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第24章 手早い任務

ポータルはニキータが自分で選んだ。


そして今回は――全員で向かうことになった。


工場の敷地。


機械の騒音。


その真ん中に――ポータルがあった。


入口で責任者が彼らを迎える。


「これだ。」と彼はうなずく。「作業の邪魔になってる。閉じてほしい。」


ニキータに視線を向ける。


「一人でいけるか?」


「大丈夫です。」ニキータは落ち着いて答えた。


すでに装備を身につけ始めている。


防具。


武器。


だがそのとき気づいた。


――誰も見ていない。


ニキータは素早くスマホを取り出す。


グループチャットに送信。


「今すぐ来てくれ。全員。ここで入る。」


数分後――五人全員がポータルの前に立っていた。


「さてと。」ダニルが剣を整えながら笑う。「また散歩か?」


「どうかな。」ドミトリーが静かに返す。


そして――彼らは入った。


すぐに分かった。


見覚えのあるタイプだ。


緑のゴブリン。


単純で素早いが――もう恐れる相手ではない。


「マジかよ?」ダニルが鼻で笑う。「これだけ?」


ドミトリーがわずかに笑う。


「俺たちが強くなっただけだ。」


「前は厳しかった。」


「今は……ウォーミングアップだな。」


アレクセイが一瞬足を止める。


ゴブリン。


あの時の――


初めての侵入。


恐怖。


混乱。


死にかけた記憶。


だが今は――


静かに手を上げる。


炎を放つ。


ゴブリンは一撃で倒れた。


「……ちゃんと使える。」彼は小さくつぶやく。


戦闘は速かった。


連携も取れている。


明確な役割分担がなくても――動きは噛み合っていた。


数で押されることもない。


そして――ボスが現れる。


大柄なゴブリン。


通常個体より明らかに強い。


「やっとか。」マクシムが息を吐く。


戦いは短い。


一人が引きつけ、


一人が防御を崩し、


アレクセイが魔法で削り、


ドミトリーがとどめを刺す。


それで終わりだった。


静寂。


球体が地面に落ちる。


「回収して撤収だ。」ドミトリーが言った。


彼らは外へ出る。


ポータルは閉じた。


ニキータは球体を引き渡した。


「もう終わりか?」責任者が驚く。


「こんなに早く?」


「はい。」ニキータは淡々と答える。


責任者はコアを確認した。


「いい仕事だ。」


「これはセンターへ送る。」


ニキータは一瞬だけ動きを止めた。


球体が手を離れる。


後で仲間たちと合流してから、彼は言った。


「コア、回収された。」


「それがどうした?」ダニルが肩をすくめる。「また取ればいい。」


マクシムが笑う。


「これで仕組みは分かったな。」

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