表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
122/126

第122話 意外な参戦チームが判明!


「女帝様のお弟子さんが参加するんですね!」


「歳はそなたらと同じくらいじゃ。いい勝負となるであろう。」



 サヨちゃんの教育でどれ程強くなったのかはわからないが、元々がそれなりの腕もあったことだし、前の(ハリス)との戦いでも健闘していたそうだから、手強いはず。片方はただのアホだが、もう一人は梁山泊の剣覇。一応、剣の腕ではあちらの方が上なのだ。あくまでレースだから直接剣を交える事はないかもしれないが、警戒しておかないといけない。



「聖歌隊の次期聖女有力候補と東洋の武門出身の才女の二人じゃ。そなたらの陣営にもある程度情報は伝わっておろう。」


「聖女候補とやらは、前にチャリオット競技の時に見に行った事がるから、あたしも見たことがある。」


「なんか狙撃事件の被害にあった人だっけ?」


「違う。それはライバルのアイリ・リュオーネだ。あっちにいるツインテールの髪型のヤツがサヨちゃんの弟子のプリメーラだ。」



 なんと! この二人、あのときの戦車競技を見に来ていたのか! 競技の終盤で狙撃事件があったから、印象が強く残っているのだろう。被害にあったのはアイリだったが庇って俺が食らったことは知らないようだな。ついでに俺が女になっていたことすら知らないだろう。知ったらビックリするだろうが、言っても信じてもらえないだろうな……。



「しかも、あの事件ってアイリに当たったんじゃなくて、相手チームの子に当たってしまったんだ。なんとか一命を取り留めたみたいだぞ。」


「そうだったんだ! 心配だったんだよ。あの時射たれたのが毒矢って聞いてたから……。」


「なんだよ、アンタ? やけに詳しいじゃないか?」


「ああ、なんていうか、あの日、俺もいたんだよ、会場に! 聖女候補の身辺警護を任されてたっていうか、ね?」



 おっとっと! 当事者だったもんで、あまりにも詳細に語りすぎてしまったな。怪しまれたので、適当なことを言ってやり過ごした。それでも、ノーラは訝しげな顔をしている。結構、勘のいい所があるようだ。不用意な発言をしてしまうと色々バレそうな気がするから、気を付けておこう。



「そうか。聖女候補ならチャリオット競技のテクニックを使ってくるかもしれないから手強そう。赤マル要注意の相手だね。」


「なんだか、勇者様以外にも有名人がいると緊張するなぁ……。」



 二人は意外なところから強敵が現れたことに警戒心を抱いているようだ。プリメーラがあの戦車競技に出ていたことを知っているため、その経験を生かして今回のレースにも応用してくるのではないかと思っているようだ。


 確かに本人も爆走王だかなんだかほざいていたので、それなりの意地は見せてくるだろう。カラクリだから同じようにはいかないだろうけどな。馬とカラクリでは勝手も違うだろう。どういうカラクリを用意してくるのかにもよるが、果たして……?



「それとのう、そなたら全員に話しておきたい事があるのじゃが……、」


「なんだよ? 優勝は頂くから覚悟しておけ、とか言い出すんだろ?」


「まあ、それも言いたいことではあるがの、他のチームの情報についてじゃ。」


「他のチーム? どんなのが出てきたって、ここに揃ってるメンバーだけで上位争いすることになってしまうだろ? 大したことじゃ……、」


「それが大した事だと言いたいのじゃよ。思わぬ強豪が今回参戦しているとの噂じゃ。」



 何の話をするのかと思えば、他のチームにも強豪がいると言いたいのか? でも大体、優勝の常連はMr.ビッグの擁する2チームだし、それに対抗する親方のチームくらいなもんだろう? 他の常連なのかと思いきや、サヨちゃんの口ぶりからすると今回初の参戦チームが他にいるということか?



「大会運営に魔族からの警告とも取れる予告状らしき文書が届いたという話があるのじゃ。今回のレース優勝をかっさらい、同時に血と恐怖をもたらしてみせると、な。」


「ま、魔族だって!?」


「とうとう、サバイバル・レースにも魔の手を伸ばして来たんだね!」


「こ、怖いよ! そんな、魔族だなんて……、」


「どの参加者が眷族なのかは特定できておらぬようじゃが、どうも送り主は馬の魔王のようじゃった。予告状には蹄鉄を象った印が押されていたらしいからのう。とうとう四天王どもが本格的に動き始めたというわけじゃ。」



 馬の魔王……確か四天王の一角であり、序列第四位だったな。こいつとは今まで眷族にすら出くわした事がない。くわしい情報は知らないが、鶏の魔王と同じく四天王と呼ばれるくらいなのだから、恐ろしい実力を持っているに違いない。恐らく当人は表に出ては来ないんだろうけど、参加者に眷族を紛れ込ませているのだろう。いつ、どこから襲ってくるかわからないから、十分に警戒しておかないといけない。



「皆の者、今回のレース競技は毛色が違うじゃろうから、心してかかるがよい。競技に勝つことも重要じゃが、自分達の命を守る事を怠らぬようにな。」


「俺が返り討ちにしてやるさ! 魔王の挑戦、受けて立つぜ!!」



 教団との鬼ごっこが一旦お休みになったと思ったら、今回は魔王の手先とやりあう事になりそうだな。タンブルは出場できないから、俺だけでやりあう事になるかもな。いや……二号もいるんだっけな、今回は? それに、サヨちゃんのチームもいるし、シルヴァン達も流石に魔王相手なら共闘せざるを得ないだろうよ? それくらい物分かりが良ければいいのだが……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