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第26章 次のレベルへ

傭兵システムは――本格的に動き始めた。


彼らの目標はシンプルであり、同時に難しくもあった。


評価を上げること。


そして――より危険なポータルへ進むこと。


ポータルの入口には警備がいる。


だが今回は工場ではない。


開けた場所――かつての公園区域。


規制テープと警備車両で囲まれている。


「書類を。」警備員が短く言った。


彼らは無言で許可証を提示する。


四人はすぐに通された。


だが――アレクセイの番になると。


「お前は誰だ?」警備員が目を細める。


ダニルがすぐに口を挟む。


「こいつは俺たちの補助員だ。一緒に入る。」


「補助員?」警備員は同僚と顔を見合わせる。


マクシムが落ち着いて続けた。


「昔でいう従者みたいなものです。装備の運搬や準備を担当します。」


警備員は数秒、無言で彼らを見つめた。


「……いいだろう。」


「だが何かあれば責任はお前たちが取れ。」


「中で死なせるなよ。」


「了解です。」ドミトリーが短く答えた。


アレクセイは何も言わなかった。


そして――彼らはポータルへ入る。


現れたのはスライム。


動きは遅い。


床に広がるように存在している。


だが接触すれば危険だ。


触れた部分から装備を溶かしていく。


「踏むな!」マクシムが叫ぶ。


彼らは慎重に動き始めた。


アレクセイは後方に回り、遠距離から支援する。


炎はスライムを焼き尽くし、


氷は内部から凍らせて破壊する。


その日、彼らはポータルを五つ連続で攻略した。


動きは速い。


無駄がない。


経験が――確実に活きていた。


判断は的確で、連携も安定している。


体力の消耗も最小限だった。


最後のポータルを閉じた後、


システムが更新される。


第二レベルのポータルが解放された。


より難易度が高く、


より危険な領域。


同時に――報酬も支払われる。


だが金額は大きくない。


これらのポータルは特別ではない。


現代の装備と訓練を受けた人間であれば、


十分に対処可能とされている。


そのため価値は低い。


つまり――


これはまだ“準備段階”だった。

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