「どういうことですか?」

臥木「十千国というのは名ばかりに過ぎず、伝承にもあります通り十千山という名前から取って名付けられたんですよ。そして、そこは京都の大山崎町盟探太刀村にある名称なんです」

鬼瓦「え、い、今なんと!?!」

刑部「おいおい頭が追いつかねぇ」

臥木「京都の大山崎町に盟探太刀村というのが存在するんです。あそこは謂わば忌み地として知られているんです。昔は山崎の戦いがあの付近で起きたんですがそこまでは私らは学校で学ぶんですがその後を知らないでしょう?」

刑部「その後ですか?」

鬼瓦「それはもしや戦後処理ですか?」

臥木「さすが鬼瓦さん!御名答!」

祓櫛「さっすがだなぁ!威嚇ぅ!」

散橋「よっ!!日本一!」

刑部「お前それは違うぞ笑」

散橋「バレました?笑」

鬼瓦「ゔぅん!では続きをお願い致します」

臥木「山崎の戦いが終わった後、遺体処理からなにやらまでしたのはあの盟探太刀村の人々なんです。それを分からない人たちは差別したりしてしまた。江戸時代になると裏切り者の兵士を埋めたとまで謂れ近付くこと許されなかったほどです。だからといって、村全体でそのときの怨みを晴らすのは違います。それに十千国は盟探太刀村の中にあったのではと伝えられており、本来であれば整備して綺麗にし建てたりするんですがあの連中はそんなことしないはずです。寧ろ利用するはずだ。いやしてるんです、それなのにも関わらず政府は動こうとしないんです」

鬼瓦「それには理由があるんですか?」

臥木「それは」

?「日本国が必ずバレたくない、日本国最大のタブーだからだぁ!」

刑部「あなたたちは?」

雅「この方たちが鬼瓦さんたちが探しておられた女藤くんのご両親です」

?「どうも、申し遅れました。私は父の女藤虎龍(めとう とらたつ)と申します」

?「ウチの主人がバカ騒ぎして申し訳ありませぇん!!ええ加減にせぇ!このどアホ!ウチは母の女藤華廉(めとう かれん)と申します」

鬼瓦「おあぁ!そうでしたかぁ!夜咲さんからご連絡あったと思います、なかなか付かなかったそうなのでお住まいになられてるこちらをお聞きしたんです。勝手に聞いて申し訳ございません」

虎龍「いやいや笑こちらからもご連絡を差し上げてんですが、繋がらなかったのか全然ダメだったのでどうしようかと家内と話してたところなんですよぉ」

華廉「ウチらは悲しくはないんです。ただ苛立たしさしか勝ちません。あんな紙送ってきてホンマに行方不明のニュースが流れてどれほど憤怒が込み上げてきたことか」

刑部「そうですよね。私も子どもがいるんですが自分の子どもが同じ目にあってたら同じ想いであると思います」

祓櫛「ところで日本国最大のタブーとはどういうことですか?」

虎龍「それは山窩と呼ばれた民族のことですよ」

刑部「さんか?それは一体何なんですか?」

雅「山窩というのは、日本古来から存在していた民族のことなんです。古くは弥生時代からいたといわれています。でもこの人たちは家を持たず山という山を歩きながら生活をしていて、箕を作ったりして生計を立てていたみたいです。でも明治時代になって、戸籍を持つ者が日本人とされたため戸籍を持たない山窩は政府からその存在を狙われたんです。その理由は一説には、財産が何億とあり国家予算にしたかったや山々を歩いているため足腰が鍛えられているため兵士にさせたかった等理由はありますが定かではありません」

虎龍「しかし徐々に山窩の数も減っていき、生活をするのにも生きづらく仕方なく山を降り戸籍を持ち生きていくことになりましたが、周りからは白い目をされ後ろ指を指されその差別は酷いものだったんです。でもその一部が京都の大山崎町にある盟探太刀村というのを作り住み始めたという風聞をここ菅浦に伝わって来たんです。しかしそれはすぐに嘘だと判明しました」

