第20章 建設現場にて
仲間たちは再び建設現場に集まった。
かつての「拠点」があった、あの場所だ。
「ここ、使いやすかったよな……」ダニルが伸びをしながら言った。「ポータルがなくなったのは残念だ。」
「森をうろつかなくて済んだのに。」
彼らはまだ三つ目のポータルを見つけられていなかった。
訓練は静かに続く。
打撃。
技。
反復練習。
そのとき、マクシムが少し離れた。
そして次の瞬間、叫び声が響いた。
「おい、みんな!」
「これ……やばいぞ!」
彼は走って戻ってくる。
「どうした?!」ドミトリーがすぐに聞いた。
息を切らしながらマクシムが言う。
「ポータルだ!」
「また出てる!」
「なんだって?!」
「こっちだ!」
彼は彼らを現場の別の場所へと案内した。
「ここだ!」
そして――
そこにあった。
新しいポータル。
別の位置に。
「ありえない……」ニキータが小さくつぶやく。
ドミトリーは眉をひそめた。
「まずいな。」
「どうして?」アレクセイが聞く。
ドミトリーは上を指差した。
「見ろ。」
窓。
外からポータルが見える位置だった。
沈黙が落ちる。
「つまり……」ダニルがゆっくり言った。「軍に閉鎖されるな。」
アレクセイは顔を上げた。
「いや……」
一歩前に出る。
「俺たちが先に閉じる。」
短い間。
そして決断は下された。
彼らはすぐに動き出した。
手当たり次第に運ぶ。
板。
金属。
ガラクタ。
しばらくして、ポータルの前には即席の壁ができあがった。
外から見えないようにするためのものだ。
ドミトリーはポータルを見つめ、
そして笑った。
「またここか……」
「また訓練できるな。」
「しかも便利!」ダニルが付け加える。
一気に雰囲気が明るくなった。
彼らは中へ入る準備を始めた。
だがアレクセイは動きを止めた。
何かがおかしい。
ポータルを見つめながら――
違和感を感じる。
「何か……変だ……」彼は小さくつぶやいた。
だが仲間たちはすでに進んでいた。
彼も後を追う。
一歩。
そして中へ。
一瞬の静寂。
その直後――
闇の中から現れた。
スケルトンではない。
緑の皮膚を持つ存在。
爬虫類のような姿。
人型。
手にはサーベル。
その目は冷たく――生きていた。
「新種か……」ニキータがささやく。
一体が一歩前に出た。
そして次の瞬間――
戦闘開始。
五体。
こちらは二人ずつ対峙。
「すぐ終わるだろ」ダニルが言い放つ。
だがすぐに理解した――
これはゴブリンでも、スケルトンでもない。
動きが違う。
正確で、冷静。
一体がドミトリーの攻撃を受け流す。
軽々と。
まるで予測していたかのように。
「気をつけろ!」ニキータが叫ぶ。
サーベルが空を切る。
マクシムが受け止める。
金属がぶつかる――
だが弾き飛ばされた。
「くそっ……強い!」
アレクセイは後方で様子を見ていた。
隙を探す。
「魔法でいく!」
火球。
直撃。
だが――
霧散した。
「何だと?!」
爬虫類の周囲に、一瞬だけ薄い障壁が光った。
「防御持ちだ!」ドミトリーが叫ぶ。
戦いは一気に厳しくなる。
一つ一つの動きが重い。
マクシムが突っ込む――
その直後。
斬撃。
サーベルが鎧を貫いた。
「ぐああっ!」
彼は後退する。
脚から血が流れる。
「マクシム!」
ダニルが飛び出す。
だが迎撃を受ける。
「くそ……!」
腕が大きく弾かれる。
歯を食いしばる。
「腕……かすった……」
状況は一気に深刻になった。
「単独で突っ込むな!」ドミトリーが指示する。
彼らは連携を取り始めた。
同期して動く。
ニキータが引きつける。
ダニルが横から打つ。
マクシムは傷を負いながらも持ちこたえる。
そしてついに――
ドミトリーが好機を掴んだ。
一撃。
強化付き。
障壁が揺らぐ。
「今だ!」
二撃目。
防御が砕けた。
アレクセイは見逃さない。
火球。
直撃。
爬虫類が震え――倒れた。
残りは一体。
より速く、
より凶暴。
だが――一体だけ。
総攻撃。
数秒後――
静寂。
勝利。
だが重い勝利だった。
「出るぞ」ドミトリーが短く言った。
誰も反対しない。
彼らはすぐに脱出した。
外に出ると――
マクシムが地面に座り込む。
血はまだ流れている。
「見せろ」ニキータが救急キットを取り出す。
ダニルも歯を食いしばる。
「俺もだ……」
手当が始まる。
止血。
消毒。
幸い――
準備はできていた。
救急キットは万全だった。
しばらくして、ようやく落ち着く。
「生きてるな」ダニルが苦笑した。
だが誰も笑い返さなかった。
ドミトリーはポータルを見つめる。
「もう別次元だ……」
アレクセイが静かに言った。
「俺たちは……まだ追いついていない。」




