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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
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第198話 エクスキューショナー1st


「フン! まだ終わりではないぞ! 電影は消されたとはいえ、私のテリトリーの中にいるのだということを忘れるなよ!!」



 スレイブは電影を吸収されたことに茫然自失しているかと思われたが、まだ悪あがきの策を残しているようだった。再び電影を出現させるのかと思いきや、何やら巨大な影がこちらに迫ってきているのがわかった。


 これは……各チームの巨大カラクリ達じゃないか! サヨちゃんのところの竜のヤツとか銀仮面のヴィクシオン、タニ……じゃなくてギョバットさんの巨大猫まで勢揃いだ!



「あああ!? パーサー・ナックス君が言うことを効かなくなってしまったでヤンしゅう!」


「どうしたヴィクシオン! 何故指示もしていないのに動き出すのだ!」


「フフフ! これなら貴様の吸収技も使えまい! 元あるものを操るだけなら造作もないのだ! 自分たちのカラクリに殺されてしまえ!!」


「お前の死のカウントダウンは既に始まっている。何をしたところで無駄だ。」



 カラクリの制御が不能になった? ギョバットさんや銀仮面のリアクションを見ると制御不能に陥っている様だ。どうして今更こんな事を、と思ったがよく考えてみれば、スレイブの体もカラクリを支配下に置いてこの場に影響を起こしているのだ。


 それと同じ事をして頭数を増やしている。だからといってこれで有利になったとは言えない。明らかにさっきの電影に比べれば戦力ダウンしている。苦し紛れの悪あがきに過ぎない。ウィンダムもそれを理解しているのだろう。



「ゆけ! 我が僕達よ! あの男を滅多割きにしてやれ!!」


「こんな物、今更俺の足止めになるとでも思っているのか?」



 余裕の表情で待ち構えるウィンダムへ最初に襲いかかったのは竜だった巨大な翼で上空へジャンプした後、急降下しながら飛びかかっていった! それに対してウィンダムは槍を構えて跳躍した。丁度、空中で両者が激突する流れになったが互いにすれ違った後、何事もなかったかのように着地した。しばらく静まりかえった後でバラバラと音を立てて竜のカラクリは崩壊するのだった。



「馬鹿な! あれほど体格差があるというのに!!」


「無駄だ。スクリーマーの内部エネルギーは飽和状態にある。この状態では触れただけでもあらゆる物が崩壊するレベルにまで威力が増大するのだ。」


「それは元々は私の魔力だ! 人の物を奪っていおいてそんなことを言うのかぁ!!」


「お前も人のこと言えないだろう? たった今そうしているじゃないか!」


「黙れ!」



 スレイブはウィンダムを罵るが、簡単に言い返され更に怒りわめき散らし始めた。本来人を罵り嘲る立場の悪魔が言いようにされているのを見るのはかなり滑稽な光景だと言えた。最早、通じないのは明白なのに奪取したカラクリでウィンダムを攻撃し始めるが、アイツはそれをいとも簡単に躱し、蹴りを入れてカラクリ達を地に伏せさせた。



「行け、ヴィクシオン! お前の剣ならばどんな者でも破壊できるだろう!」


「当たらなければどうということはない。それはお前自身が言っていた事ではないか?」


「何故、貴様がそれを知っているーっ!」


「そのマシンの中にある記録を読めばわかることだ。俺は魔力等エネルギーの痕跡を見ただけでその時に何が起きていたか読み取る事が出来る。だからわかった。」


「貴様の様な人間ごときがそんな高度な分析など出来るものか!!」



 ヴィクシオンの大型剣は空を切るばかりだった。アレは纏った気配だけで”破壊の術式”だと俺でもわかるほどの代物だ。確かに当たりさえすればウィンダムも死を免れないだろう。だけど一向に当たる気配はない。


 さっきも言っていたがアイツは、戦いの痕跡からその様子を読み取れるからこそ、相手の全てを見切ることが出来るのかもしれない。もし本当なのだとすれば、恐ろしい能力と言う他ない。



(バッキィィィィン!!!!!)


「剣が折られた!?」


「この武器は破壊の力を持っているのかもしれないが、自らが破壊される事は想定されていなかったようだ。スクリーマーに比べれば、原始的な武器と言わざるを得ないね。」


「ヴィクシオンや我々の武器を原始的だと……?」



 ウィンダムの強さは圧倒的だがスレイブ以外にも影響を与えていた。銀仮面陣営達だ。アイツらの最新鋭の兵器が正体不明の男に全否定されているんだからな……。普段、傲慢な一面など微塵にも感じさせない男だが、本性はこんな傲慢不遜な人間だったのだろうか? そう考えると複雑な気分になる。ホントは正義感の強い、いいやつのはずなのに……。



「さあ、捌きの時間だ! 覚悟しろ、スレイブ・ニィル!!」


「おのれぇぇぇっ!! こんなゲスなんかにぃ……、」


「スーパー・エクスキュージョン!!!!!!!!!!!!」


(ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)



 ウィンダムはスレイブまでの間合いを一瞬で詰め、槍を突きつけた! その瞬間、視界が真っ白になった。それほどの凄まじい閃光が炸裂したのだ! 閃光だけではない。爆音を伴った衝撃波も周囲に発せられ、誰も彼もが吹き飛ばされる事態となった。これは流石にスレイブも助からないだろう。これは世界ですら全て更地にしかねないほどの一撃だ……。

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