終幕 解決の法則(弐)
ようやく止まっていた時計の針が動き始めた。まるで錆びて止まっていた針が油を塗ったように滑らかに綺麗な音と共に動いている。その音が奏でるのが喜びであると信じたいものだ。口を挟むのをやめていたが再開するとしよう。歴史を”変えぬ”ためにも、、、
鬼瓦「さてこれからどうするか」
刑部「その前にまずは今日泊まる宿を探さねぇとなぁ!」
祓櫛「ここにあるのかぁ?見渡す限りそれらしき建物は見えねぇがぁ」
散橋「あのぉ」
刑部「うっせぇなぁ!おめぇは黙ってろぉ」
散橋「なんでですかぁ!今まで無理やり同行させてたのは貴方達でしょぉ」
鬼瓦「なんだ?言っていいぞ」
散橋「俺はここで皆さんとお別れってことでいいんですか?」
祓櫛「なに寝ぼけたことを言ってんだぁ?最後まで同行しろよぉ」
鬼瓦「師偉は巻き込まれたくないっていう本心が大きいんだな?」
散橋「そうじゃないですけど、俺も車で来てたからさすがに車2台は目立つなぁと思って」
祓櫛「なるほどなぁ、確かにそうだなぁどうする?威嚇」
鬼瓦「いいぞ!その代わり俺たちと別れた後変死体で発見されたなんてことにならないように精々頑張るんだな。行くぞ伊福、神楽」
散橋「え、?あいや、その」
刑部「じゃあな!短い間だったが楽しかったぜ」
祓櫛「確かになぁ!まっ気を付けるこったな」
散橋「え、いや、ちょっと!!それはいくらなんでも酷すぎでしょぉ!最後まで責任持って下さいよぉ!」
刑部「俺たちは昭和の出来損ない後輩刑事と一緒に捜査してる先輩刑事じゃねぇんだ。自分の身くらい自分で守りやがれぇ」
散橋「いくらなんでもそれはないですよぉ~じゃあなにすればいいんですかぁ」
鬼瓦「そうだな〜やはり師偉の車が邪魔だな。それだけじゃない、奴らには師偉の車がバレてる。もし仮に師偉の車で現地に行ったら最後だ」
刑部「確かになぁ〜、被害者家族の家を見つけるほどの力だぁ。車の1つや2つあいつらからすると朝飯前ってこったぁなぁ」
散橋「それもそうか。じゃあ売るしかないってことですか?!」
鬼瓦「そうなるな笑」
散橋「嫌ですよぉ~、さすがに俺の愛車を手放すのは惜しいですよぉ」
祓櫛「じゃあ車と命、どっちを手放すと言われたらおめぇは命を捨てるんだな?そうかそうかぁお前はそっちなんだな」
散橋「えいやぁそれは〜車を手放しますよぉ」
鬼瓦「じゃあ今から売りに行くか」
散橋「え!?今からですか〜」
鬼瓦「よし伊福!神楽!車に乗って今日の宿でも探しに行くぞ〜」
散橋「分かりましたぁ!売りゃあいいんでしょ?売りゃあ」
鬼瓦「別に無理にとは言ってない。最後判断し決断するのは師偉なんだからな」
散橋「だから決断しましたよぉ」
刑部「よぉし、じゃあ俺が運転する。お前は助手席に乗れ」
散橋「え!?なんでですかぁ」
祓櫛「お前ってホント頭使わねぇのなぁ!もしここでおめぇが運転すりゃあ死ぬかもだろぉ?だから運転が上手い伊福が運転すれば少しでも免れるってことだ」
散橋「いいんですか?もしかしたら伊福さんと諸共死ぬかもしれないんですよ!!」
刑部「大丈夫だ、死にゃあしねぇよ。そんな簡単に殺られるほど柔じゃないんでね」
散橋「さっすが刑部さん!!」
祓櫛「まるでホントの先輩と後輩刑事みたいだな笑笑伊福もノリノリだし」
鬼瓦「本当だな笑だが、師偉のことは事実のことを伝えている。いくら偶然とはいえ、見てはいけないものを見たのだからな。村の連中からすれば隠しに隠してきたものを身内や村内ではなく外部の人間に見られてたことは、一大事だろう。少し時間を置いてからの方がいいかもな」
祓櫛「となってくると、相手に猶予を与えてるようなもんじゃないのか?」
鬼瓦「彼を知り己を知れば百戦危うからず、兵法の常だぞ。それにだな、啄木鳥戦法という一種の賭けを俺はしたくない」
祓櫛「孫子の兵法に山本勘助か笑笑まっ、一理あるわな。威嚇が考えてるならよかったぜ」
刑部「関係ないおめぇまで巻き込ませちまって悪いな」
散橋「なんです〜?今更〜笑でも、俺もどれほどのことをしたのか自分でも自覚してます」
