第40話 丸みにジャストフィット
あとがきにて、『タイトル変更』と『更新ペース』について書いてます!
「え~? ぴよ子ちゃんのおっぱいもかなりおっきかったし、乳首が……」
「わぁ――――ッ!! わぁ――――ッ!! なに!? なに言う気!? ふっ、普通だったでしょ!?」
「あ~、ごめん! タレントさんのこと一般の人に聞かせるなんて、スタイリストとして絶対ダメだよねぇ。気をつけま~す!」
「いや、中途半端にヘンな感じでモヤッとさせないでぇ――――ッ!!」
試着室の中でツグミが一体何を見たのか――
鷹也には想像の選択肢すら浮かばず、ただただ女子ふたりの声を受け流すことに集中する。
「あ、あの……若王子さん?」
「『グミ』って呼んでくんなきゃ、返事しないよ~?」
「ぐ……グミさんはどうしてここに? さっき『やっぱこの学校にいた』って言ったよね」
陽代乃がグルグル目で見下ろす中、鷹也はなんとかツグミから離れようともがく。
その腕を掴み、ツグミはニコニコ笑顔で応える。
「乃村晴生、わかるっしょ? あの人からハナシ聞いて~?」
「乃村先輩の知り合いなの? え、あの人から俺の話を?」
「あっ、直接たかっちの名前言ってたわけじゃないよ? 『部に期待の新人が~』ってトーク聞いてたら『これ、たかっちじゃない?』ってフワッと感じちゃって。スゴくない? で~、いっぺん部室行ってみよって……」
相変わらず、しゃべり始めるといつまでも口が動いてそうなツグミ。
なんとか止めようと、陽代乃はガンバって声を差し込む。
「ダ、ダメだよ! 部員じゃない人は部室に……」
「あ、のむっちに言って入部手続きしたから。問題ないよ~?」
「きっ…………『気になる男子がいるから入部』なんて、電網部の伝統的にどうなのかなぁっ!?」
誰が言っているのか。
「え、ぴよ子ちゃんおカタ~い! あーし、自分の人生の時間、いつでも有意義に使って生きたいんですよね~? だから、可能性はすぐに試したくて~?」
『なんて羨ましいマインド!』
鷹也と陽代乃は同時にそう思った。
「てゆか~、ぴよ子ちゃんも電網部なんです? のむっちは言ってなかったな~。テニス部じゃなかったっけ?」
「か、掛け持ちで入ってるの!」
「ふ~ん? ところで、とりま部室入りません~? ま、たかっちさえオケなら、あーしはこのままでもいいんだけど~?」
鷹也の胸に密着し、普段使うベッドかのようにスヤァする。
陽代乃はコンビニ袋をもみくちゃにしながら、心の叫びを上げていた。
(私がやるべきこと! なんであなたがやってるんだよぉ――――ッ!!)
「いつまでも地べたでいいわけないじゃん! ほら、ふたりとも立って!」
ふたりの融合を一刻も早く解除しようと、陽代乃はそれぞれに手を差し伸べる。
いくら陽代乃が大柄とはいえ、ふたり分の体重と釣り合うわけもなく――
「んわッ!?」
反動で、むしろ鷹也たちを飛び越え、前のめりに倒れていく。
「先輩ッ!!」
「ふにゃあんッ!!」
倒れゆくのを庇おうと大きな声を出したばっかりに、追撃で陽代乃はフニャる。
(これからもずっと、このミッションは俺の役目なんだ!)
陽代乃の手を強く握り、引き寄せ、いつものミッション【陽代乃キャッチ】を成功させることに全集中。
「えうッ!」
「ぐへあッ!!」
(いっ……て! ひよの先輩にはカッコ悪い声なんて聞かせたくないのに……とんでもなくヒドいのが出た!)
なんとか陽代乃に抱きつき、固有スキル【身代わりクッションの術】を発動。
ジンジンという痛みに数秒集中して耐える。
精いっぱいエエ声が出るよう祈りながら、腕の中の陽代乃に囁いた。
「先輩、大丈夫ですか?」
「ふにゃっ…………じゃなくて! だ、だ、だ、だいじょばない~~~ッ!」
「えっ、どこか痛いところでも…………ハッ!!」
なぜそうなったのか不明だが、あろうことか、鷹也の手のひらは陽代乃の股間の丸みにジャストフィットしていた。
まだ『セーフ』とするなら、スカートの上からだったので2枚分の防御シールドがあることだろうか。
「いや、セーフちがうッ!! ごめんなさいッッッ!!」
緊急離脱し、その手を後ろに隠す。
隠したところで、どうにもならないが。
「はひ……ひッ…………ひっひっふー……」
大混乱の脳内ミニひよのズ、本体に深呼吸させようとするが、間違った命令を決定した模様。
「あら~、たかっち、やっちゃったねぇ? そういうラッキースケベは、好意を表明してるあーしだけにした方がいいんじゃない?」
「い、いや、わざとじゃないし! 君にもしないからッ!」
「冗談だってば~! 連続でカッコよく女子助けちゃって……たかっちマジイケメン! ほら、ぴよ子ちゃんも許しちゃうっしょ?」
「ゆ、ゆ、許すとかじゃないでしょ!」
『助けられたんだから……』と陽代乃が続けるより早く、ツグミが喋り出してしまう。
「あら~、たかっち、この件はもう触れない方がいいよ! ささ、とにかく部室入りましょ~☆」
ツグミは『気まずい空気は、あーしにおまかせ☆』という親切心で、ふたりを部室へ誘導する。
陽代乃は、さらに破壊的な危機感に襲われていた。
(何なの!? この子、マジヤバいんだけど! もう『付き合ってる』ってバラす? ううう……あそ……こ触られたこと……もっとドキドキやきもきする時間だったのに! 勝手に流していかないでよぉ~~~ッ!!)
まずは、あらためて、タイトル変更の件。
混乱させてしまってたら、すみません!
活動報告で書いた通り、更新再開・心機一転ということで。
略称は変わらず『フニャひよ』と呼んでもらえたら嬉しいな……と!
前回39話(2026/5/7)では、『週一更新予定』→
『評価上がってランキング上位にでもなったら、がんばって早めに更新しようかな笑』
と言ってましたが……
多くのブックマーク&★評価をいただいたみたいで
【日間ランキング[現実恋愛-連載中]2位、[総合-連載中]74位】
ありがとうございます!
というわけで、なんとか【3日おき】くらいの更新を目指して……と思ってます。
とはいえ、やれなかったらすみません。
メインは『エルフ王は唯一むに!』ということで……
こちらも応援してもらえたら、両方とも気合入れて頑張れるかも。
もしお時間いただけるなら、読んでみてくださいね!
まだの方、どちらの作品も『キャラいいな』と思ってもらえたら、
ぜひぜひブックマーク&★評価、よろしくお願いします!




