酔っ払い小話「漫画」
「サブレー!『ドクタ◯ストーン』も読んだよ!」
「やるなあ美咲ちゃん。誰が一番好きだ?」
「龍◯かな!ちょっとサブレに似てるよね」
「そうか?俺もいい男だが、龍◯と比べるとやや劣るだろう」
「ふふ、『やや』なんだね」
「いずれは超えたいと思っているがな」
「あと、『今◯から俺は』も読んだ!」
「漫画選びのセンスがいいな。一番面白かったエピソードはなんだ?」
「今◯が廃墟に閉じ込められるやつ」
「抱腹絶倒だな。『今◯俺』を語る際には絶対に出てくる話だ」
「サブレは?」
「やはり、『ふ◯どしマスク』だな」
「あぁー!めっちゃ笑った!」
「あれを初めて読んだ時は授業中にも関わらず思わず吹き出してしまったな」
「学校で漫画読んでたの?」
「あぁ。うちの高校は教室の後ろのロッカーに名作が貯蔵されていたな」
「公立校ってそういう感じなんだね」
「俺が持って行ったものが多かったがな」
「学校の備品じゃないんだね」
「学校の図書館に漫画があったら俺も毎日通ってただろうな」
「行ってなかったの?」
「行ったり行かなかったりだな」
「不登校だったの?」
「そうではないな」
「不良だったの?」
「少しやんちゃだっただけだ」
「卒業できたの?」
「うちの学校はギリギリでいいから出席日数が足りていれば卒業できたな」
「ところで、サブレって漫画好きだよね」
「あぁ。好きだな。ガキの頃はワングーでよく立ち読みしていたものだ」
「ワングーって何?」
「ワンダーグーを知らないのか」
「知らないよ」
「この辺で言うとあれだな。ブックオフ的な存在だ」
「なるほど」
「そこで毎日朝から晩まで立ち読みしていた」
「でも単行本も持ってるんだね」
「ワングーでは日焼けした単行本が五十円で売ってたりするからな」
「安いね」
「うちは母親が俺よりも漫画好きでな。こっそり母親の買い物カゴに入れてしまえば自動的に家まで運んでくれる次第だ」
「お母さんと仲良いんだね」
「母親と仲良くしておくに越したことはなかろう。美咲ちゃんも覚えておくといい」
「母親って書いてスポンサーって読む人初めて見たよ」
「ふっ。次はどんな漫画を読みたいんだ?」
「泣けるやつがいい!」
「ならば『3月のラ◯オン』を貸してやろう」
「泣けるの?」
「単行本には俺の涙でシミがあるはずだ」
「……へぇ」
「どうした?」
「なんでもない!貸して!」
「おう」
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
【酔っ払い小話は箸休めとして楽しんでください。本編とはあまり関係ないことを書きます。】




