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生存と精神
あの大人の雄と雌の群れは放っておいても問題はないものとし、ケンペキ・ショウはルーナの操作席から海を眺めた。巨大ワニの姿はどこにも見当たらない、冷たい風と氷が、それらだけがこの星の空から襲い掛かってくるだけだった。過酷な環境で生きていく姿を良くも悪くも目の当たりにはして、繁殖のために雄雌で争い群れること、捕食のために赤子を狙うことはどうしようもなくとも、しかし、今重要なことは、人間の遺伝子を残すことだ。ケンペキ・ショウはこの怒りを握り拳で押さえ込み、ルーナを操作し、まずは個を守るための群れへとこの頭を下げることに決めた。さきほどのペンギン達の群れは、子孫繁栄も望めそうにはなくとも、確かに人間の姿だった。過酷な環境で生き残るためには、お互いを守り合わなければならない。正しく、弱く滅んでしまった人間の宿命で、その遺伝子を受け継いだ自分がやらなければならないことだろう。
「ワニが狙うのは雄雌の行為の結果のみか。だから、雄だけの群れは無視していたんだな。さて、問題はその群れと人間のゲノムをどうするのかと、ワニをどうするかだな。私という一人の人間を試される選択だな」
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