酔っ払い小話「どのくらい」
「リプトンの人たちって、どのくらい酒飲むんですか?」
「人によるな」
「そりゃそうですけど」
「日にもよるな」
「そりゃそうですけど」
「そもそも飲み放題のレシートには何杯とか書いてないしなあ」
「なるほど」
「あー、この間のバーベキュー覚えてるか?」
「川っすよね。カズヤさんが他団体に絡まれた時に童貞ラップで威嚇してた日」
「泣く子も黙る童貞DA!!
二十歳を越えても童貞DA!!
大学デビューに失敗!!
揉んだことにされたOPPAI!!」
「ハハハ!似てねえっす!盛り上がってましたね!」
「あいつもいい漢になったものだ」
「さすがっすね」
「まあ、その時が確か四十人くらいだったな」
「毎回そんだけ集まるのすごいっすよね」
「うむ。これもアフロ先輩の人徳だな」
「幹事は師匠でしたけど」
「うむ。だから酒の仕入れ量は覚えているぞ」
「おお。じゃあ分かるじゃないっすか」
「確か生ビールが二十リットル樽を三本」
「六十リットルっすか」
「瓶ビール二ケース」
「まだビールあるんすね」
「日本酒が一升瓶六本」
「はい」
「焼酎が一升瓶四本」
「はい」
「ウイスキー四リットル」
「はい」
「缶チューハイが百本くらい」
「……」
「あと恵美子さん用にテキーラとイェーガーを1本ずつ」
「あの人、水鉄砲にテキーラ入れて飲ませてきましたね」
「もしかしたらリプトンで一番イカれてるのはあの人かもな」
「あの顔で……」
「尊敬すべき立派な先輩だ」
「はい。続けてください」
「途中で足りなくなった」
「……何が?」
「酒」
「四十人っすよね?」
「四十人だな」
「車出してて飲んでない人いましたよね?」
「いたな」
「酒弱い人も?」
「いるいる」
「じゃあ実際飲んでたの三十人ちょいじゃないっすか」
「だから最初に言っただろ」
「何を?」
「人によるって」
「そういう意味だったんすか……」
「あと日にもよる」
「それも聞きました」
「バーベキューの日は暑かったからな」
「暑いと増えるんすか?」
「喉渇くだろ」
「……水飲んでくださいっす」
【酔っ払い小話は箸休めとして楽しんでください。本編とはあまり関係ないことを書きます。】




