異世界召喚〜初めての戦闘訓練編
次の日の朝ベッドで目を覚まし一言。
「よしっ夢じゃないなこれ・・・」
目が覚めたら現実世界のベッドで見慣れた部屋を期待していた。見慣れない天井を目にした俺はここが異世界であって昨日までの出来事が現実だと覚悟を決めた。
「今日から訓練か」
俺は昨晩の宴の後に王様にあるお願いをしていた。
----昨晩----
「王様1つよろしいでしょうか?」
王様も祝勝会というおめでたい席だった為かどうやら飲み過ぎて千鳥足になっている。
(王様がそれでいいんだろうか)
「おぉカズキ殿か何かあったか?」
「俺、今後のためにも何か武器を扱えるようになっておきたいのです」
「ふむ、そういうことなら騎士団長に話を通しておくので兵士の訓練に一緒に参加してはどうかな?」
「ありがとうございます」
兵士と一緒は正直言ってハードルが高いと思ったが参加を許可してくれた王様の心遣いはありがたい。
とはいうものの訓練がどれほどのものか少し心配ではあった。
「そろそろ訓練が始まる時間だ」
俺はクローゼットの中から動きやすい服装を選び着替えた後訓練場へと向かった。
訓練場は円形状の壁に囲まれた場所になっていて広さは草野球が出来るほどの広さだった。
続々と兵士が集まり40人を超えるぐらいになった。
「それでは訓練を始める」
筋肉ムキムキの髭面の男が号令を出した。
あれが騎士団長に違いない、そう思った。
兵士達はそれぞれ剣、弓、槍と思われる修練場に集まり始めた。
俺はどうしたらいいのかわからず声を掛けてみた。
「あっあの〜」
「おぉそなたがカズキ殿か、王より話は聞いているぞ」
(王様あんな状態だったけどちゃんと話はしてくれたんだ、少し疑っててすみません)
俺は心の中で詫びを入れた。
「俺の名はガルド、ここの騎士団長を任されている」
「強くなりたいんだって?ちゃんと鍛えてやるから安心しろ、はっはっはっ」
「よっよろしくお願いします」
「まずは剣術からだな、おいそこのお前木剣を2つ持ってこい」
「はい」
ガルドが近くにいる兵士に指示を出して木剣を持ってこさせた。
兵士が持ってきてくれた木剣を渡され
「手加減はいらんから好きなように打ち込んでこい」
そう言いながらガルドは片手で木剣を持ち構えをとった。
(結構重いな)
訓練用な為か片手で扱うには少し重かった。俺は両手で木剣を構えた。
昔学生の頃に剣道の授業で習ったぐらいしか経験が無い。ましてや実践なんて現代社会で経験している人なんかほぼいないだろう。どう攻めたらいいのか考えていた。
「どうした打ってこないのか?止まっていても相手は倒せんぞ?」
ガルドが挑発をしてくる。
(そうだった、これは訓練なんだ)
頭で考えていても仕方ない、俺はなりふり構わず切りかかった。
カンっカンっカンっドスっ
「ぐふっ」
剣を弾かれ腕が上がった所で脇腹を打たれた。
「まだまだー」
カンっカンっガスっ
「ぐっ」
カランカラン
腕を打たれて木剣を落としてしまった。
「まぁこんなもんだろう、構えからして素人なのはわかっていたからな」
「剣術はこれから覚えていくとして次はあれをやってもらおうか」
そうガルドが指を刺した方向には弓を使い的当ての訓練をしている兵士達がいた。
(次は弓術か、弓は触ったこともないな・・・)
弓術場に着いた所で弓と矢を渡された。
「使い方はわかるな?とりあえず打ってみろ」
「はい」
ふぅ〜と一呼吸し弦に矢をかけ的目掛けて放った。
バシュっ・・・・・・トスっ
自分ではせめて的にぐらいは当たるだろうと安易に考えていた。しかし矢は的にも届かずに手前に落ちて刺さった。
「よし、もういいぞ」
(あれ?まだ1本しか射ってないぞ)
「ん?浮かない顔をしてるな。弓を使って戦場に出るにはそれなりの修練が必要なんだ。それに万が一姫様にでも当たったらどうするんだ」
(このおっさん始めから弓を使わせる気なんてなかったな)
「まーそう不貞腐れるな、次はあれだ」
ガルドが指を刺した先には槍術場があった。
・・・槍術については説明するまでもないだろう、懐に入られ何も出来ずに終わった。
「よしっカズキ殿はとりあえず剣術の基本から学んでもらおうか」
俺が扱う武器は結局剣に落ち着いた。
「ふぅ疲れたぁー」
仕事を始めてから運動することが減ったためか、久しぶりに体を動かし疲労困憊だ。
(明日は街中を探索してみようかな)