刑部「変死体で発見されるより何倍もマシだわな笑まっ、自分の命は自分で守れ。無理だと思ったんなら金渡す、この金で自分の実家にでも帰るんだな」
散橋「貰えるわけないでしょ。それに、実家に帰る途中で見つかっちまったら元も子もないですよ笑俺は付いて行きます」
刑部「そうか。そういえばおめぇ何歳なんだ?」
散橋「34ですよ。あとすぐで誕生日なんで35になりますけどね」
刑部「そうか、若えとは思ってたが30超えてたんだなぁ」
散橋「失礼しちゃうな〜全くぅ笑笑まぁでもこんな愉快な人たちは久しぶりに見ましたよ笑」
刑部「やめてくれよぉ、俺たちは絶滅危惧種じゃねぇぞぉ」
散橋「違いますよぉ笑そういうことを言いたくて言ったんじゃないですよぉ笑」
刑部「あともうちょいで中古車売ってるとこに着くぞ〜!しっかしこの車いくらで売れんだろうなぁ笑笑」
散橋「ほんとにそうっすね〜、この車いくらぐらいすんだろ」
刑部「安心しろぉ〜そんな大した額になんねぇって笑小遣い稼ぎにはいいだろうなぁ笑」
散橋「俺もそんなこと思ってる自分がいるんすよぉ〜笑やめてくださぁい」
鬼瓦「後ろヤケに騒がしいなぁ笑危機感を抱いてもらいたいが笑」
祓櫛「まぁまぁ笑いいじゃねぇか笑あいつも楽しそうなんだし」
鬼瓦「まぁな」
そして中古車販売店に到着し、散橋の車を売却した。その後刑部と散橋は鬼瓦の車に乗り込み宿を探すため車は販売店を後にした。その後無事に宿が見つかり、今は作戦会議をしているのだ。
刑部「さぁてと、俺たちはあと盟探太刀村に乗り込みに行くだけだな」
祓櫛「だが、なにも考えず突っ込むのは無能な奴のすることだ。なにか策を練らないとなぁ」
散橋「なにかあるんですか?鬼瓦さん」
鬼瓦「あるにはあるが、その策も地の利を把握してないと成立出来ん」
刑部「やはりそうだよなぁ、地の利に明るくねぇ俺たち4人がなにか出来ることはねぇかなぁ」
鬼瓦「途中までは全員で行動し、そこから二手に分かれて作戦を実行しないといけなくなるな」
祓櫛「その作戦しかねぇよなぁ」
刑部「なぁ、俺今思いついた策なんだがよ。リスクをすごく伴うが成功すればすごいもんだ」
鬼瓦「教えてくれ伊福」
刑部「観光客のフリをして俺たち4人で潜り込み、そしてそこから勘付かれないように調べる」
散橋「ちょっと待って下さい」
刑部「なんだぁ?怖気付いちまったか?」
散橋「そんなんじゃないですよぉ!俺はなにをするんだろうって思いまして」
刑部「それを今から説明をするんだよぉ!黙って聞いてろ!」
散橋「すいません」
刑部「師偉には村外で活動してもらう。作戦実行するときに、俺たちも調べるってときにいざってときにこの連絡先をってことで警察の奴らから貰ったものだぁ。合図をしたら警察の連中に来てもらう」
散橋「じゃあ今日この会議が終わったら、早速連絡するんですね?」
刑部「そういうことだ。あいつらも準備ってもんが必要だからなぁ、そのための時間を早めにしておけば合図のときには現場で散橋と共に合流出来てるって手筈だぁ」
鬼瓦「その策採用だ!それがいいかもな」
祓櫛「よしじゃあ作戦開始だ」
そして作戦会議を終えた4人は手筈通りにまず警察に連絡し、あとは作戦実行日を待つだけとなったのだ。翌日作戦実行日は生憎の雨となった。だがなにか大きな出来事が起きるときは雨が降るのは常なのだろうか。そしてこの雨は、勝利の雨か敗戦の雨なのか、、、
散橋「生憎の雨っすねぇ」
祓櫛「まぁな、しかし隠密をするうえでは好都合だな笑足音を消させることが出来る」
刑部「そういうこったぁなぁ、天は我らに味方してんのよ」
鬼瓦「それもそうだが、歴史の転換点には雨が降るような気がするな!例えば1555年の厳島の戦い、毛利家の行く末と大内家が滅びる大事な戦いのとき豪雨に見舞われたが毛利元就が豪雨を利用し逆転勝利した。次は1560年の桶狭間の戦い、織田家存続と今川義元による京上洛をかけた大事な戦いのときも雨が降ったとか。そして義元の本陣に近付くことが出来討つことに成功し逆転勝利した。最後は1582年の山崎の戦い、織田信長を本能寺の変で倒し明智光秀の三日天下と称されたが、羽柴秀吉による中国大返しにより万全な準備が出来ないまま、戦いに挑み敗れこのときも雨が降っていたとか。そして羽柴秀吉による天下統一の足場にし名だたる大名を降していく。そして今俺たちも作戦を実行する日雨が降っている。これは天のお導きかそれとも俺たちの最後の雨なのかそれは分からんがな」
