↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

91/126

酔っ払い小話「合格報告」

「もしもし、タカシ」


「おう。どうした?」


「高田大学、受かった」


「……マジで?」


「マジだ」


「うおおおお!サブレ!お前すげえじゃん!」


「ふっ」


「いや、本当にすげえよ。あそこからよく高田受かったな」


「当然だ。俺を誰だと思っている」


「偏差値三十くらいの高校で授業中ずっと寝てたフリーター」


「過去の話だ」


「その過去から高田まで来たから褒めてんだよ!」


「二年だぞ、タカシ」


「ん?」


「勉強を始めてからな」


「あぁ」


「そして高校を卒業してからは四年だ」


「あぁ」


「四年という年月は長い」


「まあ、長いな」


「お前が童貞を捨て、おちんちん侍として立派に成長するほどにな」


「誰がおちんちん侍だよ」


「足軽から始まったお前は四十万石の城主になり」


「大出世だな」


「その挙句、最後はユニコーンにまで成長したわけだ」


「まだ覚えているのかその話を」


「お前が成長できて、俺が成長できないわけがないだろう」


「俺を物差しにすんな!」


「良い物差しだと思うぞ。成長幅が大きい」


「うるせえな!」


「はっはっは!」


「……まあ、確かにな!」


「何がだ?」


「高田大学って変人多いらしいし、サブレに向いてると思うよ!」


「褒めてるのか?」


「めちゃくちゃ褒めてる」


「かつて童貞だった男が言うようになったな」


「世の中には今も童貞の男とかつて童貞だった男しかいねーんだわ」


「秀逸な返しだな」


「四年間でちゃんと卒業しろよ」


「ああ。今度は本物の大学生として、しっかり楽しんでくる」


「新歓荒らすなよ」


「もう荒らす必要がない」


「そうだったわ」


「また東京に戻るから、飲もう」


「おう。俺も春から仕事始まるから、忙しいかもしれないけど」


「新卒社会人か」


「そう。お前が大学一年生で、俺が社会人一年目」


「人生とはわからんものだな」


「お前が言うと重いんだよ」


「ふっ」


「でも、絶対時間作るよ。久しぶりに飲もうぜ」


「ああ。じゃあ、また連絡する」


「おう」


「じゃあな」


「あ、サブレ」


「ん?」


「……なんか困ったことあったら言えよ」


「…………」


「あの頃と違って、今度は俺も東京いるし。できることなら手伝うから」


「ああ」


「金は貸さねえぞ。ちょっとしか」


「頼まん」


「女も紹介しねえけど」


「それも頼まん」


「じゃあ何なら困るんだよ、お前」


「知らん」


「ははっ。まあ、なんでもいいや」


「ああ」


「大学、楽しめよ」


「ありがとな、タカシ」


「おう」


「じゃ」


「あ」


プツ。


ツー、ツー、ツー。


(ん?なんかタカシのやつ言いかけてたか?まあいい。またすぐ会えるだろう)




※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。


【酔っ払い小話は箸休めとして楽しんでください。本編とはあまり関係ないことを書きます。】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。