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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第1章 勇者マストダイ!! 【勇者なのに……〇〇されました。】
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第63話 挑戦状に受けて立つ!!


「今日はアンタの挑戦状に受けて立つつもりだ。あの日の約束、果たしてみせる。」


「グアッ!!」


「約束ねぇ……。理性の奪われた彼がそんなことを憶えているかどうかも怪しい所ですよ。」



 シャルルが余計な茶々を入れてきているが気にしない。俺とブレンダンの対決の邪魔はさせない。とは言ってもヤツが操られている以上は審問会の手が入っているのも同然なので、まずはそこから解放してやらないといけない。あの兜を壊せば良いんだろうか? 今までとの違いはあの兜の仮面の部分。アレをまずは破壊しよう。



「グオアアッ!!!」


「さあ、おっ始めようか! 俺達の果たし合いを!!」



 先に動いたのはブレンダンの方、野獣のような一声を上げて突進してきた! あの処刑人の剣エクスキューショナーズ・ソードの切っ先をこちらに向けながら突進してくるのだ。あのゴツい義手で脇に引き込むように構えているので、下手に払ったりしよう物なら逆に跳ね飛ばされかねない。コレは受け流すよりも回避に徹した方が得策だ!



(シュゴオッ!!)



 屈んで躱した瞬間に耳元で強烈な風切り音がする! 突きを躱しつつ、すれ違いざまに剣で払い抜けようとしたが……目の前には相手の膝が! 俺の動きを見越して膝蹴りを合わせてきたのだ! ギリギリのところで姿勢を差に低くして足下へ滑り込みつつ足の下をくぐった! これで互いに背中合わせの状態になった!



(ボッ!!!)



 スライディングした体勢から起き上がろうとした瞬間、頭上に強烈な殺気を感じた! 早くも相手は次の攻撃を打ち込んできた! とっさに転がって躱した所にまたもや上からの振り下ろしが来る! 同じ動作で躱した所にまた攻撃、仕方ないので継続して転がり躱し続ける事になった! そのへ襲い来る、何かにぶつかったような衝撃!



(ビターン!!!!)


「ギャフン!!!!」



 思い切り壁に激突したのだ! 転がり続ける間に端っこの壁にまで到達してしまったらしい。とっさの判断に任せ続けた結果、今いる場所の地形の事を失念していたのだ。処刑の場所と同様に円形の屋内になっているのだ。


 ミスを自覚しつつ、ゆっくりと立ち上がることが出来た。ぶつかった衝撃で頭がクラクラするが追撃は来なかった。代わりにシャルルがクスクスと笑っているし、ブレンダンも俺の無様な姿をただ眺めていた。



「クク……これが勇者のすることですか? なんと情けない姿なことか!」


「情けなくて悪かったな! これでも命を賭けて戦ってんだから、冷やかすのは止めてくれ!」


「あまりにも我武者羅な戦いぶりだったのでつい笑ってしまいました。これであなたが勇者として不適格だと言われている根拠がハッキリしましたよ。」


「悪かったね。品格とかそういうのが全くなくて。」


「こんな男をどうして勇者王は認めたのでしょう? おおよそ半数の歴代勇者達も不適格だと判断しているというのに。判断基準が古いとしか思えません。勇者の品位に関わる問題と言えますね。」



 俺は押し黙るしかなかった。まあ、俺は勇者としてはみっともない所があるのは自覚している。勇者王の判断を侮辱されたのは腹が立つが、俺を認めていない英霊がいるというのは初めて知ったし、その事実はショックだった。


 あの時勇者王と見えたときに集っていた勇者達が全てではないとは考えていた。長い歴史なのだから数え切れないほどいただろうから、視界に収まるほどの数では済まないだろうと思ってたのだ。姿を見せていなかった人々……それが反対という意思を示していたのだ。



「さあ、ブレンダン、不適格で無様な勇者をさっさと倒してしまいなさい。見事に完封して見せれば、あなたが勇者に選定されるかも知れませんよ?」


「グオオ!!」



 再び俺にブレンダンは襲いかかってくる。また躱しつつ隙を狙って攻撃を差し込んで行くのか? いや、それは通じないだろう。どうも、あの兜のせいか、ヤツの反応速度が並外れた物になっている様な気がしてならないのだ。


 こちらの動きを前もって予測して超反応でそれを刈り取りに来る勢いが感じられる。あの反応速度の裏をかかないと、さっきみたいな結果になってしまう。次こそは確実に息の根を止められかねない。一か八か……新技に賭けてみよう。



(ボッ!!!)



 相手は突進で体重を乗せつつ袈裟斬りの一閃を見舞ってきた! これもさっきと同じで受けようとはせずに横に飛び退いて躱す。大ぶりな一撃にも関わらず、次なる一撃、二撃と連撃が続く! とんでもない嵐のような攻撃が俺を襲ってきていた。この中で正確に相手の攻撃を見極め、新技の機会を窺い続けた。横薙ぎの攻撃が来たとき、俺は剣を合わせて軌道をずらそうとした!



(カキィィィィン!!!!!)



 相手の攻撃の勢いは殺しきれず、俺は大きく剣を弾かれ大きく仰け反るような体勢になってしまった! 何とか体勢を戻そうと円弧を描くように大きく外側から剣を振り回すようにした。相手の追撃が来る前に体勢を戻せるのか……?



「終わりだ! 止めを刺すなら今ですよ、ブレンダン!!」

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