刑部「大丈夫だ、敗戦の雨じゃねぇ。俺たちの勝利の雨だ!」
散橋「そうですよ!刑部さんの言う通りです」
祓櫛「そうでなくても、勝利の雨にするのが俺たちだ!俺たちなら出来る」
刑部「そんじゃ師偉は今から別行動だ。作戦通りに頼むぞぉ!」
散橋「任せて下さい!」
鬼瓦「”時は今、雨が下しる五月哉”、敵は盟探太刀にあり!」
祓櫛「いよいよだなぁ!!」
刑部「腕が鳴るぜぇ!あいつらに引導を渡す時が来たってもんだ」
鬼瓦「あぁその通りだ!2度とこんなことが起きないようにするため、俺たちは食らいついてでも踏ん張らなきゃな」
祓櫛「さて俺は祝詞でも詠んで、士気の景気づけと参りますかぁ!」
刑部「お!頼むぜぇ」
そして祓櫛による祈祷が終わり、3人は盟探太刀村へと車を走らせる。
鬼瓦「っし、ここら辺でいいだろう」
祓櫛「ん?ここはまだ盟探太刀村じゃないぞ?」
刑部「敵に勘付かれないために、目的地の手前で車を止め徒歩で盟探太刀村に行けば観光客と間違えられる可能性が少しでも高くなるってことだ」
祓櫛「なるほどなぁ!」
鬼瓦「ここから歩きだと10分か20分ほどだ。さて行くか!」
車を止めた場所から10分ほどが経過した。まだ盟探太刀村は見えないが雰囲気が異様に違うことに3人は気付いていた。
刑部「おい気付いてっか?」
鬼瓦「あぁなんだろうな、この胸騒ぎは」
祓櫛「大丈夫だ、落ち着いて事を進めれば俺たちの勝ちだ」
鬼瓦「その通りだな!見えてきたな」
刑部「おいおい、タイムスリップしたのか!?」
祓櫛「なんてこったぁ、こんな日本の原風景がまだ残ってたとはなぁ!」
鬼瓦「景色は綺麗だな、田畑が広がり水車も動いてる、そして建物も昔の造りときた。俺たちのドハマリ世代にはグッとくるものがあるな」
刑部「こらぁ騙されるわな。よし、観光客のフリをするか」
祓櫛「あそこに第一村人発見だな。誰が行く?」
鬼瓦「俺が行こう」
刑部「なら一緒に付いて行くか」
祓櫛「そうだな」
鬼瓦「すいませぇん!あのぉ、ここ凄く綺麗な景色ですね!」
村人A「そうだろぉ!ここは綺麗なんがよぉ!他じゃ見れやしねぇよぉ」
刑部「いやぁ本当に綺麗ですねぇ!僕たちの世代には胸にグッとくるものがあって!」
村人A「おぉ笑そうがかぁ?笑んなこと言ってもらったら俺たちも嬉しいがぁ!!もしかしてあんたら観光客がか?」
祓櫛「えぇ!そうなんです。こういった原風景を見に来て、帰った後に思い出しながら絵を描いたりしてるんです!」
村人A「んなぁ笑思い出しながらってあやふやだがやぁ笑笑カメラかなんかで撮ってええがよぉ」
鬼瓦「撮ってよろしいんですか?」
村人A「あったりめぇがやぁ笑んな褒められまくったら俺たちも無碍には出来んがやぁ笑」
刑部「んじゃ撮るか!」
カシャ、カシャと3人は色んな角度からスマホで撮った。そしてこう切り出す。
鬼瓦「あのぉ、失礼なことをお聞きしますが村長にご挨拶することは出来ますか?」
村人A「村長に?一体何のために」
刑部「私たち現地に赴いたら、そこの村長にご挨拶をしないといけないのではと考えて色んな村に行くと必ずそうするようにしてるんです」
村人A「なぁるほどなぁ!結構なこった!ええがや!村長の家はこっちがや」
そう村人の機嫌を取り無事に怪しまれず村長の家まで案内してもらえることに成功した。2、3分ほど経った後目的地に到着した。
村人A「ここが村長の家がよ!」
鬼瓦「なにからなにまで有難う御座います!」
刑部「有難う御座いました!」
村人A「気にするなぁ笑困ったらお互い様じゃないがぁ!笑」
村人はそう言い、元来た道を戻っていった。なんとも言えぬ雰囲気を醸し出している村長の家。まるで外部の人間を拒むかのように、、、
鬼瓦「この家だな、ちょっと坂になってるから気を付けろ?」
刑部「あぁ、そうだな。躓くなよぉ?神楽笑」
