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第40章

仲間たちは夕方近くになって傭兵の訓練から戻ってきた。

疲れてはいたが、明らかに満足していた――まるで長い試験を終えた後のように。


彼らはいつもの場所に集まり、帰還を軽く祝うことにした。


「どうだ、これで俺たちも正式に“エリート”ってやつか?」

ダニルがリュックを隅に投げながら笑った。


全員が笑う。


アレクセイは少し離れた場所に座り、会話を聞きながら別のことを考えていた。


その時、部屋の隅にあったテレビが突然ニュースに切り替わる。


「速報です」

アナウンサーの声が響いた。


仲間たちは顔を見合わせる。


画面に映ったのは――


ジェイソン・カーター。


「…あいつだ」

アレクセイが小さく言った。


「誰だ?」

マクシムが聞く。


「北米連邦の魔法使い。あの動画のやつだ。」


全員が画面に釘付けになった。


司会者が生放送で質問する。


「あなたは初めて公に魔法の存在を認めた人物です。どうやってそれが魔法だと分かったのですか?」


ジェイソンは落ち着いてカメラを見た。


「ポータルが開いてから一週間後、偶然その一つに入ってしまった。」

「中で生き物に襲われた…スライムのような、何か生きた物質だった。」

「逃げ場も分からなかった。」


彼は少し間を置いた。


「その時、初めて手の中に炎が現れた。」

「ただ…生き延びただけだ。」


スタジオに沈黙が流れる。


「その後は?」

司会者が聞いた。


「学び始めた。」

「そのポータルは閉じられていて誰にも見つかっていなかった。だから訓練場所になった。」

「その後、もっと危険なものを見つけて、ずっと続けている。」


アレクセイは少し前のめりになった。


「つまり…あいつもポータルの中で鍛えたってことか」

彼は小さく言った。


司会者がカメラに向き直る。


「それでは、ゲストにその力を生放送で見せてもらいましょう!」


ジェイソンが手を上げた。


空中に二つの火の玉が現れ――すぐに花火のように柔らかく消えた。


「危険はない」

彼は説明した。

「破壊より制御が重要だ。」


観客席から声が飛ぶ。


「鳥を!」


ジェイソンは少し笑った。


「いいだろう。」


彼は手を合わせる。


すると三羽の炎の鳥が現れた。

それらはスタジオ内を静かに飛び回り、何も燃やさず、しかし確かな熱と力だけを残していく。


仲間たちは黙っていた。


だが放送はまだ続く。


画面にはダンジョンの映像が映し出される。

ジェイソンが軍人や記者と共に進み、軽々とモンスターを炎で倒していく。


まるで訓練のように。


そして――ボス。


巨大な存在。


次の瞬間、炎の閃光。


跡形もなく消えた。


司会者はほとんど叫んでいた。


「北米連邦はついに、初の“公に認められた魔法使い”の存在を宣言しました!」


「これはすべてを変えます!」


画面には歓喜する人々の様子が映る。


そして最後の一言。


「今や連邦には、自らの英雄がいるのです。」


アレクセイはゆっくりと背もたれに体を預けた。


「つまり…」

彼は静かに言った。

「もう“俺たちだけの話”じゃない。世界そのものが変わってる。」


アナウンサーは続けた。


「これまで新時代の傭兵とポータルにおいて、北方同盟が唯一のリーダーとされてきました。」

「その象徴であるイーゴリ・ヴォロノフは、長らく最強と見なされていました。」

「コア武器と卓越した戦闘技術により、初期から他を圧倒してきたのです。」


画面には彼の戦闘映像が流れる。


「しかし――今、北米連邦にも英雄が現れました。」


再びジェイソン・カーターの映像へ。


「これにより、力の均衡は完全に変わります。」


スタジオの誰かが付け加える。


「国中が沸き立っています。彼は“新世界初の公的な魔法使い”と呼ばれています。」


画面には人々の群衆、ニュース、議論、そして生放送が次々と映し出されていた。

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