第28章 新たな金属
マクシム・クズネツォフは一人で家に座り、テレビを見ていた。
画面では、またダンジョンと傭兵に関する特集が流れている。
イゴール・ヴォロノフが再び注目の中心になっていた。
カメラには高難度ポータルでの戦闘が映し出される。
素早い動き。
正確な射撃。
モンスターたちは次々と倒れていき、反撃の隙すら与えられない。
「その武器はいったい何なんですか?」画面外の記者が尋ねる。
「まったく新しいものに見えます。秘密の開発品ですか?」
イゴールは落ち着いて武器を再装填し、答えた。
「完全に普通の兵器というわけではありません。」
「ダンジョンボスのコアから得られる素材を使っています。」
彼は少し銃身を持ち上げた。
「通常の合金よりも強度が高い。」
「巨大な負荷にも耐え、戦闘時の安定性を高めてくれます。」
マクシムは黙り込んだ。
コア。
彼らがすでに見たことのある、あの球体。
彼はゆっくり椅子の背にもたれた。
「つまり……売るだけじゃなく……」
小さくつぶやく。
「使えるってことか。」
しばらくして、彼は古い建設現場――かつての拠点へ向かっていた。
何もない空間。
だが、細部まで覚えている場所。
彼は保管していたコアの一つを取り出した。
長い間、それを見つめる。
そして父親の鍛冶場へ向かった。
父親は余計な質問をしなかった。
金属加工に関することなら、彼らの家では多くを語らない。
マクシムは素材を熱した。
金属の構造が変化していく。
しかしコアは普通の鉄とは違った。
溶けるのではない。
徐々に「応じる」。
まるで抵抗しながらも、同時に形を受け入れているようだった。
「面白いな……」父親が横から静かに言った。
マクシムは慎重に作業を続ける。
ゆっくり。
丁寧に。
バランスと重量を調整するため、通常の金属も加える。
刃。
柄。
重心。
少しずつ形になっていく。
そして――
一本の剣が完成した。
完璧ではない。
だが、強い。
不思議なほど安定した剣だった。
完成した瞬間、彼は数秒間ただそれを見つめた。
「できた……」
彼は小さく言った。
翌日。
マクシムはその剣を持って、レベル2のダンジョンへ向かった。
ゾンビの群れとの戦闘。
そこで初めて使う。
一撃。
斬撃。
そして――
いつものような抵抗はなかった。
ただ、目標を通り抜ける。
剣はあまりにもよく機能した。
あまりにも簡単に。
「その武器なんだよ?!」ダニルが叫ぶ。
マクシムは一瞬迷った。
だが、落ち着いて答える。
「心配するな。」
「俺たちが集めたコアを使って、剣を作っただけだ。」
仲間たちは最初、マクシムが何をしたのか理解できなかった。
剣の見た目は普通とは少し違う。
だが、それだけでコアから作られたとは信じられない。
マクシムは説明する。
「テレビで特集を見た。」
「国内でも有名な傭兵の一人が、ボスのコアから作った武器を紹介していた。」
「軍や鍛冶職人たちは、もう新素材として使っているらしい。」
「俺はそのアイデアを真似しただけだ。」
ニキータは目を細める。
「つまり、自分だけで作ったのか?」
「俺たちにも相談すればよかったのに。」
マクシムは肩をすくめる。
「こんなに早く成功するとは思わなかった。」
ドミトリーは剣を手に取り、刃を注意深く確認した。
指で表面をなぞる。
力は入れない。
「待て……」
彼は言った。
「試してみよう。」
その場で簡単な試験を行った。
石への打撃。
耐久性。
戦闘時の強度確認。
剣はすべて耐えた。
ひび一つない。
変形もしない。
バランスも崩れない。
マクシムは隣で様子を見ていた。
ニキータがゆっくり息を吐く。
「これはもう、ただの剣じゃないな。」
ドミトリーはうなずいた。
「強化武器だ。」
会話はすぐに今後の方針へ移った。
「コアが必要になる。」ニキータが真剣に言った。
「もし、これだけの武器を作れるなら……」
ドミトリーが続ける。
「チーム全体を強化できる。」
マクシムが付け加えた。
「剣だけじゃない。」
「防具も試せる。」
ダニルが興奮したように言う。
「考えてみろよ。」
「普通の服みたいに軽いのに、鋼みたいな強度の防具。」
「しかも重さはない。」
ニキータはうなずいた。
「それなら、ダンジョンでの戦い方そのものが変わる。」
それまで黙っていたアレクセイが、最後に静かに言った。
「装備のレベルアップ……だ。」




