↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪物  作者: 水野 すい
PR
61/100

子供で良かったこと

それから何回も警察の人が来ては、「大丈夫か」とかそんな言葉をかけてきた。

そんなこと思っていないくせに、同情したフリをする。

両親を見ているようで腹が立った。


それに、何が「大丈夫」なのか。

黒焦げになった両親だったものを見て、俺が涙を流したから同情しているのか。


もし隣の家のおばさんや、おばさんの家にいた柴犬が黒焦げになっていたら確かに俺は「大丈夫」ではないだろう。


でもいなくなったのは両親の方で、困ることなんか何もない。

元々決まっていたことだ。

予期していたことが起きただけで、どうして俺が泣かなければならないのか。


放火犯を絶対捕まえるからな、なんて言われたけど、それに対する俺の回答は『最初からいないものを探してどうするんですか』だ。


もちろん、口には出さないけどね。

だって声が出ないから。


俺が子供で良かったと思うのは、大人が9歳の子供を一切疑わないという点だ。




勢いよく燃える家を見て、おばさんの家に戻った。

マッチは学校の理科室で捨てた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。