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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第3章 勇者マストダイ!!【聖都、燃ゆ。】
228/240

第228話 MSX版なんて存在したんですか?


「流石でヤンスなぁ。怪しいモノが一杯並んでるでヤンスよ。」



 この国最大のスラム街の闇市にとうとうやって……キターッ! 普段なら普通の町の路地裏にあるような怪しいお店を見つけて掘り出し物を物色するんでヤンスけど、今回は禁断の闇市に突入の夢が叶ったでヤンス! こういう所には意外な掘り出し物が眠っている可能性があるんでヤンスな。表では出回らないような逸品とかが見つかるかもしれないんでヤンしゅ!



「そこのお兄さん! ちょっと見ていかんかね?」


「何が売ってるんでヤンス?」



 色々物色して回っていたら、呼び込みに引っ掛かってしまったでヤンしゅ。売ってる品は……どうやらエニッコス伝説関連のグッズが中心の様でヤンしゅな。どうせ偽物コピー品ばかりでヤンしょ?


 ただでさえ贋物の多いジャンルでヤンスのに平然と闇市で並んでるのは見えてる落とし穴と同じでヤンス。でも、ちょっとだけ見ていきたいでヤンスな。今後の為に鑑定眼を養っておきたいでヤンス。



「ほれ兄さん、こんなのはどうかね? ユウジィーのサイン入り竹竿!」


「竹竿! サインって……こんなの何本もある時点でおかしいでヤンしゅ! サインも適当過ぎるでヤンしゅよ!」


「そうかね? 前にユウジィーが来てササッと書いてくれたヤツなのに?」



 ただの竹竿に氏がサインなんてするわけないでヤンしゅ! しかもサインが適当すぎて! 適当に書き殴った感が強すぎでヤンしゅ! 土産物とかでよくある地名の書かれた木剣と同じノリの商品にしか見えないんでヤンス。


 しかも適当な実話風エピソード付きでヤンしゅ。それ以前に氏が生きてた時代にこの街が存在してたかどうかも怪しいでヤンスよ。この人、絶対ユージィー氏が現代の人と思い込んでるに違いないでヤンしゅ。



「ユージィー氏がそんな安請け合いで適当な仕事するわけないでヤンしゅう! それに、氏はこんな所に遊びに来るわけないでヤンしゅよ!!」


「いやぁ、それがね? ”ぱふぱふ”を堪能したついでに寄ったって言ってたよ? この辺さ、結構良い店あんのよ? 買ってくれたら、お兄さんにも紹介してあげるヨ!」


「えっ!? マジでヤン……ってそんな手には乗らないでヤンしゅよ!!」



 つ、つい股間の判断に惑わされるところだったでヤンしゅよ! なんだか話だけ聞くと真実味を感じるのがもっともでヤンスな。実際、氏はエロ要素を作品に組み込もうとして周囲の反対にあい、泣く泣く断念したというエピソードはファンなら誰でも知ってるでヤンス。特に”危なげな水着”とか”〇くび”の話は有名でヤンスな。



「だったらしょうがない! とっておきを出しまっせ! ホレ、このマホーの……、」


「ま!? もしかしてマホーの……ビキニ?」


「マホーの……”ニキビ”はどうですかい?」


「100%偽物でヤンスぅー!!」



 ”ニキビ”と”ビキニ”! 確かに読み間違えやすいでヤンス! あっしもかつてはそう思ってた時期があったでヤンス。エピソードⅢに出てくるエロ要素の一角なんでヤンスな。子供の時にピエール君からその情報を聞いて、何年か後に間違いだったと気付かされたんでヤンスよ。ニキビのどこがエロいのかわからなかったんで首を傾げてたのは良い思い出でヤンス!



「おお? お気付きになられましたね? そんなマニアックなお客さんには特別な物をお出ししましょう。」


「どうせまた、偽物に違いないでヤンしゅ……。」


「こんなエニッコス伝説エピソードⅡはどうです?」


「エニッコス伝説の本は全エピソード持ってるでヤンス! あっしは結構ガチめなファンでヤンスよ! ガチ勢を自負してるでヤンしゅ!!」


「そんなガチ勢なあなたにオススメしたいのがこれですよ?」



 エピソードⅡなんて持ってるに決まってるでヤンスよ? 後に発売されたエピソードⅠとの合本版も持ってるでヤンス。更に後から出たHD-2D(※”ハイパーデラックス・2大付録付き”の略)版もモチロン持ってるでヤンスよ。初回限定版を買ったのはいいでヤンスけど2大付録の”金の竹竿”と”復活の金玉”は余計だったでヤンスな……。流石に悪ノリが過ぎるでヤンスよ。



「例えこれが幻のM・S・X版でも、いらないんですかい?」


「マ!? M・S・X版!? てことは例の禁断の……?」


「ホラ、この通り! 見てもらってもわかるとおり、袋とじが付いてるんすよ!」


「うおっほう!! 興味ぶかぁぁぁい!!」



 幻のM・S・X版とは……(マジで)(スケベな)(チョメチョメ)版の事でヤンス! 初版発行時には泣く泣く断念した、あの”危なげな水着”を実装したバージョンなんでヤンスよ!


 なんと、袋とじを実装することによって発刊を可能にした偉大なるバージョンなんでヤンス。その中身を開けるとモンブルガァの王女の”危なげな水着”を着た姿の一枚絵が堪能できるという噂でヤンしゅ!


 でも、速攻でバレて回収騒ぎに発展したから市場に出回ってる部数は非常に少なく、存在すら知らないファンも多いのでヤンスな。そんな貴重な物にお目にかかれるなんてぇ!



「か、か、か、買いましゅううっ!!」


「じゃあ、お買い上げで? お代は6万5千5百35……、」



 や、や、や、やったぁ! 幻と言われたM・S・X版を手に入れたでヤンしゅう! これであっしも一皮むけた男になるんでヤンしゅ! これは後で宿に入ってからコッソリお楽しみするんでヤンしゅよ! 決して、キョウナちゃんには見つからない様にしないと! ……って、エニッコス伝説のマニアックな情報を知ってるわけないので、関係ないでヤンしゅな。ああ、モッコし!

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