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第11章 痕跡

警察はすぐに建設現場へ到着した。


未完成の建物の暗闇を懐中電灯の光が切り裂き、声がコンクリートの壁に反響していた。


警官たちはすぐに装備に気づいた。


鎧。


戦闘の跡。


しかし、突然の行動ではなく、質問が飛んできた。


「ポータルはどこだ?」1人の警官が尋ねた。


ドミトリーは落ち着いて答えた。


「ここにはポータルなんてありませんでした」


間。


警官は眉をひそめた。


「通報があった。少女はここにポータルが開いていると言っていた」


マキシムは息を吐いた。


「なら、探してください」


アリナは少し離れた場所に立っていた。


彼女は場所を案内するよう頼まれた。


彼女はゆっくりと、ポータルがあったはずの場所へ警察を連れて行った。


しかし、そこには何もなかった。


亀裂もない。


光もない。


痕跡もない。


あるのはコンクリートと、建設現場の空いた空間だけだった。


数分間捜索した後、警官たちは互いに顔を見合わせた。


「何もない」1人が言った。


捜査は終わりに向かい始めた。


帰る前に、1人の警官が足を止めた。


「君たちはここで何をしている?」


視線が鎧と武器へ向けられる。


「なぜ廃墟のような場所にいる?」


ドミトリーが最初に落ち着いて答えた。


「訓練です」


マキシムが続けた。


「歴史的な剣術のサークルです。趣味でやっています」


ニキータもうなずいた。


「模造武器です」


ダニルは少し笑いながら付け加えた。


「時々、本物みたいに見えすぎるんですけどね」


警官はもう一度彼らを見た。


「では、鎧の損傷は?」


「偶然ぶつけました」ドミトリーは落ち着いて言った。


間。


警官は完全には納得していない様子だった。


しかし、証拠はなかった。


「ここから出ろ。これは私有地の確認だ。また見つけたら罰金になるぞ」


足音と声が遠ざかっていった。


その場に残ったのは、彼らだけだった。


「どうしてあんなことをした?」彼は直接尋ねた。


アリナはすぐには答えなかった。


そして、静かに言った。


「あなたたちを守るため」


「何から?」ドミトリーは彼女を注意深く見た。「警察から?システムから?それとも俺たち自身から?」


彼女は唇を噛んだ。


「危険から。あなたは分かっていない。これはゲームじゃない」


ドミトリーは少し首を傾けた。


「俺はちゃんと分かっている。これはゲームじゃない」


間。


「だからこそ、邪魔をする必要はない」


アリナは急に顔を上げた。


「邪魔をする必要がないですって?!私はあなたたちが鎧を着て、廃墟の建設現場にいるところを見たのよ。それで邪魔をするなって言うの?!」


彼女の声は震えた。


しかし、止まらなかった。


「あなたたちは、そこで死ぬかもしれなかった」


ドミトリーは静かだが、厳しい声で答えた。


「これは俺たちの選択だ」


「あなたの選択は、あなたの命を奪うかもしれない」彼女はさらに小さな声で言った。「私はただ見ているだけなんてできない」


彼は息を吐いた。


「そんな助けはいらない」


間。


その言葉は重く残った。


アリナは動きを止めた。


「つまり……私は必要ないってこと?」


彼女はほとんど囁くように聞いた。


ドミトリーはすぐには答えなかった。


そして、その沈黙はどんな答えよりも苦しかった。


「ただ……もう二度と関わるな」彼はついに言った。


アリナは視線を落とした。


数秒間、彼女は黙って立っていた。


そして小さく言った。


「分かった」


彼女は背を向け、涙を流しながら去っていった。


夜遅く。


警察が完全に帰り、建設現場が再び静寂に包まれた頃。


彼らは戻ってきた。


1人ずつ。


余計な言葉はなかった。


周囲を確認しながら慎重に動き、監視されていないか確かめる。


場所はすでに空で安全に見えた。


しかし、緊張感はまだ空気の中に残っていた。


彼らは目的のものを見つけた。


ボスの球体。


緑色。


均一な形。


未完成の建物の暗闇の中で、弱く光っていた。


ドミトリーが最初に持ち上げた。


しばらくただ見つめた。


そしてマキシムへ渡した。


マキシムはダニルへ。


そしてニキータへ。


それは温かかった。


そして、不思議なほど軽かった。


「俺たちの最初の戦利品だな」マキシムは小さく言った。


「新しいポータルを探す必要がある」ダニルはついに言った。「待っていたら、誰かに閉じられるか、奪われる」


彼は仲間たちを見た。


「自分たちで動く必要がある」


マキシムはうなずいた。


「考えがある」


彼は少し笑った。


「俺は免許を持っている」


間。


「それに車もある」


全員が彼を見た。


「装備を積んで、ポータルが出現した場所を回れる」


彼はすでにルートが見えているかのように、空中へ手を動かした。


「ニュース、噂、怪しい場所、建設現場、空き地……ポータルが現れそうな場所なら全部だ」


ダニルは彼らを見た。


「分かっているか?もうただの訓練の範囲を超えている」


マキシムは笑った。


「そもそも、いつからただの訓練だったんだ?」


答えは明らかだった。


彼らは荷物を集め始めた。


鎧。


剣。


装備。


球体は慎重に包まれ、隠された。


戦利品としてではなく。


彼らにとって重要なもの。


ほとんど神聖なものとして。

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