第16章 トークショー:新たな現実
眩しいスポットライトの光。
拍手。
カメラはスタジオの中央に向けられている。
「本日は特別なゲストをお迎えしています」と司会者が微笑みながら言った。「国中が話題にしている人物です。ダンジョンへの突入で数百万回の再生を集める冒険者……イゴール・ヴォロノフ。」
拍手がさらに大きくなった。
イゴールは落ち着いて座っていた。
余計な感情はない。
まるでこれが普通の仕事であるかのように。
「イゴールさん」と司会者が切り出した。「あなたは本物のインターネットスターになりました。ダンジョンでの記録は何百万もの人に見られています。率直にお聞きします——本当に通常の火器を使っているのですか?」
間。
「しかもそれでモンスターを倒している……他の人たちは機関銃でも貫けないのに?」
イゴールは頷いた。
「はい。」
間はない。
はぐらかそうとする様子もない。
「最初は機密にされていました」と彼は続けた。「ですがこの1ヶ月で多くのことが変わりました。」
彼は少し前に身を乗り出した。
「通常の武器が効きにくくなっていることに気づきました。」
「軽量の自動小銃では、もうモンスターに対処できません。」
「彼らは……強くなっています。」
スタジオは静まり返った。
「ですが、あなたは対処できている」と司会者が指摘した。
「はい」とイゴールは落ち着いて答えた。「なぜかは分かりませんが、私にはそれができます。」
「それで、あなたは……隔離されなかったのですか?研究所に送られたりは?」
客席に軽い笑いが起きた。
「ほとんど、そうなりました」とイゴールは短く答えた。
再び笑いが広がる。
「ですが、すぐに私だけではないと分かりました。」
司会者は眉を上げた。
「つまり……他にもいる?」
「はい。」
間。
「つまり、人間が変化している?これは……進化ですか?」と司会者が尋ねた。
イゴールは首を振った。
「誰にも分かりません。」
「科学者たちは仮説を立てているだけです。」
「これは既知のどんなエネルギーにも似ていません。」
「そして、それが何なのか正確に言える者はいません。」
司会者は合図を送った。
画面に映像が流れる。
手に持たれた自動小銃。
連射。
そして……T-34戦車が貫通される。
スタジオにざわめきが走った。
誰かが小さく悪態をついた。
誰かはただ信じられなかった。
「これは演出ではないのですか?」と司会者が聞いた。
イゴールはまっすぐカメラを見た。
「違います。」
司会者は観客に向き直った。
「皆さん、これが現実です。」
彼は間を置いた。
「彼の武器の力は……明らかに通常の人間の限界を超えています。」
イゴールは頷いた。
「私たちは科学者と共にテストを行いました。」
「私の手にかかると武器は……強くなります。」
「貫通力が増し。」
「より危険になります。」
スタジオは静寂に包まれた。
そして——ざわめき。
議論。
不信。
恐怖。
そして、畏敬。
その瞬間、明らかになった。
これは単なる個別の事例ではない。
世界は変わりつつある。
そして、もう後戻りはできない。