祓櫛「躓くかよぉ!そこまで歳取ってねぇっつの!バカにすんなよなぁ笑」
鬼瓦「おい、人様の敷地内なんだ。あんま騒ぐなよ!印象悪くなるだろうが!」
刑部・祓櫛「すまんすまん笑」
そして鬼瓦たちが少しだけ急な坂を登り切った後、目の前で花を愛でている老婆がいた。
鬼瓦「あ、すみませぇん!こちらは村長様のお宅で間違いないでしょうかぁ?」
老婆「えぇここですよぉ、あんたらはぁ?」
刑部「観光で近くに来たんですけど、景色の良い方向へ歩いて行ったらすごく綺麗な田園風景が広がっていたのでひどく興奮したんです〜笑」
老婆「それはよかったがぁ!んなこと言ってもらえたら主人は跳び上がって喜ぶがぁ笑」
祓櫛「失礼ですがあなたは?」
老婆「あては村長の妻ソノがやぁ~」
老人「ソノぉ!なにしてるがでぇ〜」
ソノ「じぃさん!こん人らぁは観光で来はったみたいでなぁ、じぃさんに挨拶したいってことで今挨拶に来てくれたがよぉ!」
老人「おぉ!そげかいな!こんな田舎によぉ来たがぁ笑ゆっくりしてけぇ笑」
鬼瓦「あはは笑お気遣い頂き有難う御座います笑あのぉ」
老人「あぁ笑悪いがぁ笑儂は盟探太刀村の村長赤舘顰っちゅうんじゃ」
ようやくこの事件の黒幕に出会えることに成功した。この男が、村の風習と言い5人の大学生を監禁しているのだ。だが赤舘千賀の老人はこの2人ということは免れ普段通り生活していると確定して良いだろう。どんな理由があろうと、人の命は軽く見積もる価値ではない。
鬼瓦「これはこれは!村長お邪魔させて頂いております」
顰 「ゆっくりするとえぇがぁ笑お!そうじゃ、あんたら3人は泊まる所があるがか?」
刑部「いえ、帰りに寄って偶然ここを見つけたのでもうちょっとで帰らせて頂こうかと」
ソノ「そんなこと言わんでぇ、ここへ泊まるとええがよぉ!」
祓櫛「そういうわけにはいきません笑ズカズカと上がるような私たちではありませんよ笑」
顰 「なに言っとるがぁ笑気にせんでええがぁ」
鬼瓦「ですが、やはりそういうわけにはぁ最近物騒ですからぁ笑行ったっきり帰って来ないで行方不明になったりしますから笑」
顰小声「なるほどな」
刑部「どうかなされましたか?」
顰 「んやぁ笑この通りピンピンしとるがぁ!笑じゃがぁ、善意は受け取れと言うがぁ!甘えればいいがよぉ」
ソノ「遠慮は損慮とも言いますからぁ」
鬼瓦「まぁそうですね笑でも今の時代甘い言葉にはより気を付けろという風潮がありますからぁ笑それに家族も心配しますし笑」
刑部「まぁそうだけどなぁ?せっかくこんなに仰ってくれてんだぁ。善意に答えてあげてもいいんじゃあねぇかぁ?笑」
祓櫛「そうだよぉ笑まさかここまで仰ってくれるとは思わなかったからなぁ笑」
鬼瓦「そうだな、もしかしたらこれが最後の晩餐になるかもしれんしな」
刑部「そうだぜぇ、いつなにが起こるか分からんからなぁ!」
祓櫛「予想だにせぬことが起こるかもしれんからなぁ!窮鼠猫を噛むと言うだろ?」
鬼瓦「よしそうだな!ではお言葉に甘えて」
顰 「……あぁ!!なら、今日は腕によりをかけて作らんといけんとなぁソノ!」
ソノ「ホンマやぁ!こんなに大勢の料理久しぶりじゃが腕を振るうがよぉ!」
鬼瓦「有難う御座います」
赤舘顰とソノの言葉に甘え1泊することにした3人、水面下で事が進んでいることをまだ知る由もない。
顰 「いやぁ!改めて!今日は3名の観光客の方に泊まって頂いた!では乾杯!」
鬼瓦・刑部・祓櫛「彌栄!!」
ソノ「………」
顰 「………」
鬼瓦「いやぁ旨いなぁ!このお酒はここで作られた地酒なんですか?」
顰 「…あぁ笑その通りが!美味いがかぁ?」
刑部「美味しいです!」
祓櫛「でも料理はどれもこれも美味しそうだぁ!食べるのが勿体ないくらいだなぁ笑」
ソノ「そんなこと言わずに笑たぁんとお召し上がって下さい笑」
鬼瓦「そうですね笑しかしそれにしても、3日間の旅行は楽しかったなぁ笑」
刑部「全くだぁ笑午前中は気温が高くてへばってたが、3日の最後の夜にこんな美味い酒に会えるなんてよぉ笑誰が思いつく〜?笑」
祓櫛「ホントだぁ笑だが、三日天下なんて言葉もある笑用心することには変わりねぇがな笑」
