↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再会した冷徹上司は、私にだけ過保護です  作者: 永久保セツナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/34

番外編 洞察力SS、恋愛理解力E

「……」


 朝のそれがし編集部。

 冬馬先輩が眉間にシワを寄せて、難しい顔をしている。


「なに? 氷室のやつ、めちゃくちゃ機嫌悪そうじゃない」


「怖い……企画書出しづらい……」


 犀川さんと小泉さんがひそひそと話をしていた。

 小泉さんは以前、「自分で企画書を出せ」と注意されているので、余計プレッシャーなんだろうな。


「ああ、あれ機嫌悪いわけじゃなくて、原稿3本読んだ後の顔ですね」


「え?」


 私の言葉に、2人は目を丸くしている。


「わかるの?」


「わかりますよ」


 私は席を立ち、給湯室からコーヒーを持ってきた。


「先輩、糖分も欲しい顔してますね。チョコ置いときます」


「……」


 冬馬先輩はゆっくりと視線を上げて、私を見る。


「……なぜ分かった」


「当たってる!?」


 犀川さんと小泉さん、あとはどこからか見ていた田島さんも、戻ってきた私に小さく拍手していた。


「小日向ちゃん、すごいね~」


「待って、エスパー??」


「え、先輩結構わかりやすいですよ」


「なんでそれを恋愛方面で発揮できないの??」


 3人は珍獣を見るような顔で私を見ていて、なんだか照れてしまう。


「え、じゃあさ、氷室ちゃんの写真見てどんな感情なのか当ててみてよ」


「田島、なんでアンタ氷室の写真なんか撮ってるの……?」


 犀川さんの疑問を無視して、田島さんが自分のスマホを操作した。


「この顔は?」


「あ、すごく不機嫌そう。多分日暮先生関連ですよね」


「うん、また脱走されたときのやつ」


「氷室の無表情なんてだいたい機嫌悪そうじゃない……?」


「そんなことないですよ。この写真なんて、褒められて照れてる顔じゃないですか」


「お、当たってる。編集長に褒められたときのやつ」


「どこを見て判断したの? 全部同じ表情じゃない」


「え、違いますよ。ちゃんと見てください」


「見てわかんないから言ってるんだけど」


 そんな感じで4人でわいわいしていたら、それは冬馬先輩の目にも入るわけで……。


「なにをしている。仕事場で騒ぐな」


「あ、すみません、先輩!」


「氷室ちゃん……」


「なんだ、田島」


「小日向ちゃんって、よく見てんだね……」


「……そうか」


「あ、先輩、なんかちょっと嬉しそうですね」


「……気のせいだ」


 そうなのかな。

 先輩、ほんのり耳が赤い気がするんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。