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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
98/100

第98話 逃亡中なのに、更に逃亡しました!


「早く、早く逃げ切らないとコロコロされかねないでヤンしゅう!!」



 お姉ちゃんがいたぁ! なんでこんなところに? もっと大都会で商売してると思ってたのにィ! 早く逃げないと捕まるのは時間の問題でヤンス! 視界に入ってしまったらもう終わりな距離でヤンしゅ!


 匂いの上では完全にロックオンされてるのとおんなじでヤンスのに、そこまで気が付くのが遅れたのが致命傷になってしまったでヤンス! こうなれば出来るだけ遠くまで離れて匂いの強い場所に身を潜ませるのが定石でヤンしゅ!



「どこかいい隠れ場所は? こういうハッテンした都市には下水道が付き物でヤンしゅ!」



 走り回る間に名案を思い付いたでヤンしゅう! 「あっしにいい考えがある!」的に思い付いたでヤンス? さすがはあっし! さすらいのあっし! さっそくに下水道の入り口とかマンホールの蓋を探すでヤンしゅ!


 あれ? でもよく考えたらさっきの台詞って死亡フラグだったような気が……。それはともかく、下水のマンホールを発見! さっそく開けてみて、入ってみて……やっぱり蓋が思いでヤンスな? おいしょっと!



「ほうええええっ!!??」



 くっさぁぁぁい! 何しゅんのぉ! コイツは臭ぇ! ゲロの匂いがプンプンするぜぇ……って下水だからゲロを濃縮したアッパー・バージョンなんだから当然でヤンしゅよ! あまりの濃縮還元具合に思わず吐き気を催してしまったのでヤンしゅう! こんな匂いを嗅いでたら、数分も持たないうちに発狂もしくはお亡くなりになりかねないのでヤンす! あっしはクールに蓋を戻すぜっ!



(ガタン! ゴロン、ゴロ、ゴロ……ドボン!!!)


「あっ、あっ、あっし、まーがーっ!」



 しまった……あっ、蓋はしまってないけど、しまった! あまりの重さに手が滑って蓋がコロがりんぐ! 転がりまくった末、近くの水路にドボン! ズボラ料理の出来上がり……じゃなくて、更なる状態悪化を確認! あんなところに落ちたら引き上げられないでヤンしゅ! もう、どうしましゅう! もうダメでヤンしゅう!



「あーらら! いけないんだ! マンホールの蓋を落っことしたね、アンタ?」


「しょげわぁ!? 見られた! 目撃者がいたでヤンしゅう!!」



 見られてはイケナイシーンを見られてしまったでヤンしゅう! これでもうあっしは犯罪者……ってもう既に教団から指名手配されてるでヤンしゅ! これでもう前科二犯(?)の凶悪犯罪者の仲間入りになってしまったでヤンしゅ! というか見てたのはどんな人でヤンス? ズングリむっくりな体型の、ドワーフみたいでヤンしゅ? しかも声からすると女の子でヤンスな?



「今のは……見なかった事にしてもらえないで……ヤンしゅか?」


「でも、見ちゃったから!」


「そこをなんとか! アレは夢だったということに……?」



 女の子は何か鍛治屋さんが着けてるような皮の作業エプロンをしてるでヤンす。多分、この辺の工場の職人さんなのは間違いなさそうでヤンすな。だから、地元の人なのであっしの行為が目撃されたからには、自治組織に捕まって吊し上げられ、袋叩きにあって、ズタ袋みたいにされて……チーン!な状況になりかねないでヤンしゅ! ここはなんとしてでも食い下がって交渉の限りを尽くして、最悪の結果は回避しないといけないでヤンす!



「夢だったことになり……、」


「なり?」


「……ません!」


「ぎょぼぁーーっ!? 死刑が確定したでヤンしゅう!!」



 あっしの決死の交渉は決裂、失敗に終わってしまったのでヤンス! もうこれは捕まって取り調べを受けた末に拷問を受けて、ガツ丼をご馳走になった上で油断させられた後にシチュー引き回しにされるのでヤンしゅう! あ、でも、なんかそれは美味しそうだからアリかもしれないでヤンすな? さっそく、ご馳走に……、



「夢だったことにはならないけど、夢のような現象を見せてあげよう!」


「へあっ? 何? ガツ丼なら特盛でお願いしたいでヤンしゅう。シチューと合い盛りでも大丈夫でヤンすよ?」


「なんで、そこでガツ丼の話が出てくるの? そんなのはいいからこれを見よ!」



 女の子がポケットから何かを取り出したでヤンしゅ! なんだかボウガンに似た物体が出てきたでヤンす? 弦のないボウガンみたいなヤツ! これは前にも似たのを見た事があるでヤンしゅう! あの、カルメンさん! 銀色カルメン(※正確には銀色仮面です。)さんが持ってた”破壊”の術を発動させるデバイスに似ているでやんしゅう!



「ジャジャーン! コレを蓋が落ちた水の中に向けると何が起きるかな?」


「な、何が? 蓋が水路ごと吹き飛ぶでヤンしゅう!」


「吹き飛ぶ? そんなミラクルな現象は起きないから……。それでもミラクルな感じなのは間違いないけど!」


(ビュバーーーッ!!!!)


「おうわっ!? なにか出た! なにか先端から迸る何かがっ!?」



 バチバチとカミナリみたいな迸る何かが蓋の落ちたところまでのびていったでヤンす! そのまま女の子はボウガンみたいなのの先端をクイッと水平に上げると、カミナリに引っ付いた蓋が水面から飛び出てきたでヤンしゅう! 中に蓋を浮かべたままで下水の穴、蓋の元の場所まで飛んでいってキレイに収まったでヤンす! こ、これは一体……?

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