3人は一向に手料理へ口を付けようともせず箸を持っていこうともしないその光景に苛立ち始めている者がいた。
顰 「………」
ソノ「………」
鬼瓦「さぁさ飲め飲め!美味いぞぉ」
ソノ「…料理もお食べになってほしいがぁ笑」
顰 「……そうじゃ、出されたもんは最後まで食う。常識じゃろぉ笑」
鬼瓦「えぇ。おまだ飲むのか!さっすがだなぁ」
祓櫛「当たり前だ笑こんな美味い酒手を止めるやつがいたら会いてぇもんだな笑」
顰 「おめぇら早う食べんがあ!!」
鬼瓦「どうかなされましたか?」
顰 「妻が作った料理を早う食べぇと言っとるんがぁ!失礼じゃろ」
刑部「ではまずどれが美味しいかお先に食べて感想をお聞かせ願いますか?私たちどれも食べたことないので笑」
ソノ「…!?えいやぁ笑んな大層なもんじゃねぇがよぉ笑」
顰 「そそうじゃ笑んな水臭いこと言わんと」
祓櫛「食べるタイミングくらいは私たちの勝手でしょぉ笑」
顰 「それはそうじゃが、目の前に料理を出されたらすぐ食べる。これ常識じゃろ」
鬼瓦「失礼ですが、私たちのいずれが食べたいと希望したのか教えて頂けますか?」
ソノ「そこのあんたが言うたがやぁ!」
鬼瓦「私は一言も言っとりません。ただ、有難う御座いますとだけはお伝えしましたが夕食を作ってほしいとは一言も我ら一同申しておりません」
刑部「それに、今の時代甘い言葉にはより気を付けろという風潮があると言いましたよね?これもその一環のようなものですよ笑」
顰 「人が丹精込めて作った料理に、毒が入っとると言いたいがかぁ!」
鬼瓦「え?!まさかこの料理に毒が入っていたのですかぁ!?」
顰 「わざとらしいがぁ〜人を舐めるのもええ加減にせぇよ?」
刑部「そうあの5人にも言ったんですか?」
ソノ「どういうことがや。あの5人って誰や」
祓櫛「またまた笑神隠しの5人と呼ばれている事件ですよ。大栃大学の2回生である、女藤翔真さんと蓮川冬真さん、産葉川芽維さん、夫婦川翠蓮さんと最後にあなたたちの孫赤舘千賀さんの5人が京都のある村に行くとホームページに書いた後更新は途絶え5人も行方不明になった事件ですよ。まぁ千賀さんに関しては本当かどうか分かりませんがね」
顰 「確かにその5人は来たが、4人はこの村にはおらんがぞ」
鬼瓦「なるほど。千賀さんはこの村にやはりいるんですね」
ソノ「おらんのぉ。千賀も一緒に出て行ったわ」
刑部「変ですねぇ、千賀さんと女の子が一緒に歩いている姿を目撃した人物がいるんですよぉ?なんで4人と違って千賀さんだけ生きてるんですかねぇ〜」
顰 「儂の孫じゃからじゃ。当然じゃろう笑」
鬼瓦「ふざけんじゃねぇ!あんたら一体自分たちが何しているのか分かってんのか!あんたらは若い芽を摘んだが、自分の身内だけは生かすこれは人間のすることじゃないんだぞ!」
刑部「あんたらそんなことして胸を痛めねぇのか?本当に正気じゃないですよ?」
ソノ「そ…それは」
顰 「いちいちうるせぇ青二才たちじゃ。おめぇらに!この村のしきたりが分かられてたまるか!儂も行方不明になった連中と同じ歳には同じ体験しているがあ!これは伝統であり、後世に残すべき文化じゃあ!!!ハハハハハハァ!!」
鬼瓦「あんたらは人間じゃない。今の時代にこんなことして恥ずかしくないのか!」
顰 「うるさい!!都会の人間に言われたくないがぁ!!おめぇらも昔は、近所の人間たちから助けられ話しかけられ叱られそして学んできた。それを当たり前だの鬱陶しいだのと勝手な屁理屈を付け田舎の者らを昔から虐げてきた!穢多非人と呼ばれそして戦争前戦争後も差別は絶えなかった。儂らは歯を食いしばってなんとか凌いできた。その努力を貴様らに分かられてたまるか!」
鬼瓦「綺麗事を抜かすな!あんたにそんなことを言う資格は毛頭ない!!そんなことよりこの村に十千国というのがあるそうだな。そこで一体何しているのか、そしてあの4人は生きているのか答えろッ!」
刑部「正論はこんな頭のイかれてる人間たちには通用しねぇぞぉ?脳が腐っちまってるからなぁ」
