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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
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第194話 この武器をどこで手に入れた?


「もう貴様らの思いどおりにはさせぬ! わが領域(テリトリー)のなかでくびり殺してくれようぞ!!」


「ぐあぁぁぁっ!!??」



 ロアの義手にスレイブの黒い槍が突き刺さった。ロアが何らかの奥義の構えに入った瞬間を狙って、攻撃が来たのだ。敵は多数いるとはいえ、実質一人の敵が分身しているため、同時にいくつもの目で見ていたからこそ反応できたに違いない。その反応速度にそこにいる誰もが対応できなかった。おいらも、グレートでさえもだ。突き刺さった槍はロアの体に電撃を流し込んでいる!



「むうっ! このままではまずい! 若者よ、共にロアを助けるぞ!」


「承知しました!」



 ロアは槍が突き刺さっているだけとはいえ、完全に動きを釘付けにされた上で電撃まで使われている。耐えがたい苦痛を継続して送り込まれている上に利き腕を封じられ剣も使えない! 誰かが助けなくては脱出できないが……おいらとグレートはスレイブの軍勢によって動きを阻まれるかたちになっていた。おまけに何体倒してもいくらでも敵が湧いて出てくるのだ!



「くそっ! これじゃ近づけないじゃないか!」


「むうう! 蹴散らすこともできんとは!」


「思い知ったか? しかし、お楽しみはこれからだ! 我々魔族の真の恐ろしさをとくと味わうが良い!!」



 おいらが敵を一人ずつ槍で突き刺し消滅させようと、気付いたときにはすぐそばに再び現れる。この繰り返しだった。不思議と敵の攻撃はおとなしかったが、こちらの様子を見て嘲笑っているようにも見える。


 わざとなんとかなるくらいに手加減しているようだ! 届きそうで届かないという状況を作って遊んでいる! グレートも同じ目に遭っている。彼はおいらよりもずっと多くの敵を倒しているが一向に軍勢の数が減らないのだ!



「どうかな? 挫けそうになってきただろう? 泣いて懇願すれば助けてやらなくもない。」


「お前に助けなんか乞うもんか!!」


「そうか。なら、仕方ない。一生私を遊ばせて楽しませるが良いさ!」


「若者よ、その悪魔と口を利くべきではない! 奴等の愉悦になるだけだ!」



 どうしても相手を罵りたくもなってしまう! 一向に打開できない思いを吐き出すしか、精神を保つ術がない! 結果がでないからこそ愚痴を言いたくなるもんだ! だけど、それは悪魔の糧となってしまい、余計に喜ばせる結果になってしまう。悪循環だ。このまま果ての見えない戦いを続けないといけないのか?



「そういえば、貴様は気になる物を持っているな?」


「おいらの槍がどうしたって言うんだ!」


「ちょいと貴様に興味が出てきたぞ?」


「うわっ!?」



 おいらは周囲の敵から電撃を浴びせられ動きを拘束されてしまった! ロアとは違う方法を用いているようだが複数体が放つ強烈な拘束力によって釘付けにされてしまっている。身動きがまるで取れない。ロアも同じ目に遭わされているのだろう。このままではグレートも拘束されてしまうかもしれない!



「貴様の武器を見て少し気になっていたのだ。見たこともない武器をもっているじゃあないか?」


「こんなのどこにだってあるさ! 特別な武器とかじゃない!」


「それは嘘だな。似た武器などこの世には存在しない。槍と思っている様だが同じ使い方が出来るというだけであろう?」


「これは槍だ! 繰り出す技だって槍のものなんだ! 狐のお面の先生に教えてもらったんだ!」


「ふむ……? そういえば、教団が正体不明の男を捕えたという情報が出回っていたが、貴様のことかな?」



 おいらの武器にそれほど興味を引かれるものなんだろうか? 確かにその他の槍と呼ばれる武器とは似ても似つかない。同じ形の物なんて見つからなかった。もしかしたらおいらの記憶が戻れば、その正体が判明するのかもしれないけど……わかったところでどうなんだ? これが武器として使われるのは代わりがないはずなんじゃ……、



「貴様、この武器をどこで手に入れた?」


「知らないし、わからない! おいらだって思い出せないんだ!」


「思い出せない? こんな大それた武器だというのにか? 貴様はこの武器がどれだけ重要なのかを理解していないな?」


「何の事なんだ? さっぱり想像がつかない!」


「これには恐ろしく高純度なクリスタル・コアが用いられている! しかもここまで大きな物は……デーモン・コア相当だ! 我らが主である魔王様の心臓部に匹敵する物なのだぞ!」


「な、なんだって!?」



 教団の人たちも似たようなことを言っていたような……? 大それた物を持っているのだから拘束したとかなんとか。これは悪魔たちにとっても重要な物なんだろうか? 彼らは闇の力の供給源である欠片の様なものを持っているとみんなから聞いたが、それとおいらの武器は関係があるのか? わからない。どうして似ているんだ? どうしておいらはそんなものを持っているんだ?



「勇者を倒すことを優先すべきなのだろうが、貴様の持つ武器も気になるな。きっとギャロ様もお気に召すに違いない。奪取して是非とも献上せねばなるまい!」


「渡さない! これはおいらにとって大切な物なんだ……、」



 奪われる! おいらにとって大切な物を! それだけは絶対にあってはならない! 絶対に阻止。確実に相手を撃滅しないと……Warning!! これより緊急モードに移行します。排除せよ。敵を確実にこの世から抹殺せよ。エクスキュージョン・モード解禁します。Standby!!

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