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7-3・コピペじゃん

「俺の名はマクウ。

 オマエ等は何者だ?ここはどこだ?」


 シャドウファントムだった人、改め、マクウさん。さっきまでの不気味な雰囲気と違って、メッチャ好青年な顔をしている。


「マクウ!君を無事に救出できて良かった!」


 パーティーを組んでいたトレイトさんが対応をする。


「おお!トレイト!

 オマエの周りにいる少年達は何者だ?

 俺の知らぬ間に新たなパーティーを組んだのか?

 救出とは何のことだ?」

「君はシャドウファントムとなって、この城を守っていたのだ」

「俺がシャドウファントム?なにをバカなことを。

 シャドウファントムは、俺達トゥモローズ・ドリームが討伐をしたぞ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」×たくさん


 ダークファントムだったトレイトさんと同じように、マクウさんはシャドウファントムだった記憶を丸々失っている。


「え~~~と、マクウさん・・・でしたっけ?

 “現時点”の直前の記憶を説明してもらえませんか?」


 陽ちゃんが質問をすると、マクウさんは気持ちを落ち着けて目をつぶり、しばらくの後に目を開けて、思い出を辿って話を始める。


「冒険者になった俺は、ギルドで同じ初心者レベルの者たちを集めて、

 ドラゴンフライという名のパーティーを組んだ」

「え?そこから話すの?」

「ドラゴンフライって格好いい感じのネーミングだけど、

 直訳するとトンボだよね?」

「ドラゴンフライの結成から3日後、

 俺は、役立たず扱いをされて、一方的にパーティーを追放された」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」×たくさん


 あれ?どっかで聞いたことがある展開。「もしかして」と思いつつ、僕は質問をした。


「役立たずのレッテルを張られて新たなパーティーを組めなくなって、

 一人でクエストを受けたんだけどゴブリンの集団に襲われて、

 大英傑トモローに救われ、手を差し伸べられて組んで、

 トゥモローズ・ドリームを結成して、

 『誰もやらないことに挑戦する』ってことで東の果てを目指した

 ・・・ですか?」

「ん?その通りなんだが、何故、俺の経歴を知っている?」


 トレイトさんの経歴をコピペして固有名詞を変えただけじゃん。


「時間の無駄なので、武勇伝はもういいです。

 マクウさんの特殊能力だけ教えてください」

「旗を置いてマーキングした位置にテレポートできる特殊能力だ。

 マーキング数は目に見える位置なら20ヶ所、

 目の届かない離れた場所の場合は3ヶ所、

 干渉範囲は俺に手を触れている全員、

 持続効果は3日間しかないがな」

「いやいや、充分でしょ」


 すっごい便利な特殊能力。どこからでも町に戻れるってことだよね。持続効果が切れる前に町に瞬間移動して新しいマーキングを作れば、外地遠征でどれほど離れても町に帰って休める。智人(トモ)なら「キャンプは面倒だから宿で寝よう」とか言いそう。

 ただし、町を基点にして周辺を動き回るだけの冒険初心者には必要の無い能力。マクウさんもトレイトさんと同じように剣術&魔法の類はからっきしなら、パーティーをクビになっても仕方ないかな?


「もう一つ質問させてください。

 トゥモローズ・ドリームは4人パーティーなんですよね?」


 ワームホールを使ったトレード能力のあるトレイトさんがダークファントムだった時は、魔法攻撃をそのまま弾き返した。マーキングに瞬間移動する能力があるマクウさんがシャドウファントムだった時は、ばら撒いた闇玉(マーキング)にテレポートをした。


「あと一人の仲間は、どんな特殊能力を持っているんですか?」


 パターン的に、次の城主もトゥモローズ・ドリームのメンバーで、所有している特殊能力に因んだ攻撃をしてくるだろう。事前に把握しておけば対策をできるはずだ。


「あたしも聞きたかった!」

「僕もみこっちゃんと同じことを考えてた」

「俺もだ!」

「絶対に先に聞いとくべきだよな」


 真田さん&陽ちゃん&藤原くん&武藤さんが賛同をして、ブラークさんも深く頷いた。みんな、パターンに気付いている。当然だよね。・・・てか、ケンさんとかセフィレさんは、「それ、聞く意味あるの?」みたいな顔をしている。なんで気付かないの?モーソーワールドの人って、やっぱりバカなの?


「ゴレスタのことか」

「急に『ゴレスタ』って言われてもわかんないけど、その人のことです」

「ゴレスタは、俺たち2人と違って天性の才を持っている」

「そして、凄まじい努力家だ」


 ゴレスタさんの特殊能力はゴーレムクリエイト。想像だけで様々な形のゴーレムを召喚する。精巧な姿と質感。知能と感情があり独自判断で動く。それを無限に作ることができる。


「次の関門では、無限に出現するゴーレムと戦わなければならない?」


 ダークファントムとシャドウファントムは、攻略法を見付けて対応をできた。だけど、次は数の暴力で押してくる。事前情報が無くて現地で動揺をするよりはマシだけど、数への対策は数で立ち向かうしかない。

 真田さん、陽ちゃん、藤原くん、武藤さん、ブラークさん、ケンさん、シンさん、ブドーさん、マジュさん、セフィレさん、セイドールさん、ショーフさん、トレイトさん、マクウさん、戦力的に微妙な人を含めて総勢15人。皆が、持てる力を発揮しなければ突破できないだろう。

 総力戦を挑むことになりそうだ。


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