ソノ「私らは生け贄を差し出すことで、この村の秩序を保ってきたんじゃ。それは今も昔も変わることはない。そうせんと十千冥神様が黙っておらんからじゃ」
顰 「ソノォ゙!!ま〜た部外者の人間にいらんことを吹き込みよって!おめぇは何度言っても理解出来ん女がのぉ!!」
村人A「どうしたがぁ!村長!何事じゃあ」
村人B「ワシらの村で暴れる奴らは容赦しねぇがぁ!」
顰 「おまんら客が帰るみたいや、見送ってやるがぁ笑」
刑部「威嚇!神楽!こんな狭いとこじゃ勝ち目はねぇ!外に行くぞ」
祓櫛「あぁそうだな!」
鬼瓦「仕方ない、家の外に行くか」
村人A「ヒャヒャヒャ!!逃さん゙!!ハァハァ笑獲物は逃さん゙ッ゙!!!」
村人B「楽しくなってきたがあ!!まぁた人間をとっちめることが出来るがあ!!!出てこい!皆ァ!!」
村人C「あいよぉ!!逃げ惑う人間を狩るんじゃなぁ?」
村人A「その通りがぁ!逃げとる男3人を生きてここから出すなあ!!!ヒャヒャヒャ!!」
刑部「おいおい、なんなんだアイツらぁ!笑いながら鎌や鍬を持って追いかけてきやがる!」
祓櫛「目がイッちまってやがる!逃げても捕まるだけだ!どうする?威嚇」
鬼瓦「仕方ないな、ここは戦うしかない」
祓櫛「いやいや、冗談だろぉ?あんな大勢の連中に勝ち目はねぇぞぉ」
刑部「ん〜ここは戦うしかねぇんじゃねぇか?」
祓櫛「伊福まで!どうやって!?」
鬼瓦「こうもあろうかと、村に入る前事前に作っておいた木刀が3本ある。それを取れば戦える」
刑部「どこにある?」
鬼瓦「あと少しだ!お!あった」
祓櫛「しゃあねぇやるしかねぇか」
そして3人は追ってきた手勢を1人また1人と倒していく。そして全員倒した後まだ追ってくる連中はそんなに多くない、過疎化が進んだ村に若者はそうそういないからだ。そう3人は安堵していると後方から若い男がやってくる、赤舘千賀の姿がそこにあった。
村人H「千賀ちゃん!あの3人を生け捕りして次の生け贄にするがやぁ!」
千賀「あぁ!そうがぁ!」
鬼瓦「千賀?貴方が赤舘千賀さんですか?」
千賀「だったらなんがよ?早くお縄に付けって」
刑部「貴方のご友人たちは今どこでなにをしている!答えろ」
千賀「知らん、勝手に人の故郷をネタにして早速行こうとか馬鹿なこと言うがや!その神経がよう分からんがぁ。こっちがどれほど肩身の狭い思いしてきたかなんて、人を蔑んで見下してきた子孫に分かられてたまるか!」
祓櫛「じゃあ何のためにあの子たちと関わった!友達じゃないのか!幼馴染じゃねぇのか!」
千賀「まぁ都合の良い連中を見つけたくらいの認識かな。俺はあいつらのことを友達と幼馴染なんて一度も思ったことない」
刑部「なんだと?正気で言ってるのかぁ?」
千賀「あぁ!正気があ、そうやって翔真にも言われたがや笑んでもこれも運命ってやつがよ」
鬼瓦「運命というのは人が勝手に決めつけて判断し行動に移していい代物でもない!!自分たち1人1人が考え行動するものだ!こんな長話はいい!あの子たち4人の居場所を教えろ」
千賀「あんたら知ってんだろ?十千国を」
刑部「十千冥神とはなんだ!」
千賀「まぁ冥土の土産だから教えてやる。盟探太刀村に伝わる神の存在を!」
祓櫛「神だと?」
千賀「日本は代々八百万の神が宿っていると信じられそして祀られ崇拝されてきた。そして遂には日本国の天皇を神と謳いだした。そして戦争後天皇は神ではなく人間であると宣言され写真も撮られた。この村にも十千冥神と称される人間が存在し、歴代務める人間は決まった家の人間しか名乗ることを許されていない。その人間とは、分家の者たちじゃ。じいちゃんには弟がいた。その息子菊之丞と牛一の2人は後に名乗る後継者だった。だがその存在を知ったこの2人は村を離れ、そして日本中に暴露すると馬鹿げた行動に出た。それを知ったじいちゃんは村中に呼びかけ徹底的に捜索した。だが無理だった。しかし年月が経ったある日その末裔が村に帰ってきた。その男は名前に神道で儀式等に使われる祝詞という言葉から取られ名付けられた神露木祝人という者だ。一見拷問を受け死んだと思われたが、母親の畏美と一緒に務めているがよ」
鬼瓦「4人の子たちは!」
