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魔剣の呪いがスパルタって!  作者: 軒下水滴
ガイアス編
23/31

22.戦後のペルジュ王国

ペルジュ王国:


 占領軍事務所。

 バグナール帝国はペルジュ王国に、占領軍司令官として軍人のホフマン公爵を、占領軍副司令官としてイスカンド帝国遠征軍副隊長のダドリーを送り込んできた。


……


 ペルジュ王国国王幽閉室。

 処分が決まらないまま、国王ドラホミール、王妃リリアン、王女フレンダの3人が幽閉室に幽閉されていた。


「リリアン、フレンダ。すまん。わし等は処刑されるだろう」


 そこへ人目を忍ぶように国王の元従者が部屋の中に入ってきた。


「国王様。これから隠れていた我がペルジュ王国軍の生き残りの兵が、騒ぎを起こします。その混乱に乗じてここを脱出しましょう」

「我々だけ脱出してもよいのだろうか?」

「こんな傍若無人な帝国や異世界人に支配されたままでは、この国の人々がさらなる不幸にみまわれます。

どのような形であれ、この国の人々を救わなければなりません。ここは一旦城を脱出して再起を図りましょう」

「そうか、任せる」


……


 病室。

 明莉と紬は、一命を取りとめ、病院で手当てを受けていた。


 明莉は右腕の切断と軽度の全身火傷を負っている。

 紬は左目を失明していた。

「紬、今日、王城にバグナール帝国の司令官が入城したらしいね。

 ペルジュ王国軍として最前線で戦った私達は、戦犯になる可能性もあるわね」



「敵襲だー………」

 部屋の外が何やら騒がしい。

「外でなにか騒ぎがあったみたい。紬、逃げるわよ」

「わかった、明莉ちゃん」


………

……


数日後:


 ペルジュ王国とある村。

 王都を脱出したペルジュ王国国王は、名も知らぬ村に逃れていた。


 その村にバグナール帝国の捜索隊が現れた。


「ここに、ペルジュ王国国王が隠れているかも知れない。探し出すんだ」

 バグナール帝国の捜索隊の声がする。



「国王様、ここは危険なので、移動します」

 同じ部屋にいた従者がペルジュ王国国王に声を掛ける。

「うむ、任せる」

 国王達が従者の後を追って移動しようとした。


「スウー」

 突然2人組の男が国王の居る部屋のドアを開ける。

「おい神崎みろよ、もしかして当たりかも?」

「そうみたいですね」

 バグナール帝国に転移した日本人、後藤と神崎だった。


「おれ達にも運が回って来たみたいだな」

「おい、あまり覚えてないんだが、お前はたしかペルジュ王国国王だったよな?」

 後藤が国王らしき人物に声を掛けた。

「…」

「おれ達のために死んでくれ」

「ズサッ」



「ペルジュ王国国王を打ち取ったぞー」

 血に染まった剣を振り上げ、後藤が叫ぶ。

「おれ達はこのことを報告するために一旦城に帰る。後はお前達で適当にやってくれ」

 後藤隼人と神崎蓮は馬に乗り、走り去っていった。


……


 同じ頃、オリオール町の冒険者マティルダが、ペルジュ王国国王の居る村の入り口まで来ていた。

 マティルダは、ペルジュ王国国王が逃亡したという噂を聞き、救出しようと奔走していたのである。 その時同じように国王を救出しようと奔走している一団に遭遇し、行動を共にしていた。


「すでにここにも敵の捜索隊が来ているようですね」

 マティルダが悔しそうに語る。

「我々が得た情報では、この村に国王が居るはずだ!見つけ出して、なんとしても守るんだ」

 元ペルジュ王国国軍兵士のハミルトンが返す。


 そのときだった。遠くのほうから声が聞こえてきた。

「ペルジュ王国国王を打ち取ったぞー…」


「くそっ、遅かったか!」

「いや、まだ間に合います。遺体を確保してください」

 声のした方に向かって、ハミルトンとマティルダ達が走った。



 一つの家の周りに、敵兵が群がっていた。

「あれは敵です。一掃します」

 マティルダが敵兵の中に飛び込んだ。

 乱戦になる。

 家の入口付近が手薄になる。

「国王様ー」

 マティルダが叫びながら家の中に飛び込む。

 部屋の中には、国王家族3人と従者2人の死体があり、3人の敵が死体の検証を行っていた。

 マティルダが敵兵を2人、ハミルトンが敵兵を1人倒す。

「国王様、国王様ー」

 ハミルトンが国王にしがみ付き叫んでいる。

「すみません、離れていてください」

 マティルダがハミルトンを引きはがし、エリクサーを取り出す。


 タクマから預かったのは5本。ここに来るまでにも助けられた命あったが、どうしても使うことが出来なかった。命の選択をしてしまったのである。

 助けられなかった全ての人に対し謝罪して、エリクサーを国王に飲ませた。

 国王の傷が治っていく。


 周りを確認する。

 ここに居るのは、王妃、王女、護衛2人。残り4つのエリクサーを全て使おうと思った。

 王妃、王女、護衛2人にエリクサーを飲ませる。



「がはっ。…ここは」

 国王が目覚める。ショックによる一時的な記憶の混乱が起きている。

 他の4人も次々と目覚める。

「わしらはいったい…確か殺されたはずじゃが?」

「国王様、大丈夫ですか?」

「わしはいい、他の者を見てやってくれ」



 国王他4人が無事生き返った。

 家の外の敵もマティルダと一緒にきた人達により、制圧された。


「そうか、わしは一度死んだのか…」

「私達もですか…」

「マティルダとやら、ありがとう。貴重なエリクサーを使わせて申し訳ない」

「いえ、私ももしもの時にと、ある人物に預けられたのです」

「その人物が《もしも》の時といったのは、わしの《もしも》ではなく、そなたの《もしも》だろう。改めて感謝する」



ポイント付いた。ポイントとかあまり意識していなかったけど、付くと結構うれしいもんですね

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