刑部「何故ですか?」

華廉「戦後処理をずっとしてきた大山崎町の村民たちは、十千国の風聞という差別を遠回しの表現をして広まったんです。それを主導したのがそのときの村長なんです。自分たちがずっと戦後処理に駆り立てられ嫌われ役を押し付けられたその腹いせだけの理由だけで山窩の人たちにあたったんです」

鬼瓦「なんですかそれ。本当なんですか…?!」

虎龍「えぇ、認めたくありませんし我々も同意したくありませんがこれは(まご)うことなき事実なんです」

祓櫛「でもなんで菅浦の方々がそこまで知っていて山窩の人たちにそれほど熱く語られるんですか?」

雅「それは、私たちこの菅浦にも山窩の人たちが住まわれていたからです。ですが私たちはそんなことをしようと微塵も感じませんでした」

臥木「やはり惣村という全国的にも珍しい制度のおかげもあると思います。私たち村民たちで掟を作り守ってきたからかもしれないですね」

散橋「同じ村でもここまでイメージが違うければ人も違うんですね」

虎龍「あんなとこと一緒にされちゃあ困るなぁ笑あいつらとは根本から違う」

華廉「翔真も含めて5人全員そのくがたち村?ってとこにいるんですよね?」

鬼瓦「まだ断定は出来ないです。もしかすればこの手紙の内容は嘘で、このように書き探る者がいれば引っかかるようにあえてした罠と見るべきではと我々の間では一致してるんです」

刑部「それに赤舘千賀くんが必ずしも被害者であるという確定も疑問を呈したくなるんですよ」

虎龍「それはなんでなんですか?」

鬼瓦「これは推測ですが、赤舘千賀さんの実家が盟探太刀村なんです。そしてその祖父赤舘顰と名乗る人物から4人のご家族宛に手紙が届いた。そしてもし破れば命はないと思えという脅迫で、堂々と脅迫出来るということはそれなりの地位でないと出来ないと考えています」

華廉「それってつまり…」

刑部「おそらく盟探太刀村の村長であると思われます。それにその伝聞を広めさせたあの本も作者が悪珠奴人っていう名前なんです。あくだまというのはそのままの解釈で良く、ぬとという名前はおそらく盗人からきてるのではと。つまり村の者が指示を受け描いた本であるということです」

祓櫛「それで実際特定して行った人たちもいると思われ、被害者は当初の人数より多くなっているのかと考えられると思います」

虎龍「そうですよね。あいつらホントにいけ好かん。鬼瓦さん、刑部さん、祓櫛さん、散橋さん!どうか息子を翔真と仲良かったあの子たちを助けてやって下さい…!!お願いします」

鬼瓦「元よりそのつもりです」

刑部「俺たちが解決しようと思い行動に出たんです。生半可に終わらせませんからご安心下さい」

祓櫛「この2人の補佐として私も同行しています。それに宮司でもあるので供養や諸々しなくてはいけないと個人的に考えていますし」

散橋「俺はこの3人よりは思いは小さいですけど、救ってあげたいという気持ちは同じです!」

華廉「本当にお願いします…!!」

虎龍「宜しくお願い致します…!!!」

鬼瓦「では私たちはこれでお暇させて頂きます。色々と誠に有難う御座いました。喜さんも雅さん、今日来た者を家に上がらせてもらいそして女藤さんのご両親に会わせて頂いてなにからなにまで本当に有難う御座いました」

臥木「いやいや、わしらに出来るこたぁこれだけやけどお役に立ててよかったわ笑こんな年寄りでも力になれたんやったらよかったぁ」

鬼瓦「すごく助かりました笑もし村長夫妻が断っていたら、今頃このような結末にはなっていなかったと思いますから」

刑部「本当に有難う御座いました。それでは失礼致します。これからもお元気でいてください」

祓櫛「では有難う御座いました」

散橋「短い時間でしたが、協力して頂いて有難う御座います!」

 そう女藤の両親と菅浦村村長と村長夫人に別れを告げ家を後にした。鬼瓦と刑部は特に熱い想いを胸に助けてやるという一心の元歩み続けている。無事に4人を救えるのか……そして誰も欠けることなく生還出来るのか…


 〜刻一刻と時間軸は動いてゆく。これは吉と出るのか凶と出ているのか、、、それは”神”のみぞ知るのである〜

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