千賀「まだ生きとるがぁ、しぶてぇ奴らじゃ」
刑部「それだけ聞ければあとはこっちのもんだ。こいつらを生け捕りにした後そこへ行こうぜぇ」
千賀「おっとそう安々と行ける場所じゃねぇが」
祓櫛「ほう、どう行くんだぁ?」
千賀「おいそれと言うと思ってるがか!言うはずがねぇ」
そして3人は赤舘千賀の生け捕りに成功した。共犯の罪で刑務所へ入ることになる。やがて散橋が合図で連れて来た警察と共に次々逮捕されていき、あとは赤舘顰とソノの2人だけになった。
鬼瓦「十千国はどこにある!言え!」
ソノ「十千国はこの村から東南の位置にある。行けばすぐ分かるがぁ」
顰 「ソノォ゙!!最後の最後に裏切りよって!万死に値する!!」
そう叫んだ赤舘顰は懐から短刀を出し、ソノに斬りかかった。ソノは肩から腹部へかけ斬られ重傷を負い、赤舘顰は警察に身柄を確保され現行犯逮捕された。
刑部「こんな異常な村は金輪際ねぇだろうな。ここまでヤバイとは誰が分かってた?」
祓櫛「あぁ、本当にだ。後は4人の人たちを救いに行かんといけんな」
鬼瓦「今から行くぞ。師偉一緒に来るか?」
散橋「行かせてもらいやす」
刑部「さあ!早く行こうぜぇ、最後の片付けをしに!」
4人はソノから伝えられた方角へ歩み出す。どんどん奥に進んで行くにつれ不気味さを醸し出していく。そしてしばらく歩いていると、鳥居が見えその奥には暗いが建物らしき物が見て分かる。
刑部「おうおう、なんて寂しくて陰気なとこなんだぁ。それに鳥居が見えてきたぞぉ?俺らは肝試しにでも来たみてぇだなぁ」
祓櫛「ホントだなぁ、今まで祓ってきたがここまで異質さを放っている鳥居は初めてだぁ」
散橋「肝試しってぇそんな呑気なものじゃないでしょお!この奥に4人がいると思うと嬉しい気持ちがあるがよくここを通ったなと思うくらい」
鬼瓦「あぁそうだな。ん?前に人らしきものが見えるぞ」
散橋「ひいぃ!一体何なんですかぁ!!なんかボロボロの服?を着てますねぇ」
祓櫛「いやあれは服じゃない。丑三つ刻参りで着る白装束に鉄輪を頭に被る。そして蝋燭を付け胸に鏡を下げ、口に櫛を咥えるんだ。五寸釘と金槌を持ってるかもしれん!気を抜くなよ!あんな奴らは正常でもなければ冷静さなんてのもない。冷徹で非道な連中だ!まともに会話しようと思うなよ!」
散橋「いやいやぁ今の時代に見る景色じゃねぇだろぉ!しかも老婆ですよぉ」
老婆「ここから先は行かせぇ〜〜〜ん!!」
そう叫びながら一目散にこちらへ走ってくる。4人は呆気に取られたが、身を構えつつ歩いて行き距離が徐々に縮まる。
散橋「ほらほらぁ!!こっちに走ってきてますよぉ!怖え〜〜」
刑部「悲鳴あげる余裕があんなら、自分の身は自分で守れよぉ?」
散橋「いやいや無理でしょお!あんなおっかねぇの人生で1回も出会ったことないのに〜」
鬼瓦「俺たちもあるわけないだろ!」
老婆の手には祓櫛が言った通り五寸釘と金槌を持っている。そして先手を打ったのは刑部だった。走ってきた老婆を一発で拘束し持っている物を没収した。
刑部「最初は怖えと思ったが、案外俺も動くってもんだぜぇ!おいババア!いきなり襲ってくるとはどういう了見だぁ!」
鬼瓦「全くだ、なにもしていない我らを襲ってくるとは相応の理由があるんだろうな」
老婆「何千年と守り受け継いできた伝統を貴様らのような余所者に終わらされて堪るかぁ!」
祓櫛「やっぱりあんたらは異常だぜぇ、もう今はあの頃のような時代じゃない!時代はゆっくりと進んでいる。そして多くの犠牲を払いそれを供養しようともせず、勝手な理屈と勝手な風習で若い命や人間を殺めていい理由にはこれっぽっちともならん」
老婆「………」
鬼瓦「暴れられては困る、縄をキツく締めておいた。師偉!今すぐ合図を送って早く来るように伝えろ!」
散橋「あったりまえですよぉ!こっちだって一緒にいたくありませんから」
数分後現場に来た警察に身柄を渡し、鬼瓦たち4人と警察の4人で鳥居を潜り社殿に近付いて行く。ここに日本のタブーが何十年と葬られてきたものがある。
鬼瓦「貴方たち4人は後に続いて入って来てください!よし行くぞ」
