救いたい命
「えっとぉ、、、これまでの経緯は何となく分かったんですが。」
雪村かなえの説明を途中まで聞いてきた聡介が疑問に思ったことを口にする。
「それで何故、今その御堂巌と言う死神に会いたい?、、、、のでしょうか?」
「それは、、、、」
「まさか旦那さんの病気が再発したとかですか?」
口に出すのを躊躇っているように思えこちらから思いつく最悪条件を提示してみる。
「確かに主人は病気を再発してしまったのですが、、、それは数年前で彼は既にこの世を去っています。」
「え?」
その時になって部屋の隅にあるサイドボードの上に男性の写真の意味に気が付いた。家族写真にしては雪村崇であろう男性の写真しかなく何か不自然だなと思っていたのだがそれが遺影の様なものだったのだろう。
「す、すいません。」
「いえ、それも説明しなかればならないことですから、、、」
「では、一体誰が?」
「、、、、お姉ちゃんの双子の子供、心太と心音が同じ病気なの、、、」
今度は紫音が代わりに答える。
「そうなんだ、、、、炎の色は?」
「この間二人で死にかけた日の前日に黄色になったわ、、、だから猶予は二週間ちょっとね。」
想定していた最悪の更に上を行かれた。
少しインターバルを設けそろそろ落ち着いたかなと思った所で聡介は続ける。
「御堂という死神に会えたとして、運命を変えるには対価として死神の力がいるんですよね?お姉さんは今人間なんでは?」
「、、、そうですね。ただ前回お会いした時にいくつか方法があるようなことをおっしゃっていたので、お会い出来れば何とかなるかと思っているんです。」
「なるほど。その前回母に指定されて言った場所に向かってみては?」
「もちろん行ってみたわよ、でもただの空き地で何にもなかったのよ!」
「前回は事前に良子が、、、あなたのお母さまが連絡をしてくれていて、御堂さんがそこにゲートを準備してくれていたんです。」
「ゲート?」
「はい、御堂さんの診療所に繋がるゲートです。何でもロストテクノロジーを使っているとかなんとか、、、」
「だから、あんたにお願いしてるのよ!」
焦っているのは分かるがいちいち横やりを入れて来る紫音にイラっとしたが、そこはグッとこらえる。
「えっと、、、それがずっと引っかかっているのですが、何故俺と俺の母が御堂巌と繋がりが?」
「そうですよね、お母さまから伺っていませんよね。
、、、、如月さんの出生に関わる内容等もありますが、お話してしまって良いでしょうか?」
「はい、むしろ今のこの現状が何故起こっているのか知りたい位です。」
「分かりました。それではお話させて頂きますね。」




