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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第3章 勇者マストダイ!!【聖都、燃ゆ。】
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第239話 ガンガルさん? いや、ガルダンさんでしたっけ?


「な、ナ、なッ!?」


「コイツはまさか……!?」



 学院に長い間封印されていたらしいが、仲間のアイローネの企てによってこの世に甦ってしまった。アイローネ自身はもう滅んでしまったが、ヤツは(ジン・ヘイロン)やグレートと交戦し、逃げ帰ったと聞いている。その後は表舞台に姿を現さなかったが、今になって出てきたようだ。噂通り、既に(ポジョス)が動き出しているのだろう。



「えーと? なんだっけ? アンタは確か……?」


「ようやく会えたな、勇者! グレートとやらから受けた仕打ちを倍返しにしてお前に返してやるぞ!」


「あの、〇〇〇・ピウーメのガンダムさんでしたっけ?」


「コラーーッ! 誰がち〇〇だ!! ガンダムなんて名前でもないわーっ!!」



 あれ? 違ったっけ? 鶏の魔王軍団最強の五人衆、五色の羽だかなんだかって意味の言葉だったと思うが? ○○コとか言う恥ずかしい別名だとタンブルたちから聞いたような気がするんだけどな? チン、チ? イヤ違う? 〇〇〇? コレも違うな? チなんとかだったことは憶えてるんだが、ハッキリと思い出せない。なんかこう、思い出せそうで思い出せないのはモヤモヤするなぁ。



「〇〇〇・ピウーメのガンガルさんで合ってますよね?」


「いい加減にしろ! 間違ってる上に末尾の文字を変えただけじゃねーかぁ!! 〇〇〇とか言うなぁ!!!」


「ポ! 親分がポジョスだけに? 卑猥でヤンスなぁ! でも、そのセンス嫌いじゃないでヤンしゅ!」


「だから、そっちの内容から離れろ! 勝手に卑猥にするなぁ!! ポジョス様の”ポ”は関係ない! 俺達のボスまで愚弄するのは許さん!!」


「じゃあ、〇〇〇〇?」


「四文字になっただけだろーが! いい加減思い出せ! チ・ン・ク・ピウーメだ! チンクは”五つ”という意味合いの言葉だ!!」


「チン・クピウーメ? ……の、ガルダンさんでしたね!」


「ヘンなところで区切るな! 名前もブラック・アーツ・ガンダー様だ! 殺すぞぉぉぉっ!!!」



 ああそうか! チンク・ピウーメだったか! これでようやくスッキリした。しかし、紛らわしい名前だな。憶えにくいよ。ついつい似たような単語で憶えちゃうから間違いが起きやすいんだよな。


 それで異名もブラック・アーツだったか。黒魔術とか言う意味だろ? ただ羽毛の色が黒いだけなんじゃなくて、純粋な闇術の使い手でも有名なんだって? アンデッドを世界中にあふれさせたとかいう逸話で有名だったよな? この場所に現れたのはオプティマと同じでアンデッド使いだからなのか?



「ブラックアーツ……。そこはかとなく怪しげな雰囲気を醸し出しているでヤンス。流石に〇〇〇・ピウーメのガンニョムさん、黒光りする立派なモノをお持ちのようでヤンスな?」


「だから〇〇〇から離れろと言ってるんだ! もう決めた! 貴様ら一人残らず根絶やしにしてやるぞ!!」


「とんダとばっちりデーすよ!」


「お前にももれなく死んでもらうぞ。よく見ておけ、人間の死霊術師! 本物の魔族の死霊術を冥土の土産に見せてやる!!」



 ガン……ダーさんは右手を前に出し、手の平を上に向けた状態で集中を始めた。その手の平の上に徐々にドス黒い塊が形成されていき、大きさも増していく。人の頭の3倍くらいに膨れ上がった所で崩れた骸骨戦士達の残骸に向けて投げつけるのだった。黒い塊は骨の残骸をむさぼり食うみたいに吸い込んでいき更に大きく成長し、それが次第に人型に変わっていく!



「グワッグワッグワッ!! 見ろ、コレがダーク・サーヴァントだ! 真のアンデッドっていうのはこういう奴のことを言うんだぜ! 格の違いをその身で味わうんだな!」


「気を付けろ! アレは下手な上級魔族よりも強いぞ! 既存のアンデッドとは思わない方が良い!」


「そんなこと言っても、おいら達には違いがわかんないよ!」



 見ているだけで冷や汗が出た。気配からして本体のガンダーに匹敵する程の威圧感を持っている。黒いエネルギー体の中に取り込んだ骨が組み合わさった骨格が形成されているのが透けて見える様になっている! 骨で作られたゴーレムもこの世に存在するようだが、それを凌駕しているとさえ思えてくる。これではまるで……骨と闇のエネルギーで作ったカラクリじゃないか! それがこちらへと一歩一歩近付いてくる!



「くそぉ! こんな訳のわからない奴に負けてたまるか!」


「気を付けろ! お前は普段愛用していた武器を持っていないんだぞ!」


「でやぁ!!」



 まるで自身の恐怖心を払拭するかのようにウィンダムはダーク・サーヴァントに向かっていった! その手には食い意地丸が握られている。回転動作を作動させた状態で相手に突き込もうとするが、少しめり込んだところで停止した。ウィンダムも力を込めているが、それ以上は入っていかない。回転する刃も動きが鈍くなり、苦しげな音を響かせている!



「そんなオモチャが通用するかよ!!」


(ギャ、ギャ、ギャ……ベキャ、バキンッ!!!!)


「ぐわぁ!? お、折れたっ!?」


「なんて堅い体をしてるんだ!?」



 食い意地丸は根元からボッキリと折れた! 折れたというか砕けたという表現が合っているかもしれない。回転のパワーが相手に及ばず、力負けして逆に破壊されてしまったように見えた。武器が破壊されたというのに、敵側は全くダメージを受けていない様子だった。相手は恐るべき強度を持っていると見て良さそうだ。並大抵の武器では傷一つ与えられないということか……。

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