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第39章

アレクセイはジェイソン・カーターの動画をなかなか頭から追い出せなかった。


あまりにも簡単そうに見えた。

あまりにも自信に満ちていた。

そして何より不快だったのは――あまりにも現実的だったことだ。


彼は自分の部屋で座り、何度も映像の場面を思い返していた。

そして、やがて一つの結論にたどり着く。


「俺は特別じゃない。」


もし魔法が存在するなら、自分だけのものではない。

そしておそらく、自分は強い方ですらない。


他の者たちはただ目立たないだけだ。


ネットで見せたりもしない。


ましてや、どうやって使うか説明することもない。


「つまり…隠れてるってことか」

彼は小さくつぶやいた。

「連れて行かれないように。」


その考えが頭にこびりついた。


翌朝、アレクセイはすでに廃墟の建設現場にいた。


すべてが始まった場所。


彼は何もない空間の真ん中で立ち止まり、冷たい空気を吸い込んだ。

そして久しぶりに、“なんとなく”ではなく、本気で訓練することを決めた。


ジェイソンの言葉が頭に浮かぶ。


「魔法を感じろ…そして作れ。」


「言うのは簡単だろ」

アレクセイはつぶやいた。


彼は手を伸ばす。


炎。


小さな火の玉はすぐに現れた。

だが以前と同じ――不安定で、単純で、どこか未完成だった。


彼は歯を食いしばる。


「違う…そうじゃない。」


もう一度試す。


今度はゆっくりと。


彼は風へ意識を切り替えた。


突風が手のひらから放たれ、廃墟の壁に叩きつけられる。

粉塵にひびが走った。


さらに続ける。


無作為ではなく、意識して。

短い攻撃、連続動作、属性の切り替え、炎と風を組み合わせる試み。


うまくいかない時もあった。


時には危険なほどだった。


だが――確実に進歩していた。


そして訓練を続けるほどに理解していく。


魔法は“勝手に生まれるもの”ではない。


鍛えられるものだ。


再びジェイソンの言葉が浮かぶ。


「魔法を作るな。感じろ。」


あの時のことを思い出す。

彼は“呪文を使った”わけではなかった。

型を考えたわけでも、既存の炎や氷を再現したわけでもない。


ただ内側にある圧力を感じ――それを外へ解放した。


そして生まれた。


槍。


風の槍。


彼ははっとして背筋を伸ばした。


「あの時、俺も同じことをしてた…」


一歩下がり、息を整え、再び集中する。


今度はただ炎を作るのではない。

内側に集まる圧力――それが手ではなく、自分の前の一点に凝縮される感覚を思い出す。


「火の玉…」

彼は小さく言った。


手のひらに炎が灯る。

だがアレクセイはそこで止まらなかった。


さらに“押し込む”。


炎は密度を増し、熱を帯び、まるで内部で空気そのものが圧縮されているかのようだった。


そして――


それを前方へ投げる。


これまでなら、火の玉はただ飛び、ぶつかって消えていた。


だが今回は違う。


それは古びたコンクリートの壁に直撃し――


一瞬、その場に“留まった”。


衝突点で静止するかのように。


そして次の瞬間――


爆発。


轟音。


鋭い衝撃波が周囲に広がった。

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