ギイィと木の扉を開けると中には痩せこけた行方不明となっていた4人を見つけた。と同時に目に入ったのが、奥に祀られているのであろう祭壇がありその奥にはまた扉がある。刑部は警察官4人に行方不明者を任せ4人は奥へ進む。
鬼瓦「無事に生きて見つけられてこれほど嬉しい気持ちはないが、それだけでは終わりそうにない空気だな」
刑部「行くしかねぇか」
祓櫛「ここまで来て行かない選択はないだろ」
散橋「えぇ…行くんですかぁ!嫌ですよぉ~」
鬼瓦「行くぞ」
そう言い一歩踏み出した瞬間、扉が勝手に開いた。そして中から、またしても白装束を纏った男が出てきた。
散橋「嘘でしょお!?怖すぎ怖すぎぃ」
祓櫛「おいおい明らかに今までとは桁が違うぞ!目が完全にイッてる」
?「うぉぉぉぉ…」
男はそう静かに叫んでいる。もう言葉は話せないのだろう雰囲気が出ている。これは一体…
鬼瓦「こいつが赤舘千賀が言っていた、現人神と言いたいのか」
刑部「そういや言ってたなぁ」
祓櫛「生身で普通の人間をいきなり神と仕立て上げられ祀られ人格をも奪う。同じ人間として吐き気がする」
襲って来る気配がないと分かると鬼瓦と刑部でこの人間を拘束した。最初は暴れていたが段々落ち着いていった。
鬼瓦「これでなんとか全ては解決したが、改めて同じ人間とは思えない所業の数々だったな」
刑部「全くだぁ。だがこれが、産まれた地域と育った環境が違ういい例かもしれんな。ここまで異常な村はねぇかもしれんが、考え方も違うんだ。無闇矢鱈と訪れて深く文化に触れようとすると牙を剥いて襲ってくることだってある。それに人間としてとか同じ日本人だからと決めつけ同じ枠に入れるのが日本人の悪い所かもな」
祓櫛「あぁそうだな。性格も思考も文化も風習も風潮も目には見えないものは、全て人間が形成していったものだ。それが時として、化け物を産んでしまい野放しに放置してしまう。それがまた独自に発展していき手が付けられなくなると、人はそれをタブーと呼び忌み嫌いそして遠ざける」
鬼瓦「早いうちに判断し行動に移していればこうならなかったということの繰り返しになってしまうということだな」
刑部「全くだぁ、俺たちもいい勉強になったな。世の中には常識や正論、当たり前が通じない奴らが存在する。初めてそいつらと目の前に現れたときどう考えるか自分が自分に本質を問われている気がするよなぁ」
〜當にその通りだ。軽はずみなことをすると必ずどこかで歪みを生みそしてタブーとなる。良かれと思って行動・考えたことがどこかでは我慢や予期せぬものを産むものだ。我々はそのことを真に理解しそして後世に教えていくことこそが最善の道なのかもしれない〜
その後4人は病院で検査された後、幾日か入院すれば治ると診断された。盟探太刀村は名実ともに無くなることが決まり、村人全員は死刑になり村長の赤舘顰は死刑を言い渡され、即日実行された。その妻ソノは顰に斬りつけられた傷が原因で目を覚まさぬまま亡くなった。しかしソノも加担しているため死亡したまま送検されることとなった。メディアはこの事件を詳細に報道し、今まで隠され秘密裏にされてきたことを追及し政府も対応を迫られた。と同時に事件解決へと導いた鬼瓦威嚇と刑部伊福、そして祓櫛神楽と散橋師偉の両名は名声を獲得しひっきりなしに取材が入った。
鬼瓦「何故ここまで騒ぐ必要があるんだぁ!記者の奴らサボってんのか!全く」
刑部「まぁまぁそう言うなって笑解決したのは事実なんだからよぉ~」
祓櫛「さすがシャーロック・ホームズとその相棒ワトソンと称された2人だなぁ笑笑」
刑部「貴様!バカにしてんのか!おめぇは全然役に立ってなかっただろぉ」
祓櫛「俺も解決の手助けはしたろうがぁ!手柄を全部横取りするたぁ、人間のすることじゃねぇなぁ!」
散橋「俺たちだっておこぼれは欲しいんですよぉ?笑笑」
祓櫛「おめぇと一緒にすんなぁ!」
また事件が起きるときは鬼瓦威嚇と刑部伊福たちに一任すれば万事全て解決になる。
〜あの風聞も解決と共に消えた、この異様さを語るため命がけで書いたこの小説。未だに私の行方は知れ不である〜
〜終幕『解決の法則』終読〜
〜完終〜




