↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
75/85

13-2・最後の激突

 異世界から帰還をした千幸(せんこう)高校の50人とツイホーさん。僕の特殊能力(レンタル)を除く50枚のカード化された特殊能力が目の前に並ぶ。


「使ってくれ、ミコト!」  「ミコッ!貸してやるよ!」


 ブラーさんのマジックソードと智人(トモ)のイメージも追加された。 


「ナンダヨ?君モ結局ハ ゴ都合主義ノ チカラカヨ?」

「うん、そうだね」

「僕ト変ワラナイジャン」

「君のは、有りもしないはずの潜在能力という都合の良い妄想から発せられる力。

 僕に宿ったのは、積み重ねの中で仲間達がくれたご都合主義!全然違うよ!」

「ソレデモ 君ハ絶対ニ僕ニハ勝テナイ」

「僕は・・・いや、僕達が勝つ!」

「『僕達』カァ・・・気付イテルミタイダネ」

「うん、なんとなく・・・だけどね」

「ソレデモ戦ウ?」

「うん。僕は真田さんとおーちゃんを守りたい」


 これまで生きた18年間で好きになった2人を守る為に戦うなんて、僕って最高に格好良いよね。自画自賛しすぎ・・・かな?


「後悔スルヨ」

「僕が決めたこと!後悔はしない!」


 ピークエクスペリエンスを発動させて、ブラークさんの魔石剣を構えて突進する!呼応してフォースソードを発したミレンが向かって来た!ミレンが振るう光の刃を、先読みで回避!マジックソードを発動させる!


「マジックソード・火!」


 ミレンに切っ先を向けて魔法の炎を飛ばす!

 ツィホーさんのファールフォースの方が攻撃力は高いけど、ブラークさんのマジックソードの方が溜めの時間が短くて使いやすい。


「クッ!」


 ミレンはフォースソードを盾にして正面から受け止めた為に足が止まる!爪先をミレンに向けると同時にブーストを発動!刺突の姿勢でミレンに突っ込む!


「わぁぁぁっっっ!!」


 ミレンはまだ魔法の炎を処理できていない!動かせないフォースソードを避けて、ミレンの胸に剣の突きを入れる!フェニックスの鎧が硬くて貫けなかったけど、衝撃がミレンに一定のダメージを与える!


「グゥゥッ!」 「ぐぅぅっ!」


 ミレンが苦痛の声を上げるのと同時に、僕の胸に痛みが走る。だけど、理由はもう解っているから動揺は無い。痛みは根性で堪える。


「本気ナンダネ?」

「うん、本気!」


 魔法の炎を受けきったミレンがフォースソードを振るうけど、アジリティを発動させて分身を作って後退!すかさず、一回使ってみたかったギアンティゼーシャンを発動させる!大きくなった僕の後ろに、ボケーっとしている通常サイズの僕(本体)が立ってる。正使用者の若林さんが発動すると10倍になるけど、僕だと使用制限がかかって3倍くらいらしい。


「わぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!」


 ミレンより3倍ちょっと大きい僕が、振り上げた手をミレンに向かって振り下ろす!傍から見たら「ちびっこをイジメる」みたいな印象だろうけど、相手は僕だし、少しくらいは良いよね?


「クソッ!」


 ミレンは頭上で両腕を交差させて巨大僕の手の平を受け止めた!立ったままでは受け止めきれずに片膝をつく!

 このまま叩き潰したい。だけど、ミレンを潰す為の力を籠めるたびに、僕の全身が痛む。予想はしていたけど、継続的に痛いのは辛い。


「僕ハ君ノ理想ダヨ。解ッテルヨネ」

「解ってるから・・・これで終わらせたかった」


 ミレンの全身から紅い炎が発せられる!巨大僕の手が焼けて力を入れられなくなり、ミレンに脱出をされてしまう!


「ワァァァァァッ!」


 至近距離で巨大僕に突進するミレンが、炎の鳥に変化!統和の英雄(僕が主人公の物語)で僕が考えた僕の最強奥義・フェニックスアタック発動!巨大僕は、両手の平を向けてフェニックスアタックを受け止める!


「くっ!ダメだっ!!」


 フェニックスアタックは、感情と気合次第で破壊力が変わるご都合主義の奥義!このままでは、巨大僕は砕かれて、真後ろにいる無防備の僕が直撃を受けてしまう!


「ギアンティゼーシャン解除!ディフェンダー発動!!」


 巨大僕を消して、代わりに遠隔操作可能な小型の丸盾(シールド)を2枚出現させてフェニックスアタックを受け止め、その間に法線上から退避をする。


「君ナラ 解ッテイルンデショ?

 僕ガココマデ成長シタラ モウ勝負アリダヨネ」


 僕がシールドを排除したら、ミレンはフェニックスアタックを解除して僕を見つめて構える。ミレンは全身に赤いオーラを纏っている。


「最強の僕を妄想した姿・・・ハイパーモードだね」


 統和の英雄(僕が主人公の物語)の僕は、ピンチに陥るたびに、使命感と櫻花(おー)ちゃんへの想いで強くなる。ミレンは、その特性を引き継いでおり、追い詰めてしまった為に最強奥義を会得した。そして、ハイパーモードに覚醒中は、知覚力、運動神経、攻撃力、僕の全ての機能が通常の数倍に上昇する。


「フェニックスアタックを凌げる特殊能力なんて・・・」


 僕が妄想した最強奥義を迎撃する手段なんて無い。統和の英雄(僕が主人公の物語)の僕はフェニックスアタックを発して、気合と根性と「うぉぉっっ!」で敵のボス格に風穴を開ける。ミレンが最強奥義を得る前に倒したかった。


「考えろ・・・」


 魔法系の特殊能力では、フェニックスの炎で無効化をされる。物理攻撃ならフェニックスの中にいるミレンにダメージを与えられるけど、その前に突進力でこっちが弾き飛ばされる。機動力の特殊能力で逃げ回ることはできるけど、それでは永遠に勝てない。やがて僕が消耗をして狙い撃ちをされる。


「考えろ・・・考えろ・・・」


 どんなにセコい攻略法でも良い。統和の英雄(僕が主人公の物語)を考えた当時の僕では思い付けない戦い方。今の僕だからこそ出来る戦い方。懸命に脳ミソを回転させる。 


「考えろ・・・考えろ・・・考えろ・・・」


 ミレンが全身から炎を発して、スタンディングスタートの姿勢になる。次で僕を仕留めるつもりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。