第4話「踊る交渉」
「それはこっちが聞きてぇぐらいだ、こちとら気づかない間にやたらと人がいるところにいてそこを逆に進んでいってここについたんだよ」
見た感じ子供に見える相手に対して霧平は吐き捨てるようにそう返す。
『....その君がいた場所っていうのはなんかたくさん門があったりした?』
「そうだが?」
その霧平の回答に相手は頭を抱えた。
『どういうこと?ゲートを通った時は効いてたけど途中で切れた?いやこいつの耐性なら最初からこっちにきてるはず。じゃあ、あそこに突然現れた?それも意味わかんないけどそれしかありえないじゃん....はぁほんとありえない』
「おい考え込むのはいいが、それは後にしてこっちの質問にも答えろよ」
何かブツブツ呟きながら考え込んでいるようだったがそんなことは霧平には関係ない。
さっさと自分のターンに回せとせかす。
『....わかったよ、どうせ意味のない報告書を書かないといけないのは確実だからね。えぇと君が聞きたいのはここがどこかでしょ?』
「そうだよ、気持ちよく寝入ったはずなのになんでこんなところにいるんだよ」
『じゃあ君が寝た後に誰かに殺されたんじゃないの?ここって死んだ生物が来る場所だし』
それを聞いてここにきてから初めて霧平は驚く。
「....俺って死んだのか?」
『そうとしか考えられないよ』
いつの間にか拘束が解除されていたので霧平は体を広げて寝そべる。
(そうか死んだ、死んだか。う〜ん、誰に殺されたんだ?恨みを持ちすぎてわかんねぇなぁ)
「ま、いいか。で、俺が助けようとしたこいつは誰なんだ?」
寝そべっていたのは一瞬ですぐに起き上がるとそう問いかける。
『え、自分が誰かに殺されたのかもしれないのにそれでいいの?しかも何も知らない相手助けるためにあの子たちに襲いかかったの?』
「いいんだよ、だからさっさと質問に答えろよ」
『やっぱり感情を持つ生物の思考はわかんないよ...。はぁ....この子はゲートの命令に抵抗したからここに連れて来させてこのまま輪廻転生するか、僕の管轄で働くかどっちにするかって聞いたら、感情がいっぱいいっぱいになっちゃたのか座り込んで気絶しちゃったんだよ』
(そこに俺がやってきてあいつらを襲ったってことか。そこだけ見ると俺が悪役だな....いや輪廻転生ってなんだよ)
状況に関しては納得がいったが、途中で話した内容に引っ掛かる。
『....もう質問されたくないから先に言っちゃうけど輪廻転生は記憶をリセットして自分が元いた世界で全く別のものとして生活するってことだよ』
それを見越していたのか相手はそう口にする。
(なるほど?あんまよくわかんねぇけど、ようするに生まれ変わりってことか)
霧平が自分なりに納得していると再び相手が口を開く。
『君には二つ選択肢がある、輪廻転生をするか僕の管轄で働くか。君がどれだけわがままでもこれのどちらかは選択してもらうよ』
そう言葉を投げかけるのであった。
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