第17話:「生徒会室に通いすぎて部員扱いされる」
最近、アキラはほぼ毎日生徒会室に通っていた。
理由は手伝い。
少なくとも本人はそう思っている。
だがクラスでは、噂になっていた。
「黒瀬くん、生徒会入ったの?」
「会長と仲いいよね」
「毎日行ってるよね」
アキラは困る。
(生徒会所属フラグが立っている? 僕はまだ正式加入イベントをクリアしていないはず)
トオルが言う。
「もう入れば?」
「生徒会は上位職だ。僕のような一般生徒には早い」
「毎日行ってる時点で実質メンバーだろ」
放課後、生徒会室に行くと、リコが言う。
「黒瀬くん、そろそろ椅子用意しましょうか」
アキラは震える。
「固定席イベント!?」
ミレイは嬉しそうに言う。
「いい考えね。黒瀬くんが来てくれると助かるし」
アキラの心臓が跳ねる。
(固定席を許される。つまり拠点化。これはかなりの信頼度)
だがそこへ烏丸レンが現れる。
ミレイに好意を寄せる、爽やかナルシスト男子である。
「白鳥さん、最近その一年生をよく見かけるね」
アキラは自己紹介する。
「黒瀬アキラです。まだ仮加入でも正式加入でもない、野良サポートです」
烏丸は眉をひそめる。
「野良サポート?」
ミレイは微笑む。
「黒瀬くんはとても助けてくれるの」
烏丸の対抗心に火がつく。
「なら僕も手伝おう」
リコが小声で言う。
「面倒なの増えた」
その結果、アキラと烏丸は書類整理で勝負する流れになる。
烏丸は美しく書類を積む。
アキラは異常な速度で分類する。
オタク特有の整理能力が爆発する。
結果、アキラ圧勝。
烏丸は悔しがる。
「なぜだ……」
アキラは真顔で答える。
「同人誌即売会の戦利品整理で鍛えました」
烏丸には意味がわからない。
◆オチ
ミレイが言う。
「黒瀬くん、やっぱり頼りになるわ」
アキラは照れる。
烏丸は悔しそうに言う。
「僕も同人誌即売会に行けば強くなれるのか……?」
リコが止める。
「そこで対抗しないでください」




