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酔っ払い小話「ショートコント」

「ねえ小野ちゃん」


「ん?」


「最近サブレ元気がない気がするんだけど、どう思う?」


「わかる」


<カズヤー!そんなスマッシュじゃ俺の壁は破れんぞー!


<クソが!なんでも拾いやがって!


<フハハハ!雑魚のスマッシュなど、無限に返せるわ!


<お!カズヤ!そこ変われ!


<アフロ先輩!俺の敵を打ってください!


<まかせろ……せいっ!


<グハッ!アフロ先輩を召喚するとは卑怯だぞカズヤ!


<俺をいじめるとアフロ先輩が許さねーからな!


<はっはっは


「気のせいかもしれない」


「気のせいかもね」


「でも、なんか変だよね」


「なんか変だ」


「小野ちゃん」


「ん?」


「よく見てるね♪」


「美咲ちゃんもね」


「気のせいかもしれないけど」


「ねー」


「小野ちゃん」


「ん?」


「私に作戦があるの♪」


「ほう」


「ゴニョゴニョ♪」


「それはいい考えだね」


「ネタを考えましょう」


「そうだね」


◇その日の飲み会


あらかじめアフロ先輩には相談しておいた。


見せたいものがあるから、今日はしっぽり卓だけにしようと。


「学生注目《がくせいちゅうもーく》!!」


<なんだー!


「誠に僭越ながら!自己紹介をさせてもらう〜!」


<おおー!


「〜〜〜〜出身!」


<名門ー!


「性は森川!名は美咲!以後!お見知り置きを!」


<ウオオオオ!美咲ちゃーん!


「誠に僭越ながら!本日はこの場を借りて、皆様にお見せしたいものがある!」


<なんだー!


「その前に紹介させてくれー!」


<だれだー!


「起立!」


「おす!」


「私の相方!性は小野!名は朝霞!以後!お見知り置きを!」


「お見知り置きを!」


<ウオオオオ!おのちゃーん!


「それでは!早速始めさせてもらう!」


<ぱちぱちぱち!


「ショートコント!海◯類」


<ぱちぱちぱち!


「美咲ちゃーん」


「なぁに?小野ちゃん」


「美咲ちゃんはやたらと乳《チチ》がデカいね」


「突然どうしたの小野ちゃん」


「この無駄乳《ムダチチ》め!」


ペシっと美咲のチチを引っ叩く小野ちゃん


一瞬の沈黙


「な!何をするだー!許さん!」


右手に拳を握りながら叫ぶ美咲


<美咲ちゃーん!!!


「君が!泣くまで!僕は!殴るのを!やめない!」


<俺も殴ってくれー!!


小野ちゃんのチチをひっぱたこうとして空振りする美咲


一瞬の沈黙


小野ちゃんに持たれ込み泣き出す美咲


美咲の頭を撫でながら小野ちゃんは呟く


「恩にきるよ美咲ちゃん。アフロ先輩から全部聞いたぞ」


<アフロー!何を伝えたんだー!?


「私のために戦っててくれたんだってな」


「……」


「おい、美咲ちゃん!泣くな!漢だろ?」


「だってよぉ小野ちゃん!」


<名シーンだ!


「……胸が!」


「ふっ。安いもんだ。胸の一つや二つ。お前が無事でよかった」


「う、う、うわあああああああ」


「って、誰のチチが海◯類に食われたって!?」


ペシっ


「「どうも!ありがとうございました!」」


<ウオオオオ!

<ぱちぱちぱち!

<ナイスファイトだー!


「小野ちゃんも美咲ちゃんもなかなかやるなあ」


「……」


「リプトンなら皆知っている漫画の名シーンに、自分たちの個性を被せてくるとはな」


「……」


「洗練されたネタとは言い切れんが、猛烈なパッションを感じたな」


「……」


「あっぱれだ」


「……」


「?」


「……」


「どうしたカズヤ?」


「サブレよぉ」


「あ?」


「揺れてたな」


「ああ?」


「チチが」


「確かにな」


「いいもん見たな」


「うむっ!」


「なあ、サブレ」


「ん?」


「俺たち、負けてていいのかな?」


「それはまずいだろう」


「廃《すた》るよなぁ。漢《おとこ》がよぉ!」


「あぁ」


「行くぞ!」


「あぁ!!」


「学生注目《がくせいちゅうもーく》!!」


<なんだー!!!


見切り発車で立ち上がったカズヤとサブレのコントはぐだぐだだった。


最後はチャーハン作りながら下ネタを言って強引に笑いをとりに来ていた。


滑り倒していたが、バカ二人は楽しそうだった。


ふむ。


「修行が足りないね♪」


「圧勝だね」


「「いえーい♪」」


パシッ




※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。






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