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魔剣の呪いがスパルタって!  作者: 軒下水滴
ガイアス編
21/31

20.戦争前夜

バグナール帝国:


 その日、バグナール帝国に衝撃が走った。

「何、異世界へ行ってまた戻って来たやつが居るだと?すぐにそいつを招集しろ!」



 謁見の間。

 国王マンフレットの前に2人の人物が畏まる。、

 1人は宰相イラリオ。もう1人はマールス世界からの帰還者マンゼ。


「国王様、彼が、異世界へ行ってまた戻って来た、冒険者のマンゼです。

そしてこれが、マールス世界のイスカンド帝国国王からの親書であります」

 宰相イラリオが手に持った親書を広げて見せた。


 その内容は

 ・イスカンド帝国は、ガイアスのバグナール帝国と親交を結びたい。

 ・イスカンド帝国からバグナール帝国に特使を送るので、迎え入れてほしい。

 ・もし申し出を受け入れてくれるなら、バグナール帝国の人間を何人かイスカンド帝国に送って欲しい。

 あとはイスカンド帝国がどういうところかなど、自国の紹介が書かれていた。


「このマールスという世界に転移する方法は確認しているのか?」

 国王が身を乗り出して問う。

「はい、我が帝国の洞窟よりマールスに転移することができます」

 宰相が応える。

「そうか、急いでイスカンド帝国に特使を送れ。我が帝国に接触してきた真意を探り出せ」


………

……


 数日後、条約には程遠い約束事が出来た。

 ・お互い、相手方に使節を派遣する場合は、相手国の許可する人数までとする。

 ・お互い、相手方からの武力支援要求があった場合、可能な限り支援する。

 ・使節の人間は、異世界へ転移することの出来る洞窟を、常時監視出来ること。


 なんの拘束力もない約束事だ。破ってもせいぜい使節が殺されるくらいだ。

 だがお互い今はこれでいいという認識だった。


………

……


バグナール帝国:

 国王の部屋。

 国王マンフレットと宰相イラリオの2人が話をしていた。


「イラリオ、そろそろペルジュ王国への侵攻を真剣に考える時期にきているのではないか?」

「ペルジュ王国には四天王がおります。それと最近2人の異世界人が現れたとのこと。こちらには2軍神に3人の異世界人がおりますが。手駒にもうひとり強者が欲しいところです」


「イスカンド帝国に応援を頼むか?」

「過剰な戦力は危険です。その力が一転して我帝国に向かってくる可能性もあります」

「なら人数を限定しよう。彼らはこの世界に来ると強くなる。100人も居ればかなりの戦力になるはずだ」


………

……

 数日後。

 バグナール帝国に、変わった服を着たマールス世界の住人100人が転移してきた。

 城内の会議室にて、宰相イラリオと対談を行った。


「私はイスカンド帝国の遠征軍隊長のエルネスティです!条約に従い、兵を連れてやってきました」

「世界を超えてまでお越し頂き、ありがとうございます。この世界は如何ですか?」

「精霊の力は我々にも素晴らしい力を与えてくれます。魔法の威力が格段に上がりました」

「すでにお知らせしてある通り、わがバグナール帝国は、近いうちに隣国のペルジュ王国に宣戦布告するつもりです」

「我々はその為に来ました」



ペルジュ王国:

 国王の部屋。

 国王ドラホミールと宰相ミシェルが話をしていた。


「国王様、バグナール帝国が、わがペルジュ王国に戦争を仕かけようとしています」

「間違いないのだな?」

「はい、怪しい恰好をしたやつらが、バグナール帝国の王都に集結していると連絡がありました」

「怪しい恰好をしたやつらとな?もしかしてそれは異世界人ではないのか?」

「はい、バグナール帝国は異世界のイスカンド帝国なる国と同盟関係にあるようです」

「して、そやつらの実力は?」

「佐藤明莉や友利紬と同等かと」


「何ということだ。なんとか戦争を回避する手段はないのか?」

「あらゆる方面に探りを入れておりますが、未だ戦争回避の手がかりは掴めておりません」


「戦争になった場合の我が国の勝算は?」

「わがペルジュ王国の総動員数が7万に対しバグナール帝国は8万と拮抗しております。

ただ局所戦において、バグナール帝国側に異世界人が多数参戦するとなると、一気に我がペルジュ王国が不利になります」


「異世界人に弱点はないのか?」

「今のところ見つかっておりません」

 ペルジュ王国は戦争回避に一縷の望みをかけつつ、戦争の準備をすることとなった。



アースロード:

 オリオール町。


「だんな、だんな、いい薬ありますぜ、いかがですか?」

「うぉ、なんだ突然」

 ドビアスが驚いて飛び退く。

「タクマ、お前たまににおかしな挙動とるよな?まいい、で、何なんだ?」


「ちょっと旅に出るんで、軍資金を得ようと思って。安くしときますんで、これ買いません?」

「なんだこれは?光ってる!まさか前にグラッセ伯爵がいっていたエリクサーか?」

「ええ、同じものです」

「なんてもの出すんだー、仕舞え、早く仕舞え、すぐ仕舞え」


「今なら10本、50万ダリでいかがです?」

 指を5本立てて見せる。

「…お前なーそんな金額じゃ買えねーだろう?1本100億払っても欲しいってやつが居るんじゃないか?」

「いえ、ちょっと軍資金が欲しくて…」


「…まさかお前、ここに残るやつらを心配して、これを提供しようとしているのか?

確かにここ最近は、バグナール帝国が不穏な動きをしているって噂は聞くけど」

「…」


「分かった50万ダリだな。ただしこれは預かるだけだからな。帰ってきたら返してやる」

 ドビアスがエリクサーを慎重に受け取る。

「いえ、使い惜しみしていたら助かる命も助かりません。なので、使い切ってください。もっと渡したいのですが、今はそれしかありません」

「分かった分かった。それとマティルダだが故郷のペルジュ王国に帰るかもしれん。彼女にもこれを渡したいんだが、いいか?」

「はい、お願いします」



………

……


 次の日、おれはペルジュ王国の《転移の洞窟》に向け、旅だった。




話がまとまらない。錯綜してます。

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