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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第3章 勇者マストダイ!!【聖都、燃ゆ。】
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第237話 まずは落ち着くのだ。


「早く、あの子を追うんだ! 見失っちゃうよ!」


「おうあうあ! 待ってくだしゃい!」


「タニシ、しっかり! ウィンダム、手伝ってくれ!」



 骸骨達を倒したのはいいが、こちらは体勢を崩したままだ。タニシは腰を抜かしたのか自力で立ち上がれなくなっているし、ウィンダムはあの新人を追おうと浮き足立っているが、長バサミと食い意地丸を手にしたままあたふたしているのだった。とりあえずタニシを立たせないといけないし、両者を落ち着かせるのが先決だ。



「ウィンダム、お前、その武器は一旦しまえ。そんな武器同士を二刀流しても意味ないぞ。」


「あー、でも、近くはこれで粉砕して、遠くはこれでチョッキンするんだから必要だよ!」


「骨には効果がイマイチだと思うんだが?」


「え? でも、だって骨でもバッサリ……って出来ないか! しかも動いてるし!」


「そうだろ? 気付いたらさっさとしまえ。 タニシも〇〇〇をしまうんだ。」


「い、ヤーン!? 丸出しなまんまだったでヤンしゅう!!」



 おちんち……じゃなくて、落ち着かせるには状況を把握させるしかない。ウィンダムには無意味な二刀流を止めさせ、タニシは丸出しなままの股間をしまわせる。モノも気持ちも整理してからじゃないと次の行動に移れない。


 二人を落ち着かせた後、タニシを立たせて体勢を立て直し、新人が逃げていった通路の先を見つめる。通路内は魔法の明かりが付いていて、以外と明るく遠くまで見渡せるのだとわかる。とはいっても、アイツの姿はもう見えなくなっているが……。



「こんなお化け屋敷みたいなところを進まないといけないんでヤンスかぁ?」


「うーん、ほっといてもいいような気がするが、どうもイヤな予感がするんだよな。アイツが何かトラブルに巻き込まれそうで……、」


「おいら的にはとっちめてやりたいから、是非とも捕まえたい!」


「とにかく追いかけよう。このままだと何が起きるかわからんし。」



 アイツは骸骨共が動き出すことを知った上で俺達を巻き込んだと見られるので、追いかければ更なる罠が待ち構えているに違いない。敢えてその挑戦に受けて立ってやろうじゃないか。余所者が気に入らないというのなら、手の内見せ合ったところで和解する道を模索するしかない。まずは喧嘩からというのなら、相手に合わせてやろう。



「広いでヤンスなぁ! こんな広大なお化け屋敷、どこに需要があるんでヤンスかぁ?」


「だからお化け屋敷じゃなくて、普通の墓地だから! 遊び目的で作られたところじゃないから!」


「きっとホネホネ・マニアが道楽で作ったに決まってるでヤンスよ! きっと骸骨みたいな外見をした陰気なオジサンに違いないでヤンスよ!」


「だから個人的理由で作られた場所じゃないから!」



 ダメだ。タニシが恐怖のあまりおかしな思考に陥ってしまっている! ここをお化けのテーマパークだと言わんばかりに、オーナーの具体的な見た目まで妄想し始める始末! ていうか、過去にその外見に該当するヤツがいたような気が……?


 あの死体フェチの陰気でキ〇ガイなオッサンの事を思い出した。確かにあの男なら、この場所を夢の花園扱いするに違いない。そういえば、(ハリス)討伐の時に見かけたな。



「だレが陰気なオジサンでスってエ?」


「ワギャーーッ!? ホントに骸骨オジサンが化けて出たでヤンしゅう!!」


「落ち着け、タニシ! コイツは人間だ。いや、人間なのかな?」


「ワたしをアンデッド扱いでースか? まあ、それは褒め言葉トうけとってオきましょウ。でも、陰気というノは認めガタイですな!」


「だ、誰だい? このオジサン?」


「色々話せば長くなるが、簡単に言えば世界征服を企む一味の死霊魔術師、要するにアンデッド使いだ!」



 噂をすればなんとやら、タニシの妄想が具現化したと言うべきか、理由はよくわからんがオプティマが姿を現した。こういう所にはしょっちゅう出没しそうな男ではあるが、あまりにも唐突な遭遇に俺も戸惑うしかなかった。クロガネ団のアジトで寝泊まりさせてもらうつもりが思わぬ所で宿敵に出くわす結果になるとは思わなかった。



「どうしテ、こんナ所にいるんデす? まさか、計画を察知しタのではないでショウね?」


「知るかよ! こっちは寝床に案内された結果、お化け屋敷に招待されたんだよ! お前の方こそあの新人に協力してたのか?」


「ナんのコとです? ワタシはワたシの任務を遂行しテただけでスよ!」


「まさか、ヴァルの奴が聖都に攻め込もうとしてるってことか?」


「なんでわかったンです?」


「え? やっぱ当たりだったの? 適当に言っただけなんだが?」


「シ、しまったァ!? ついウッカリしてたデス!!」



 なんか当てずっぽうで言ったら、当たってしまったようだ。ココの偵察に来ていたと見て良さそうだ。だったらなんとか捕まえたりぶちのめしたりして計画を頓挫させる必要がある。しかし、こんなタイミングで攻め込んでどうするというのだろう? コイツら以外にも魔王軍やテンプル騎士団も動きを見せ始めているというのに

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