第9章 ダンジョンのリズム
ドミトリーは仲間たちと再びダンジョンにいた。
緑の壁、狭い通路、湿った石――すべてがすでに慣れたものになっていた。
ゴブリンは時々現れ、まるでシステムが彼らに敵を「投げている」かのようだった。
「ダニル、次はお前だ」ドミトリーは落ち着いて言った。
ダニルは笑みを浮かべ、一歩前に出て剣を構え直した。
闇の中からゴブリンが現れた。
低い。
速い。
錆びた武器を持っている。
すぐに突っ込んできた。
ダニルは焦らずにそれを迎えた。
回避でもなく、パニックでもない――ただリズムの中での動き。
彼は戦いを一瞬で終わらせようとはしなかった。
練習していたのだ。
回転。
攻撃角度。
距離のコントロール。
一撃一撃が、生き残るための必死さではなく、訓練の一部のようだった。
「やっちまえ!」後ろから誰かが叫んだ。
マキシムは笑みを浮かべた。
「実戦の方が訓練より面白いな」
「それは間違いないな」ニキータが落ち着いて付け加えた。
ダニルは最後の一歩を踏み出した。
そして戦いを終わらせた。
ゴブリンは倒れた。
「ニキータ、次はお前だ」彼は息を吐きながら言った。
「やっとか」ニキータが答えた。「次を待とう」
彼らは急がなかった。
パニックはなかった。
混乱もなかった。
あるのはただリズムだけ。
ドミトリーは先頭を歩いていた。
「また集団が出てくれればいいな」彼は言った。「チームでの戦いはもっといい」
マキシムはうなずいた。
「ああ、複数で来ると全然違う感じになる」
彼らは通路を進み続けた。
そして実際にゴブリンは現れた――不規則に、小さな集団で。
時には1体。
時には数体。
そしてついに、群れと遭遇した。
戦いは一気に始まった。
だが、混乱した乱戦には見えなかった。
4人。
4人の剣士。
そしてゴブリンの群れ。
役割なし。
「タンク」なし。
魔法なし。
罠なし。
ただ空間と武器と動きだけ。
ドミトリーは横にずれ、攻撃を受け流した。
マキシムは接近戦に入った。
ダニルは短い連撃で動いた。
ニキータは距離を保ち、隙を狙った。
それはゲームではなかった。
システムでもなかった。
純粋なスキルと純粋な混沌の対決だった。
そして戦い続けるほどに、はっきりしていった。
ダンジョンは「ゲーム」ではなかった。




