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第31章 アップグレードされた部隊

部隊は全員そろった。


そして――以前とは明らかに違っていた。


新しい防具は軽量でありながら高い強度を持ち、

武器はボスコアから作られている。


装備全体からは、かすかな緑色の光がにじんでいた。

強くはない。だが確かに――内部に何かが宿っているかのようだった。


ドミトリーがアレクセイのもとへ歩み寄り、装備を差し出す。


「これを使え。」


アレクセイはそれを見る。


軽装の防具。


そして短剣。


「お前は剣を使わないだろう。」とドミトリー。

「だが、いざという時のためだ。」


マクシムが補足する。


「その防具は、お前の革鎧よりも軽い。」

「動きやすくなるはずだ。」


アレクセイはうなずいた。


全員、準備は整っている。


今回向かうのは――ランク3のポータル。


開始直後から、装備の違いがはっきりと表れた。


出現するモンスターは以前より強い。


武器を持ったゾンビ。


鉈や槍。錆びてはいるが、十分に危険だ。


だが――戦いの感覚はまるで違った。


攻撃は防具に当たっても貫通しない。


動きに迷いがなくなる。


多少のミスも致命的ではない。


「……楽すぎるな。」ダニルが笑う。


「油断するな。」ドミトリーが即座に返した。


その瞬間、2体のゾンビがアレクセイへ突進してくる。


彼は退かなかった。


鋭く腕を振る。


風の衝撃が前方へ炸裂する。


ゾンビたちは吹き飛ばされ、武器を手放した。


アレクセイは一気に距離を詰め、短剣でとどめを刺す。


「いい動きだ。」ドミトリーが短く言う。

「それでいい。」


ダニルがにやりとする。


「新しい魔法、悪くないな。」


彼らはさらに奥へ進む。


やがて――ボスに到達した。


巨大な塊。


無数のゾンビが融合した異形の存在。


腕。武器。

肉片が絡み合い、一つの巨大な体を形成している。


「……とんでもないな。」ダニルが低くつぶやく。


戦闘が始まる。


動きは遅い。


だが、一撃一撃が重い。


その一撃がニキータを直撃した。


槍が胸を打つ。


しかし――防具が耐えた。


「効いてる……!」ニキータが息を吐く。


「油断するな!」ドミトリーが叫ぶ。


アレクセイは風で攻撃する。


だが今回は――ほとんど効かない。


重すぎる。


質量が違いすぎる。


彼はすぐに切り替えた。


氷の魔法を放つ。


モンスターの腕の動きが鈍る。


わずかに――だが確実に。


「いける……!」アレクセイが言う。


マクシムが前に出る。


手には新しい槍。


ダニルが笑う。


「やっと出番だな。」


ボスの体は防御が厚い。


腕が多すぎる。


武器も多すぎる。


だが――槍は距離を取れる。


それが戦況を変えた。


危険な間合いに入らずに攻撃できる。


戦いは長引いた。


だが、勝敗は見えていた。


連携が重なるたびに、


モンスターの形が崩れていく。


腕が切り落とされ、


武器が地面に落ち、


体は徐々に分解されていく。


最後の一撃はマクシムだった。


槍が中心部を貫く。


その瞬間――


巨大な体は崩れ落ち、構造を失った。


モンスターは倒れた。


残されたのは――コア。


だが、それは以前のものとは違っていた。


淡い黄緑色。


わずかに明るく、


より純粋で、


そして――密度が高いように感じられる。


「これは……別物だな。」ニキータが静かに言う。


ダニルが口笛を吹く。


「本当に違うな。」


アレクセイはそれを見つめる。


このコアには、明らかにより大きな力が宿っている。


はるかに強い。


「これで武器を作れば――」アレクセイが言いかける。


「まったく別のレベルになる。」ドミトリーが言葉を引き継いだ。


彼らはポータルを出た。


すでに待ち構えていたのは警備隊だった。


すぐに近づいてくる。


「任務完了を確認。ポータルは閉鎖された。」

無機質な声で告げられる。


ドミトリーはうなずき、間を置かずに尋ねた。


「コアは我々が保持できるか?」


答えは即答だった。


「不可。」


「これは任務完了の証明物であり、回収対象となる。」


ダニルが小さく舌打ちする。


ニキータが眉をひそめた。


「全部自分たちでやったのにか?」


「規則は全員に適用される。」もう一人の警備員が言う。

「コアは提出だ。」


マクシムは黙って見ていた。


黄緑色のコアが容器に収められ、回収されるのを。


「くそ……」彼は低くつぶやく。


ドミトリーは無言で歯を食いしばった。

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