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⑥魔王の元へ
魔王への道は、それは険しいものだった。
襲い来る魔物。
いつ終わるとも知れない戦い。
戦い続け、傷つくサラ。
何度も倒れ、何度も生死の淵をさ迷った。
それでも、サラは諦めなかった。
サラが諦めなかったから、僕とチユも諦めなかった。
戦って、戦って、戦い続けて。
やがて僕らは、魔王城の最深部へとやってきた。
しばらく進むと、明らかに他とは違うオーラを放った、魔王が待つ扉の前へと辿り着いた。
扉越しに感じる魔王のオーラは、それはそれは強大なもので。
恐怖に心を飲まれそうになった僕達に、彼女は優しく笑った。
「いつでも準備は出来ている」
サラが、戦いの前に必ず言う台詞だ。
『私はいいけど、あなたはどう?』
そう、彼女に言われてる気がした。
「うん!私も準備は出来てるよ!」
チユが、覚悟を決めて頷く。
全部治すから安心して戦え、と。
そう応えるかのように。
二人の目が、僕を見据える。
二人が、僕の言葉を待っている。
「行こうか」
僕は、杖を握りしめて言った。
扉が開く。
さあ、ここからが本当の戦いだ。




